#241 メッセージ/「対話」の大切さ(鑑賞した人にだけ読んでほしい!ネタバレあり雑感)

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『メッセージ』
Arrival
満足度:★★★★★(5)
ジャンル:SF(ドラマ、愛、言語、人類)
時間:116分
監督:ドゥニ・ヴィルヌーヴ
年度:2016年
製作:アメリカ
配給:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント

ストーリー説明

突如地上に降り立った、巨大な球体型宇宙船。謎の知的生命体と意志の疎通をはかるために軍に雇われた言語学者のルイーズ(エイミー・アダムス)は、“彼ら”が人類に<何>を伝えようとしているのかを探っていく。その謎を知ったルイーズを待ち受ける、美しくそして残酷な切なさを秘めた人類へのラストメッセージとは―。

引用:Filmarksより

ラストぞわっと鳥肌がたち、感動した!

ぜひ、劇場鑑賞してほしい今年イチオシ映画です!
映画を観終わった人に向けて、雑感書きました。感情のままに書いたので、あまりうまくまとまっていませんし、
文章も書きなぐりで申し訳ないですが、かなり感動した映画だったので、ブログに書き留めておきます。
絶対、映画観てないで下記を読むのはやめた方がいいです。こんなに衝撃的にさせる映画をネタバレした上で観るのはもったいないです。

なんとなく、観終わった後に、「もやっと」した方に向けて、自分はこう思った的なスタンスで書きました。

【驚異の試写満足度100%&★4.1】期待を遥かに超える衝撃と感動の異色SF作を多くの人に観てほしい!

「対話」の大切さ(ネタバレあり)

注意!:以下ネタバレありです。知ると一気に映画の面白さが半減するかと思いますので、興味ある方はまずは映画を観ることをお勧めします。
(原作「あなたの人生の物語」は未読なので浅いかもしれませんが、、)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・「異星人」が地球にやってきたワケ
→どうやら彼らの星は、今後(3000年後)危機的状況に陥るとのことで、それを救済するために”人類”が役に立つと考えたんですね。彼らにとっての「武器」の提供の代わりにあることをお願いしにきたのかもしれませんが、地球を侵略しようとなんて考えてないわけです。そのあることって、もしかしたら、人類の持つ「共感」し合って、それぞれが一つの目的に向かって「団結する力」なのかもしれません。

・「時制」がないということとは?ルイーズの娘は誰の子?

→彼ら「異星人」には時間という概念がありません。過去も未来も時間の流れがないので、これから起こることもあらかじめ分かっているのです。相方の「異星人」が亡くなることも分かっていました。

ルイーズは、「異星人」がやってきたころから、未来が見えるようになっています。彼女だけがなぜそんな力を持つようになったのかはわかりませんが、きっと言語学を学び、何かを伝える、理解する能力が今現存する人類の中で長けていたからなのかもしれません。言語を覚えることは、自分の価値観を変えることだと考えていた彼女にしかなし得ない使命だったと思います。

そんなルイーズは、自分がイアンと結婚し、娘を出産し、その後おそらく娘が若くして亡くなることを伝えることが要因で、イアンと離れてしまいます。

そんな「未来」を知ってまで、イアンと一緒になり、娘を産もうと決意した想いを考えると、涙が止まらなくなります。

今後の人生が分かっていても、同じ選択をするのか? という深い「メッセージ」が考えさせられ、深く感動しました。イアンに対して、きっと娘が亡くなるということを伝えることも迷ったと思います(だって、結局それを言うことによって別れることがわかるのですから)。だけれども、伝えたいと思うこと、そのメッセージを自分の想いを自分にとって大事な人に伝えるということだけは大事にしたということだと思います。(きっと娘が亡くなるということも、避けられないことというわけではなく、悲しいですけれども迎えるべき運命の一つなんでしょうね)

きっと、イアンがラストシーンで、ルイーズに対して、自分の人生が分かっていても、同じ決断するかという問いに対して、「それでも、相手に自分の想いを伝えたいから」という気持ちを知って、決意したんだと思います。

相手に自分の想いを伝えて、それが理解され、共感したときってすっごく嬉しいじゃないですか?
愛するひとに告白して受け入れられたり(男と女という究極的な価値観の違うものどうし)、自分と違う考えを持っていたひとが最終的に理解することができること、それこそが「言語」を持つ人類だけが持つ「力」なんだと思います。

彼女が「異星人」と会話できたのも、きっと最後まで諦めないで対話を続けたからに他なりません。自分とは違うものだったり、違う考えを持つ人に対して、私たちは、どこか対話することを避けて暮らしてしまいがちです。だって、自分のことをわかってくれるひとたちと一緒に暮らした方が楽ですし。言語が違うということは、その価値観さえも違うということ(「カンガルー」の語源を使った、言葉の概念の違いを説明したのも映画にもありました)。それでも、その対話によって、世界が一つになって、人類の危機を救った結末には多くのことを考えさせらました。

・中国シャン将軍に対して、ルイーズは何を言って説得させたのか?
→自分しか知り得ることがない妻の最期の言葉をルイーズから聞いたことで、信頼して攻撃を止めることを決意しました。その妻の最期の言葉が一体何だったのかということも少し気になりますが、もしかしたら、その妻の言葉は「未来(私があなたより死ぬという未来)を知っていても、それでもあなたとずっと一緒にいたい」みたいな言葉だったかもしれません(もっと、ルイーズとの関連性も感じられて、意味をそれぞれ持つ言葉だったかと思います)

おまけ(うまいと思った演出、伏線)

・途中、ルイーズに対して「出産していますか?」という問いに少し戸惑うシーンがあるのがうまい演出ですよね。完全にミスリードしていました(彼女が過去出産していて、その子が亡くなったという戸惑いかと思ってしまいました、、、)

・ルイーズの娘ハンナ「Hannah」。前から読んでも後ろから読んでも同じ、回文になっています。
映画の冒頭が実は、過去形ではなくて、未来の出来事から始まっているということも、時制がない物語の深みを増しています。

・冒頭のシーンから、ルイーズは出産して娘が亡くなってとかなり時間が経っていることがわかるのですが、彼女自身が老けていないことに、映画だし、ちらっと考えましたが、そこまで気にはしなかったですが、そう考えると、後の出来事だから、老けていないのは当たり前だなと思ったり。

最後に、劇中音楽を担当したヨハン・ヨハンソン素晴らしすぎます!!!!
飛行機で見ているひとの感想を見たのですが、満足度低いです。その理由のひとつはきっと、この音楽がちゃんと聞けていないからだと思います。(飛行機で観る映画はやっぱりうるさくて聞き取れないですからね、、、)

読んで頂いて、ありがとうございます。

●参照

○予告

○公式サイト
メッセージ