#210 SR サイタマノラッパー ロードサイドの逃亡者/最高にダサくて最高に熱い

img_0
img_0

SR サイタマノラッパー ロードサイドの逃亡者 /満足度★★★★☆(4.5)sr-movie3/ジャンル:青春(ラップ)/110分/監督:入江悠/公開:2012年/日本/配給:SPOTTED PRODUCTIONS

 

ダメ人間。見せかけじゃなくてダサくても全部見せてるから伝わるんだ!!!

▼「SHO-GUNG」×「 SRサイタマノラッパー」 PVフルver.

▼後で読む。

▼スポンサーリンク

ストーリー説明
NewImage

かつて埼玉の弱小ヒップホップ・グループ「SHO-GUNG」の仲間と別れ、上京したマイティ(奥野瑛太)はラップを断ち切ることができず、先輩ヒップホップクルー“極悪鳥”の手伝いをしながらメンバーに入る機会をうかがっていた。しかし、ラッパーになりたいと願いつつも現実は厳しく、ある事件をきっかけにマイティは追われる身となってしまい……。

引用:シネマトゥデイより

○感想

『SR サイタマノラッパー』シリーズは評判はよく聞いてましたが、未見でしたので観てみました。ちなみにこの『SR サイタマノラッパー』シリーズは3部作でして、1作目と今回紹介する「SR サイタマノラッパー ロードサイドの逃亡者」を観ての感想です。(2作目にあたる「SR サイタマノラッパー2 女子ラッパー☆傷だらけのライム」は飛ばしてます)

3作目の本作は1作目とつながっている部分はありますが、冒頭に1作目のダイジェストがあるので3作目から観ても特に問題はないかもしれません。ただ、1作目とテイストこそ違うものの、あえて合わせている部分もあるので1作目から観るとさらに楽しめるかもしれません。2作目は1作目とテイストは同じということも聞いていたので今回私は観ないで3作目を観ました。

1作目が大好きなひとはいると思いますが、私は3作目の方が全体的に観やすいと思いますし、こちらをお勧めします。

インディーズ映画です。つまり低予算。それでもこれだけ心を熱くする映画なのですから、すごい映画だと思います。私は普段ラップとかHIPHOP系聞きませんが、それでもその音楽に魅了され熱くさせる映画です。しかもこの映画シリーズ、ラッパーで、映画評論家でもあるライムスター宇多丸さん大絶賛映画ということで、プロの方から観ても満足させる映画という点もすごいです。

昨年、「TOKYO TRIBE」を映画館で観て感激してしまったのですが、「SR サイタマノラッパー」も劇場で観たかったなぁって思った映画でした。

音楽を扱う映画大好きです。
そして、ダメ人間を扱う映画も大好き
です。

この映画は両方を扱っています。「TOKYO TRIBE」はめっちゃかっこいいですが内容がないですからね。。。
ダメ人間を扱う映画が好きと言っても、やっぱりそのラストに少し”希望”が見えないとダメです。自分自身ダメな所がたくさんあるからこそなんですが、それをリアルに痛いほど描いて、もがいてもがいて、劇的に何か大きく変わるわけでもない。それでも少しラストにかすかな光を見せてくれるとなんか良いじゃないですか。救われるじゃないですか。そういうの大好きなんです。

最近観た「セッション」もはっきり言ってダメ人間2人の映画ですし、「小野寺の弟・小野寺の姉」もダメな姉弟。「百円の恋」もダメ女。、、、、自分のブログのレビューを観るといろんな角度から観てダメな人を描いていてかつ、気持ちの良いラストを描いていて、紹介するときりがないのでやめます。それだけ、心うたれる。

以下少しネタバレもしますが、これは観ないと結局分からない魅力でもあるので、読んでもさしてこの映画の魅力が下がるわけではないと思います。。評判気になるけど、ちょっと躊躇しているという人は読んでほしいです。

NewImage

1作目の「サイタマノラッパー」は、埼玉の田舎街を舞台に、ラッパーとしてライブをすることを夢見る青年たちの姿を描いています。ひょんな所から、市役所の前でラップを披露することになるんですよね。そこの場面が非常に”痛い”。お堅いひとたちの前で「市民税 払ってねぇ 国民年金 払ってねぇ」とか歌ってしまうわけです。そのノリとそれを観る大人の目と質疑応答の場面との対比。かなりの名シーンです。大人に、君たちの中学、高校は?とか、何の仕事しているの?とかこれからどうするの?って聞かれたときの3人の答えがまたリアルで完全にそこで引き込まれます。

この3人のラッパーは、ラップをすることで自分を一番表現できるからラップという手段を使っているんだろうなぁって感じます。自分の気持ちを一番表現できるから。1作目のラストでそれが分かるシーンがあります。これも名シーンです。こんなところでラップしてしまうのかという。

そして、3作目の「SR サイタマノラッパー ロードサイドの逃亡者」。埼玉で実家のブロッコリー畑を手伝っている一人のラッパー(マイティ)が夢見て東京へ向かいます。2年間努力したのちに、いよいよチャンスが巡ります。しかしそこで信じてたものに裏切られてしまいます。お金とか世間のルールとかそんなの度外視して自分たちの”魂(ソウル)”を表現するべくラップを歌っていたのに、そして少なくともそれを聞いて熱くさせる人たちがいたのに。結果的に人の弱い部分につけこむだけの人間になってしまいます。

そのラッパーはどんどんどんどん、追い込まれていくのですが、それとは対照的に埼玉に残ってラップを続けている2人のラッパー(イックとトム)が描かれます。その2人は全く変わっていないんですよね。その2人がこれまた同じ志、考え方を持つグループと出会い、そこで想いが重なるシーン(フェスのオーディションの場面)があるのですが、それもまた素晴らしい。高まります。正直にそのときの想いを即興で歌にするから素晴らしい、それがラップの魅力なのかもしれません。

そして、取り返しのつかないことをしてしまい、逃げてそして追い込まれるその緊迫としたものが伝わる、“野外フェス”シーンの長回しのシーン。ここの長回しが非常に素晴らしい。ここで落ちぶれたマイティが、かつて一緒にグループを組んだ二人のラッパーと再び出会います。

それにつながるクライマックスの拘置所の面会シーン。マイティとイック、トムがそれぞれの想いをぶちかまします。マイティがラップなんてくだらないなんて態度取りますが、イック、トムが必死にそれにラップで返します。それが非常に心揺さぶります。

本当にダサい!憧れもしない!でも、弱いところも全て見せるから素晴らしい。だからそのひととつながれる。そんな気持ちにさせる最高に熱い映画でした。

読んで頂いて、ありがとうございます。

●参照

○予告

公式サイト

○参考に読んだおすすめ感想ブログ/サイト
それでも終われない!「サイタマノラッパー3」ネタバレなし感想+ネタバレレビュー カゲヒナタのレビュー
SRサイタマノラッパー ロードサイドの逃亡者(ネタバレ)|三角絞めでつかまえて
宇多丸が映画『SR サイタマノラッパー ロードサイドの逃亡者』を語る

○LINE@はじめました!ブログの更新情報等をいち早く知りたい方是非友達登録お願いします。
'stats.label.addfriend' (MISSING TRANSLATION)

●記事を読んだ感想を書いてくれると喜びます!右下”コミュニティ”と書かれているアイコンから書き込めます(PCで見たときのみ現れます)

●宜しければFeedlyの登録もお願い致します。(週2〜3回更新しています。)
follow us in feedly

▼スポンサーリンク