
パイレーツ・ロック /満足度★★★★(4)THE BOAT THAT ROCKED/ジャンル:ヒューマン(音楽、ロック、コメディ)/135分/監督:リチャード・カーティス/製作:2009年/イギリス/配給:東宝東和/製作費:5000万ドル
ロックがある世界は素晴らしい
All Day And All The Night By The Kinks
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ストーリー説明

素行不良で高校を退学になったカール(トム・スターリッジ)は、更正を望む母の提案で、母の旧友クエンティン(ビル・ナイ)のいる船に乗船。その船は、アメリカ出身のザ・カウント(フィリップ・シーモア・ホフマン)ら、クールなDJたちがロックの取締りをもくろむ政府の目を盗み、24時間ロックを流し続ける海賊ラジオ局だった。
引用:シネマトゥデイより
○感想

ロックンロール!
ロックンロール!!
ロックンロール!!!
思わず、そう叫びたくなる映画です。
ロックやポップスの放送が制限されていた頃のイギリスが舞台です。船上から24時間ロックとポップスを流し続ける”海賊放送”を繰り広げていたDJたちの物語。
ラジオの魅力って、面白いひとたちがちょっとテレビとかでは言えないような踏み込んだことを私たち一人一人に語りかけてくれることにあると思います。だから深夜のラジオとかってワクワクしますよね。ベッドの中でこっそり聞いたりとか、車の中でも、何かしながらでもなんか自然と寄り添ってくれる、そんな身近な存在にさせてくれるメディアです。
完全に自由という世界も生きづらかったりするわけですが、合間合間にこういった自由な面白い語りを聞くことがとっても心地よかったりします。そして、この映画のラジオDJの根底にあるのが、言うまでもなく”ロックへの愛”です。
どんなことがあっても、(たとえ自分の愛するひとをとられたとしても)、ロックへの愛がそこにあります。だからこそ、どんなに法的に離れたところにあったとしてもみんなが共感できるんですよね。
この映画では60年代のブリティッシュロックがたくさん流れます。たとえその曲がわからなくとも、それがどれだけ好きかということが伝わってきます。だから気持ちが良い。現に、私はそこまでブリティッシュロック聞かないですし、わからない曲も多くあり、またアメリカンジョークも着いていけない部分もありましたが、その勢いで何も考えず見ることができました。
ラジオを流している所が船上ということで、終盤は「ポセイドン・アドベンチャー」「タイタニック」などのようなパニック映画と化しますが、賛否両論あるかもしれませんが、そこが私は好きですね。
元気を与えてくれるひとたち、そしてそれを聞いて励まされるひとたち。そこに確かな絆があります。素晴らしいなぁってとても感動しました。
劇中にサッチモこと、ルイ・アームストロングの「WHAT A WONDERFUL WORLD」が流れます。おそらく、同じラジオDJを描いた作品「グッドモーニング, ベトナム」(1987)でも流れるのでそれも意識されていると思います。(「12モンキーズ」でも使用されています)
ベトナム戦争を嘆き、平和な世界を夢見て作り出されたこの曲。とっても優しくて壮大な曲ですよね。
(余談ですが、高校の文化祭の演劇で、「広くて素敵な宇宙じゃないか」というキャラメルボックスの劇団の劇をやったのですが、そのメイン曲でもあり、そこから好きになりました。そこから大学時代、「WHAT A WONDERFUL WORLD」を使ってPV作ったりもしたことも良い思い出です。)
みんながそれぞれを認め合い、個々自由に愛することができる世界。素晴らしいです。
幸せになれる映画でした。
読んで頂いて、ありがとうございます。
●参照
○予告
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