#236 ズートピア/多様性を受け入れる

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ズートピア /満足度★★★★☆(4.5)ZOOTOPIA/ジャンル:ミステリー(バディ、警察)/109分/監督:バイロン・ハワード、リッチ・ムーア/2016年/アメリカ/配給:ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン

 

外見ではなくて、その人をちゃんと見ることで生まれる価値

▼Shakira – Try Everything (Official Video)

ストーリー説明
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ハイテクな文明を誇るズートピアには、さまざまな動物が共存している。そんな平和な楽園で、ウサギの新米警官ジュディは夢を信じる一方、キツネの詐欺師ニックは夢を忘れてしまっていた。そんな彼らが、共にズートピアに隠された事件を追うことになり……。

引用:シネマトゥデイより

劇場鑑賞

Filmarks試写にて。
※2D吹替

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○感想
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ミュージカル映画『アナ雪』は、女の子におすすめで、ヒーローアクション映画『ベイマックス』は男の子に観て欲しいと思った映画でした。

そして、ミステリー&バディムービーの『ズートピア』は、もはや男女とか性別や年齢とかどうでもよくて、生まれや外見も関係なくみんなに観て欲しい映画でした。そりが合わない友だち同士で観たら素晴らしいのではないかって思う傑作

シェキーラが歌う「Try Everything」も最高!キャラクターもそれぞれ最高!動物も全て人間に合わせるのではなく原寸との比較を大事にしていてリアルです。

もふもふです。もふもふ。ハムスター可愛いぃ!!!!!アイス食べるところ良いですよ。ゴットファーザー的なマフィアも。所々オマージュというか過去のディズニー作品の小ネタもあります。

参照:ズートピアのあなたの知らない10のトリビア&裏話 – ディズニーの秘密

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ちゃんと所々笑えるところもあります。
あ、そういえば、超えっちな場面もありますから、親子さんは気をつけてくださいね笑 超えっちですよ。

吹替で観ましたが違和感ありませんでした!上戸彩も初めは上戸彩だと思いましたが途中から気になりません。サバンナ高橋さんも”らしさ”が出てます(ぐふぅ)。ニックは森川智之さんでベテランですし、その他実力ある声優さんが担当されてます。(ネズミのマフィア、ミスタービッグの吹替も問題ないです)

日本で一番問題視されているE-girlsのAmiが歌う主題歌と吹替ですが、確かにShakira版と比べると力強さはないですが、日本ではAmiが歌う透明感ある感じの方が受け入れやすいんじゃないですかね。ダンスナンバーといえば、avexさんがイメージされますし。映画好きは受け入れにくいかもしれませんが、子どもが主ターゲットですから、ディズニーのマーケティング的には正解だと思います。本国だと「Try Everything」流しながら激しく踊る人もいるかと思いますが、日本ではそれは考えにくいですからね。。。

総括すると、音楽映像も世界観も素晴らしくて、キャラクターも愛せて、コミカルに笑える楽しい映画です。是非ご家族とご一緒にご鑑賞下さい。以上です。

・・・・・。

、、、、、、、、とだけ書けば終わりで良いのですが、
『ズートピア』が素晴らしいのはそのストーリーの良さ、深さです。

個人的な観方ですが、
『アナ雪』の色は”青”で、愛(調和)を考えさせてくれて、
『ベイマックス』は”赤”で、仲間(チーム)の大切さを教えてくれました。
『ズートピア』は”緑”のイメージ。
差別や偏見といった難しい問題を”動物”に置き換えて楽しく見せてくれる、最近のディズニー映画どれも面白さが違くてすごいです。どれが一番好きかとか観た人と語りたいですね。

学校の道徳の授業で子どもたちに見せるべきだと思いました。

《ここからはもちろん大きなネタバレはないですが、ただつらつらと自分の意見述べるだけです》

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最近のディズニーが伝えようとしている”多様性を認める”という考え方が非常に分かりやすく描かれています。
人種、生まれ、性別、そういったものを形作っている外見はその人を表す一つの判断基準にすぎないこと
先入観を持って人に接してしまうことで、どれだけ素晴らしい出会いが減るか?それを想像させるストーリーになっています。

自分はこうしてきた、これが当たり前、君もそうでしょ?という考え方は、”可能性”を狭めます。自分が想像予測できる範疇で暮らすことがどれだけ辺鄙で楽しくないか?

ズートピアとは、自分が思う当たり前を手放して初めて受け入れることができる環境にあると思います。それが非常に!!!!深いのです。

恐らく、ディズニーも長年夢を与えるアニメーションを製作するものとしての誇りなどを持ち仕事をし続けていましたが、次第に閉ざされた狭い空間になっていたのも否めないと思います。

そんな状況に風穴を開けたのがピクサーです。2006年にディズニーがピクサーを買収し、当時のピクサーの経営者をディズニーの経営幹部に据え置くことでがらりと価値観が変わり、『塔の上のラプンツェル』『アナと雪の女王』『ベイマックス』などの傑作が生まれたのだと思います。

誰だって、自分と同じ価値観を持った人と、協調しながら暮らしていくのが楽です。でもそれって、同時に他者を排除することにもつながると思います。何の先入観もなく、他者と接することは難しいかもしれませんが、せめて何らかの巡り合わせで知り合いになった人のことを知ろうと思う気持ちは大事なことだと思います。

自分自身のことも言えるかもしれません。自分の過去の結果の積み重ねによってあれができる、これはできないと決めつけてしまうのはそれこそ視野が狭くなること。自分ができなきゃ、誰かに頼ればいいし、できないことに目を向けるのではなく、今できることに着目すること。

ウサギのジュディが誰が見ても嫌な奴に見れないのはそんなひたむきな生き方をしているからだと思います。単なる”元気で前向き”、”ポジティブ”といった「やれば君にもできるさ!」という松岡修造的なキャラクターではないのです。自分は完全ではないということを昔から知っているからこそ、間違えに気づくことができる。

持たざるものにこそ、他者を受け入れられる度量があるんだと私は感じました。それを持っているジュディが好きです。決してどんなことでも諦めない姿勢が好きなのではない!のです。(何度でも諦めければ夢は叶うなんて言葉は好きじゃないです。。。。。ごめんなさい)

「誰もが何にでもなれる」

私は正直、そんなことは思いませんっ!

モンスターズ・ユニバーシティ』の途中からの展開が自分は大好きなのですが、”何か”になろうとすること自体、何かに囚われている証拠だと思います。それよりか、ジュディが当初から願っていた「世界をよりよくしたい」という想いこそ、大切にするべきことじゃないでしょうか。

「警察官になろう」としたら、その道は険しいですし、一つしかありませんけれど、「世界をよりよくしたい」という想いだったら道はたくさんありますし、その人にしかできないことも出てきます。ジュディは、親に農家で働くことでも、十分幸せになれるし、やりたいことも達成できると諭します。それも間違いではないです。

ジュディは警察官になろうとして、ズートピアへ行ったのでしたが、ズートピアへ列車で向かい多様な生物が混同して調和して生きている環境に目を輝かせます。
私、このシーンが一番好きです(予告やPVで見ることができる「Try Everything」がかかるシーンです)

この輝きこそが一番この映画で伝えたい所なんじゃないかって私は思いました。
(かなり序盤ですが、私が一番好きなシーンはここです。)

ジュディがズートピア内で行ってきた一つ一つのことが、ある大きな出来事につながってしまい落ち込みますが、ジュディが思い描く世界と反対になってしまったからなんですよね。

赤い絵の具があり、青い絵の具、緑の絵の具がある。人それぞれの絵の具を用いて絵を描けばきっと素晴らしい絵を創造することができる。多様性を認める世界を描いた『ズートピア』はその意味で素晴らしい価値観を考えさせてくれる映画であり、いろんな人に観て欲しいと思う映画でした。また、それを作ったディズニーとピクサーの経緯を知れば、その説得力も増します。

(ディズニーとピクサーの話は別の形でまとめます)

まだ正直、『ズートピア』大好き!!!と言い切れないところはあります。だから公開されたら、また必ず観にいこうと思います。そしてまた追記します。
(今度は字幕見たいです)

まさに『ズートピア』のテーマだと思います。先入観に捉われず、周りの意見に流されず、好きを貫くこと。大事なことです。
是非、誰の意見にも左右されないで自分が思うこと、信念を大事にしてください。

【2016.4.23追記】
FILMAGAにて以下の記事を書きました。
『ズートピア』も世界で絶賛!なぜ最近のディズニー映画に傑作が多いのか? | FILMAGA(フィルマガ)

ピクサーの話からくどくど書いていますが、要は今のディズニーアニメーションの魅力って、今までのピクサー映画の魅力が詰まっているということ。ディズニーがピクサーを買収して、ピクサーの創設者が現ディズニーアニメーションの社長なので内部的にいろいろ変化が生まれたから、今の面白さがあると。

ではピクサーにあって低迷していた時代のディズニーにはなかったもの。それは何か?

単にそれは”クリエイティブな環境”です。

実は、ピクサーは『トイ・ストーリー2』の製作過程において、当初の脚本があまりにひどい出来であったため、同じアイデアでも別の人が書き直したら劇的に良くなったことがあったそうです。アイデアより人が大事である、ということを身にしみて感じたのですね。

「全社員が平等に意見を言う権利がある」ということを徹底的に”企業文化”にしてそれを仕組みとしてあらゆる方法を使って実践している点が素晴らしいです。

ちなみに、スティーブ・ジョブズの「ピクサー作品」があることはご存知ですか。ピクサー本社は、4年間の構想と建設を経て2000年にジョブズによって建てられました。その建物をピクサースタッフが「スティーブズ・ムービー」と呼び、亡き後「スティーブ・ジョブズ・ビルディング」と改名されました。ビルは「会社の一番の資産は社員」であるということを象徴するかのようなデザインになっています。人々の交流につながる環境を生み出す一つの仕組みです。

2013年ジョシュア・マイケル・スターン監督『スティーブ・ジョブズ』もダニーボイル版『スティーブ・ジョブズ』も、ジョブズの功績や歴史を描いているが、彼の往年の人物像まで描かれていません。どの映画も偏屈な理解し得ない無感情な”天才”と容赦ない完璧主義者として描写されており、共感し得ない内容になっています。(観てて9割方ジョブズを嫌いになります)

人間性が変化したきっかけとなったピクサーとの関わりが描かれていないからです。単なる資金援助者である後援者からどんな状況であれ外部から身を守ってくれる庇護者へ変わっていく。ピクサーにとって、ジョブスは育ててくれた親であり、彼によってもピクサーは自身の価値観を大きく変え、共感や思いやり忍耐強さを持たせてくれた大きな存在だったのです。

生まれ変わったらピクサーの映画監督になりたいと言ったスティーブジョブズ。

”自分が設立した会社を傲慢さゆえに追い出され、荒野をさまよい、いくつかの冒険を経て人間的に成長する物語”

是非ディズニー・ピクサーによって描いてくれることを期待しています。

●参照

(C) 2016 Disney. All Rights Reserved.

○予告

公式サイト

○参考に読んだおすすめ感想ブログ/サイト
ディズニーは、遂にピクサーに肩を並べた : ギズモード・ジャパン
動物たちの“サイズ感”にこだわりアリ! 『ズートピア』が他の動物アニメと一線を画す理由 | ガジェット通信
多様性への希望/『ズートピア』★★★ – SUPERBAD-ASS
ズートピアは偏見と差別の教育映画!感想とネタバレ
ズートピアはこうして作られた!アフレコの様子も見れる!?
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