#218 バケモノの子/きっと自分も誰かから影響をもらい育ったんだ

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バケモノの子 /満足度★★★★★(5)THE BOY AND THE BEAST/ジャンル:アニメ/125分/監督:細田守/製作:2015年/日本/配給:東宝

 

子は親に学び、親もまた子に学ぶ

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ストーリー説明
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ストーリー:人間界「渋谷」とバケモノ界「渋天街」は、交わることのない二つの世界。ある日、渋谷にいた少年が渋天街のバケモノ・熊徹に出会う。少年は強くなるために渋天街で熊徹の弟子となり、熊徹は少年を九太と命名。ある日、成長して渋谷へ戻った九太は、高校生の楓から新しい世界や価値観を吸収し、生きるべき世界を模索するように。そんな中、両世界を巻き込む事件が起こり……。

参照:映画『バケモノの子』 – シネマトゥデイ

○感想
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細田守監督映画。3年おきの夏の楽しみ。年の夏はジブリがないので、アニメ映画としては一番楽しみにしてた映画。ミスチルの主題歌もあり、期待度マックス!でのぞみましたが、それを超える楽しさでした!

「時をかける少女」→恋愛(時間旅行)
「サマーウォーズ」→家族(壮絶バトル)
おおかみこどもの雨と雪」→子育て(子どもたちの成長。ほのぼの)

そして今回の「バケモノの子」は、父と子の成長(自身との闘い)です。当初、父と子の成長と聞いて、子どもの成長を描いた作品かと思っていましたが、これは親の成長でも、その周りにいるひとの成長でもあります。

ひとりぼっちの男の子。
身勝手で頑固で不器用なバケモノ。

その二人の存在とそれを支えるたくさんのひとたち。その人それぞれの成長を描いています。

子は親に学んで、親もまた子に学ぶ

前半と後半に別れます。前半は、9才の男の子、蓮が両親と離れ離れになり全てが嫌いになりひとりになっていくことから始まります。そしてあることからバケモノの世界へと移り、そこで熊徹の師匠として修行に励みます。”バケモノの子”となった九太の物語。

強さって何?
それを求め、少年九太は考え学んでいきます。それぞれが想う”強さ”は違います。いろんな意味があります。その意味は自分でみつけるもの。

学ぶことは、真似ることから。九太が熊徹を背中を見て学んでいくシーンが素敵です。子は純粋に近くの大人を見て学び、親をすぐに越えていきます。そして反対に親自身が子に学ぶ。熊徹自身完璧な親ではなくて、九太からいろいろなことを学んで一緒に強くなっていくんです。その過程がすごく良くて感動しました。どちらが師匠なのかわからないんです。”なったつもりで”、せめて足だけでもと少しずつ学んでいくこと、一歩一歩成長していくところが大人が見て子どもに学べることです。
あ、ここら辺はとっても、コミカルでギャグ満載で面白いです!胸の中の剣??あの下り面白い。

自分は何者であるか?

前半は、修行と冒険の日々を重ね”武道”を学びます。そして九太は17才のたくましい青年となります。そこでふいに人間界に戻ってしまい、同い年の少女と自分の本当の父親と出会います。少女と出会うことで、勉学を学びます。人間界へ戻ることで、ひとと触れ合うことで、世界がさらに広がり学ぶようになります。そして父親に会うことで、自分とは一体何なのか、どうすべきなのか迷い、悩み始めます。ここからが後半です。

強さを知る幼少時代。そして自分が何者で何をするべきか、方向性に悩む青年時代。これってまさに私たちが行き渡る過程の話。だからすっごい共感しました。小学校時代って、男はとにかく強くなりたいって感じますよね。そして中学生あたりから、強さよりも、自分が何をすべきか、アイデンティティーみたいなものに悩みます。少年時代のような純粋さだけでなく、この世界は善悪が共存することも知ることになります。自分の奥底にある”闇”に気づき恐れます。それに飲み込まれやけになって終わりにしようとしてしまうことも。。。。。軸(胸の中の一本の剣)がないから仕方ないです。自分の周りで知れることに限界がある。だから、もっと視野を広げるために勉強するのです。誰かに言われてやるのではなくて。親を喜ばすために存在しているんじゃないかって悩む楓のようなひともいるかと思います。

勉強を自身の好奇心のために進んでやっている九太の生き方は非常に理にかなっているなと思いました。悩んだら、まずは自分の周りのひとから学ぶ。それでも立ちはだかる壁があります。やはり世界は狭いです。だから、もっと別の世界のひとから学ぶことで一歩超えることができます。そのひとつの手段が勉強。勉強といっても、学校で机の上で学ぶことだけじゃなくて、別の世界で生きているひとから学ぶことにあります。本などから異文化の人の考え方を学ぶこともできます。

親だけではなく、周りのたくさんのひとに育てられる

親から学ぶだけでなく、周りにいるたくさんの人から学び成長する過程がこの映画から知ることができます。親ができることはほんの少しだけ。いつかは巣立つ。自分自身を思っても、親から学び、いつしかそれに反抗し、周りのひとから大事なことを学んでいるように思います。そして、いつかの過程でまた親に戻り、そしてまた自分自身が子に教わる。そういって、たくさんの人から影響を受け、自分自身が出来上がっていく。心にひとつの剣が自然と宿り、それを糧にさらにこれから続く困難を乗り越えていく。

父と子の成長物語と思っていたら社会の壮大な成長物語でした。とっても感動しました。自分の存在が誰かの成長のひとつの影響となることはとっても誇らしいことだなとそんな風に感じる感じる映画でした。

人間界「渋谷」、バケモノ界「渋天街」この二つの世界は一緒に存在します。パラレルワールドの世界。
最高のエンターテイメント映画。どの世代にもおすすめの映画です!!!

声優の皆さんもとっても素敵です。

熊徹(くまてつ)- 役所広司
九太(きゅうた)- 宮崎あおい(幼少期)、染谷将太(青年期)
楓(かえで) – 広瀬すず
多々良(たたら) – 大泉洋
百秋坊(ひゃくしゅうぼう) – リリー・フランキー
宗師(そうし) – 津川雅彦
二郎丸(じろうまる)青年期/山口勝平

特に百秋坊のリリー・フランキーさすがです。多々良(たたら)の大泉洋も好き。

あとチコの存在ってダイの大冒険のゴメちゃんに重なりませんか???存在自体そんなにいなくてもいいのですが主人公とともにいる大事な存在。とっても可愛いです。可愛いキャラ、物語の王道です。

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風景の描写も細田監督さすがです。渋谷のごちゃごちゃした感じ(看板とか自然)も、年月がたつことがわかる季節感の描写も好き!

そして、何と言っても、主題歌のMr.Children「Starting Over」。
この曲「足音~Be Strong」を作るにあたって始めにこの「Starting Over」のメロディーがありました。そのタイトル名がドラマタイアップ曲だったので「ノブナガ」というタイトルにて。結局曲自体がらりと変えて今の「足音~Be Strong」があるのですが、そのメロディーを捨て去ることができないという理由で続きを作って完成したのが「Starting Over」です。

歌詞の「肥大したモンスターの頭を 隠し持った散弾銃で仕留める」というところが、このバケモノの子の世界観と合わさって最高の主題歌になっています。「何かが終わり、また何かが始まる」この映画を観た後、どんなことがあっても生きていけるそんな風に感じられると思います。

7月24日から東京・渋谷ヒカリエにて開催される「バケモノの子」展も楽しみ!

参照:「バケモノの子」展で渋谷がバケモノの街に、入場特典は細田守の過去作フィルム – 映画ナタリー

読んで頂いて、ありがとうございます。

●参照

※画像:(C) 2015 THE BOY AND THE BEAST FILM PARTNERS

○予告

公式Twitter

「バケモノの子」公式サイト

https://instagram.com/bakemono_movie/

○参考に読んだおすすめ感想ブログ/サイト
細田監督が提案する親のカタチ 映画『バケモノの子』ネタバレなし感想+ネタバレレビュー カゲヒナタのレビュー

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