#239 シン・ゴジラ/日本もまだまだやれるじゃないか!

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『シン・ゴジラ』
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満足度:★★★★☆(4.5)
ジャンル:政治ドラマ(怪獣、災害)
時間:120分
監督:庵野秀明
年度:2016年
製作:日本
配給:東宝

ストーリー説明

東京湾アクアトンネルが崩落する事故が発生。首相官邸での緊急会議で内閣官房副長官・矢口蘭堂(長谷川博己)が、海中に潜む謎の生物が事故を起こした可能性を指摘する。その後、海上に巨大不明生物が出現。さらには鎌倉に上陸し、街を破壊しながら突進していく。政府の緊急対策本部は自衛隊に対し防衛出動命令を下し、“ゴジラ”と名付けられた巨大不明生物に立ち向かうが……。

引用:シネマトゥデイより

劇場鑑賞

ユナイテッドシネマ豊島園、IMAXにて。
(正直、IMAXでなくとも、、、という感じでした。あえて初期のゴジラぽさを出している演出だったり、アクションシーンは少なめですし。観るとしたら、”立川”のシネマシティでやっている爆音上映ですかね。立川たくさん出ますし、上がると思います。)

参照:シネマシティ|ニュース:7/29(金)公開『シン・ゴジラ』【極上爆音上映】決定。シネマシティは『震・ゴジラ』を目指す。

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○感想

脚本・総監督、庵野秀明。ゴジラシリーズ実は見ていないんですよね、、、、そのおかげでフラットな気持ちで観れました。

主役は日本政府。やたら、人が出てきます。官僚、政治家中心なので、おっさんばかりです。顔のアップとよく分からない肩書きがついた名前が続々。細かく入れ替わるカット。
こんなセリフよく噛まずに言えるなぁというセリフを早口で言い合います。

そんなのがずっと続きます。楽しむために細かい所まで知る必要はありません。何となく政治的なやりとりが分かれば。
日本の今の世界における立ち位置が分かります。

『ゴジラ』の過去作は知らなくても楽しめます。自分もそうでした。
めちゃくちゃ面白かったです!エンドロール誰も立たなかったですし、終わった後、拍手が起こっていたのもその良さを表していたと思います。

簡単にこの映画を言うと、
日本の危機管理能力をリアルに描いた作品です。

以下超映画批評でも述べられているように、この映画は”日本の組織運営がトップダウンではないことを皮肉”っている点、そして「個」ではなくあくまで「集団」で闘う日本の強さを描いた映画です。

参照:超映画批評「シン・ゴジラ」90点(100点満点中)

日本の政治のトップである内閣総理大臣が優柔不断で、カリスマ性にかけるのもリアルです。彼自身の意見や思想ではなく、あくまでもそのあと、どう”責任”を取るかということに徹した行動をしている。目の前の大きな脅威をなくすために闘うことよりも、目の前に一人でも弱者がいたらそれを助けることに目を背けることはできないということ。

ただの怪獣映画ではなくて、極めて政治的な背景を描いた社会的な映画でした。
逃げ惑う市民のドラマ性は皆無です。あくまで政治を描いた作品だと思って見たほうが良いと思います。

そういうことを書くと難しそうに見えますが、後半の総力戦は思わず笑ってしまう展開になって、ちょっとワクワクします。
あの鉄道のはずるいですよね。。『エヴァンゲリオン』のような多用に使う音楽も。

豪華キャストの中でも、長谷川博己さんはもちろん良かったですが、個人的には環境省官僚の市川実日子さんや農林水産大臣の平泉成さんが良い味出てましたよね。

というか、ゴジラすごい怖いですよね。結構グロテクスというか。

ゴジラは放射能をまき散らしながら破壊を続けています。それを原発の脅威と見るか、その辺の詳しい言及は避けますが、最後のシーンを見てどう思うか、とってもぞっとします。

参照:東京中を破壊するゴジラが、いつも素通りする場所とは? 「シン・ゴジラ」が暗示する日本のあやうさ  | 賢者の知恵 | 現代ビジネス [講談社]

「日本の政治は味方か敵かシンプルだから良い」といったようなセリフがあるのですが、これも深い。日本は根回しがうまいというか、やる前にどれだけの人を味方につけるかが政治の肝になっている気がします。そして、自分がいなくとも最終的には政治は回るという組織作り。自分が辞めるということも責任の取り方も、自分のバックにいる後任をたたせるための一つの手段なのですね。

縦割り的な責任転嫁の行政に見える日本。

でも、やっぱりしぶとくて、集団で知恵を使って闘う強い日本だった!日本なかなかやるじゃん!と希望を見せ、少し元気にさせてくれる映画でした。
これは行政に関わる方は必見だと思います。
『ゴジラ』って、日本そのものを描いた作品だったんですね。深い。

それにしても今年の邦画も熱いです!

ちはやふる』で青春映画の素晴らしさに何度も号泣して、
『アイアムアヒーロー』でクオリティの高いゾンビ映画にゾクゾクハラハラして、
ヒメアノ~ル』のコメディとサイコサスペンスの融合にとにかく”とんでもない”映画を見てしまった感でずっと引きずってしまい、
そして『モヒカン故郷に帰る』『海よりもまだ深く』では家族を描いた映画としてこれまたいろいろと考えさせられました。

邦画つまらないって言った人誰でした!?

読んで頂いて、ありがとうございます。

●参照

(C) 2016 TOHO CO., LTD.

○予告

○公式サイト
映画『シン・ゴジラ』公式サイト

○参考に読んだおすすめ感想ブログ/サイト
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