#217 ラブ&ピース/流されてゆくお前を忘れない!

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ラブ&ピース /満足度★★★★(4.5)love-peace/ジャンル:ファンタジー(怪獣、ロック)/117分/監督:園子温/製作:2015年/日本/配給:アスミック・エース

 

ファンタジー&怪獣&ロック&愛

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ストーリー説明
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ロックミュージシャンになる夢を諦めて以来パッとしない毎日を送るサラリーマン鈴木良一(長谷川博己)は、職場の同僚・寺島裕子(麻生久美子)が気になっているものの話し掛けることができない。ある日、1匹のミドリガメと運命的に出会いピカドンと名付けるが、同僚に笑われてトイレに流してしまう。すぐに後悔する鈴木だったが、ピカドンは下水道を通って地下に住む謎の老人(西田敏行)のもとにたどり着き……。

引用:シネマトゥデイより

○感想
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園子温の描く”トイストーリー”。
めちゃ面白かったです!

これはファンタジー映画です。
これは怪獣映画です。
これはダメ人間映画です。
これは音楽映画です。
これはラブを描いた映画です。
そして、皮肉が随所に込められているからまた面白い。

園子温監督映画を観た方は、分かるかと思いますが、監督映画にグロとエロはつきものだったりするのですが、それが皆無です。血も出ないし、人も死なない。それをあえて使わないところが逆にこの映画の狙いなのかもしれません。「地獄でなぜ悪い」が血で溢れた映画だったことと正反対ですから。監督のやりたいことをやっている映画だとは思いますが、良い意味で尖っていないからこそ、この映画は自分が今まで見た監督の映画の中では一番いろんなひとにおすすめできる映画だと思いました。(ちなみに監督映画で観たことがあるのは、「愛のむきだし」「地獄でなぜ悪い」「TOKYO TRIBE」の3つであまり観てなくて浅いのですが、、、)

やっぱりでも、スカッとする映画だなと思いました。そして、観たひとの中には感動はしないというひともいたようでしたが、私は感動しました。てか泣きました。。。ということで上記で書いたことを順に詳細書いていきます。

ファンタジー

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トイストーリーのように、人形が話し出します。人形だけでなく、ネコちゃんも、その他動物も然り。人間に何らかの理由で捨てられたことにことの哀しみと期待。これはまさにトイストーリー3が描いたものだと思います。それを束ねるのが西田敏行。最高です。「ジヌよさらば〜かむろば村へ〜 」でもファンタジックな役どころでしたが、「ラブ&ピース」のこっちの方が好きかなぁ。西田さんは超越した存在で本当に優しい役どころが合う。

人形などは人気声優さんが担当しています。

カメちゃんの声は大谷育江さん(「ポケモン」のピカチュウ。「ワンピース」のチョッパー)ねこのスネ公の声は犬山イヌコさん(「ポケモン」のニャース、「みどりのマキバオー」のマキバオー。)星野源さんがPC-300。
そして、しょこたんこと中川翔子さんがマリアを吹替しています。しょこたんは、「ドラゴンボールZ 神と神」でも声優やられていて最後まで誰が吹替やっているか分からないくらいの自然さ。自分くささを消して吹替をしているらしいです。キャラに入り込めるのが一番ですよね。しょこたんギガントすばらしす!

(ツイートをしょこたんに映画の感想を2個もリツイートしていただいて嬉しかったですが、園子温監督を園子”音”と誤って打ってしまったままそれをリツイートされてしまった。。。なんかすみませんでしたっ)

参照:中川翔子 映画「ラブ&ピース」は「想像の斜め上どころか違う次元の映画が突然やってきた」 – News Lounge(ニュースラウンジ)

というように声優さんも素晴らしくて、ファンタジーとして気にならずちゃんと観れます。そして、何と言っても”カメ”の存在です。カメちゃん可愛い!!!私カメ好きなんですよね。自分を動物(生き物)で例えたらカメだと思ってますし。。。実はキャラも作ってたり。。。カメののろい特徴とかが活かされている物語だと思います。須彌山(しゅみせん)説は予め知っていた方が楽しめるかもしれません。

これは仏教の宇宙観で、古代インドの人々は、巨大な3匹の象が地球を支え、それを巨大なカメが支え、世界のすべてを支えていると考えていました。
本作のキービジュアルにある(本編でも言及されている)のは、まさにこれなのです
引用:愛の大きさ 映画『ラブ&ピース』ネタバレなし感想 カゲヒナタのレビュー

ファンタジーが長いという感想もありますが、私は好きです。こちらがあるから、なんと子どもに見せられる園子温監督映画に出来上がっています。

怪獣

怪獣映画です。前半観ればおおよそ予想がつく展開なのですが、その迫力がまた気持ちいいんです。そしてこうするかぁという展開が。。私好きです。こういう展開。ぶっ壊してしまうものは風刺が入ってるんじゃないかと思います。

ダメ人間

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かつてロックミュージシャンという夢を抱いていたさえないサラリーマン。周りからも自分自身でも否定して生きています。でも心の中ではずっと自分はビックになりたいと願っています。ダメ人間映画の良さはその後、何かのきっかけでダメ人間が頑張っていくという点にあるのですが、実はこの映画のダメ人間は自分の力ではないというところが実は共感できない点ではあるのですが、それでも今までうだつの上がらない男がその魂の叫びから誰かの心を打つシーンは熱くなります。それが、「ピカドン」を歌うシーン。ここめっちゃ好きです。好きすぎて、iTunesで買っていましたよ。「ラブ&ピース」ではなくて「ピカドン」の方です。「ラブ&ピース」は作られたもので、男の本当の叫びではないですから、それよりもやっぱり純粋な想いがつまった直球の歌の「ピカドン」が大好きです。

そんなダメ人間が自分の力ではなくて、ビックになるのですが、それでもやっぱりそこに本当に応援したいと願っている二人がいるんですよね。一番大切なところはそこだと思うんです。本当の意味で応援してくれるひとの存在。自分が成果を出した時も、そうでないときも応援してくれる存在。それがラストにつながり、それが「ラブ&ピース」なんです。だから、感動するんです。

そんな風に感情移入できたのは、当然長谷川博己さんの怪演のおかげです。はじめのあのダメダメ、変人ぷりすごすぎます!そしてあの変わりよう。。。。あの態度。。。。。ここまでカッコ悪すぎ&気持ち悪すぎとカッコよすぎの両極端を演じられるひとってあまりいないんじゃないですかね。下手な歌も熱い歌も上手ですし。「舞妓はレディ」でも歌はうまかったです。

麻生久美子さんは、冴えない女性演じていますが、いいキャラだと思うのですがあまり深掘りはしないのが残念。でも好きです。ラストも好きです。

音楽

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挿入歌がきれい、かわいい。爽やか。なんというか尖ってない。。。
そして、「ピカドン」はじめ長谷川さんの曲。そして、その歌詞の作り方!最高!2回目は思わず笑ってしまいますよね。
地獄でなぜ悪い」を観たひとのサービス曲も。

何と言っても、RCサクセションの「スローバラード」。これはずるい。絶妙に流れるからそりゃ感動しますよ。

皮肉

東京オリンピックとか、原発とか、人間のエゴとか欲望とか、結構皮肉がそれとなく込められています。スネ公が上手い具合にぼそっというセリフが好き。そこがトイストーリーとの大きな違い。

ラブ&ピース

これは最高にラブ&ピースな映画です。皆さんが感じるラブとピースとは違うかもしれません。

ひとの欲望を貪欲です。バカな男なら一度はビックになりたいと願います。でもその実現自体に本当に求めている”ラブ&ピース”はないのです。欲望は留まることが知らなくて、どんなに大きなことをしたって、また求めるわけで、いつまでたっても終わりがない。本当に今自分がいる状況は氷山の一角にすぎない。平和の意味でのpeaceではなくて、一部分、かけらという意味でのpiece。それがピタッとはまったとき、ラブが生まれる映画なのです。

読んで頂いて、ありがとうございます。

●参照

※画像:(C) 「ラブ&ピース」製作委員会

○予告

公式サイト

○参考に読んだおすすめ感想ブログ/サイト
愛の大きさ 映画『ラブ&ピース』ネタバレなし感想 カゲヒナタのレビュー
園子温監督の映画『ラブ&ピース』ができるまで – NAVER まとめ
園子温「ラブ&ピース」イケメン芝居しかさせてもらっていない俳優がうちで解放される – エキレビ!(1/4)

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