
ヴィンセントが教えてくれたこと/満足度★★★★☆(4.5)St. VINCENT/ジャンル:ヒューマン(おじいちゃんと子どもの友情)、コメディ/102分/監督:セオドア・メルフィ/製作:2014年,日本公開:2015年/アメリカ/配給:キノフィルムズ
表面上では分からない大事なこと
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ストーリー説明

アルコールとギャンブルが大好きで、ちょっとクセのあるヴィンセント(ビル・マーレイ)は、隣家に引っ越してきたシングルマザーの12歳の息子、オリバー(ジェイデン・リーベラー)の世話をすることになる。酒場や競馬場へと連れ回し、ろくでもないことを教え込むヴィンセントに反発するオリバーだったが、嫌われオヤジに隠された真の優しさや心の傷に気付いてから、徐々に二人は心を通わせていき……。
引用:シネマトゥデイより
○感想

ひねくれ者中年男と12歳の少年との友情物語。
これだけで、もうハズレないだろう、そんな気がします。間違いなく面白いと。
大きな出来事が起きるわけではないです。ゆるい感じかもしれません。でもおじいさんと少年の脇を固めるひとたちもこれがまた素晴らしくて、そういうところも含めて全体的に好きな映画でした。
何と言っても、ビル・マーレイ。ものすごーく、適当で荒々しさが素敵。ちょいワルおじさんなのですが、だらしなさ、情けなさこの上ないです。初っ端から、いい年して”夜の女”を家に呼び出してあれこれしたり。でも、自分は動かなかったりwwww 昼間っから酒飲んで、陽気に鼻歌歌ったり。お金もなく、競馬で性懲りも無く一か八かの賭けをしたり。八つ当たりしてものにあたって、それが理由で頭をぶつけて、倒れて、そのまま寝てしまうという。笑
どれくらい緩いのかというと以下の特別映像をご覧ください。これエンドロールでも流れるのですが、これ素敵です。寝転びながら、サンダルを散水して洗うシーン良いです。いい意味で”感動作”で終わらなくて良かったと思わせます。そんな余韻が残る。ボブ・ディラン好きにはたまならない映画だと思います。
▼ビル・マーレイがボブ・ディランの名曲を超テキトーに歌う特別映像
”聖人”とはどういうひとを言うのでしょうか。
現代では、マザーテレサのように、自分のことを省みず、代償にし、ひとのため、世のために尽くすひとのことを言ったりします。
誰もかれもが、そうやって生きて行くことができたら、素敵ですが、そう簡単にはいきません。ただ、誰かのとっての”聖人”にはなれる。決して驕ることなく、”信念”を持って、自分の思うことを続けること。そういったことが分かれば、誰かを敬うことができる。
ヴィンセントは、誰もが見てもどうしようもないおじいさんですが、周りの人を見ればきっと、どれだけ彼が人を大事にする人だと分かるはずです。それが今の暮らしや生き方につながって、あんな風なただずまいになっているかと思います。あんな姿でも素敵です。
少年のオリヴァーのスピーチ。とても感動します。
妊娠中のストリッパー役を怪演するナオミ・ワッツさんも素晴らしい。自販機のあれの下り良いよね。

猫と子どもとおじいさん、ボブディランが好きな人におすすめしたい映画です。
読んで頂いて、ありがとうございます。
●参照
画像:(C) 2014 St. V Films 2013 LLC. All Rights Reserved.
○予告
○参考に読んだおすすめ感想ブログ/サイト
◆映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評 : ヴィンセントが教えてくれたこと
◆カノンな日々 : ヴィンセントが教えてくれたこと/ビル・マーレイ
◆“Ç”ビル・マーレイ最高の演技!!「ヴィンセントが教えてくれたこと」チェ・ブンブンのカルチュール・フランセーズ
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