#187 ぼくたちの家族/とにかく悪あがきしてみる

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ぼくたちの家族  /満足度★★★★☆(4.5)bokutachi-kazoku/ジャンル:ヒューマン/117分/監督:石井裕也/2014年/日本

 

苦しいときこそ、笑おうよ。

▼後で読む。

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ストーリー説明
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重度の物忘れにより病院で検査を受けた玲子(原田美枝子)は、末期の脳腫瘍で余命1週間と宣告される。そして認知症のような状態になった玲子は、それまで話すことのなかった家族への本音をぶちまけ、長男・浩介(妻夫木聡)、次男・俊平(池松壮亮)、夫・克明(長塚京三)はうろたえてしまう。やがて経済破綻や家庭内不信など、ごく普通の家族に隠されていた問題が明るみに出てきて……。

引用:シネマトゥデイより

○感想
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「舟を編む」の石井裕也監督。

以下の感想でも書いたのですが、「ぼくたちの家族」も、何か良い映画ないかなぁってレンタル屋に行って、夜中に気軽にぼーっと見るのに最適な映画だと思いました。思わぬ感動ができるそんな映画だからです。
#121 舟を編む

「ぼくたちの家族」というタイトルから、またポスター画像から、少しアットホームなのほほんとした温かい感動家族ドラマを思い描くかもしれませんが、そうではないんです。どこにでもいる”平凡な家族”が、母親の突然の病気をきっかけに壊れ始める、、、、という単純な話ではないんです。母親が余命1週間と言われ、家族の絆を深める、そう簡単には言えない話だからこそ良かった。

つまり、この”家族”もともと壊れていたということが面白いんです。

借金の問題ですね。親の金銭感覚や、将来への計画性の甘さにより、子どもが犠牲になること。それが非常に分かる構図になっています。悪気がない親だからこそ、やるせないです。どうにかしようと長男は頑張るのですが、弟の方は、あっけらかんとしている。

ちなみに、脱線しますが、保証人について少し自分の知る限りのことを書いてみます。
この映画で言われている”保証人”は”連帯保証人”にあたるのかはわからないですが、もし保証人になってくれと誰かに言われたら、”連帯保証人”にだだけはなってはなりません!!”連帯”がつくかつかないかで雲泥の差があります。日本の連帯保証人制度の問題は根深いもので、それにより年間3万人もの自殺者が出るとも言われているのを聞いたことがあります。(改正案出ているみたいですが)

”保証人”は催告の抗弁権と検索の抗弁権という権利が与えられているのですが、”連帯保証人”にはその権利がありません。単純に言うと、債権者(お金を貸した人)は、直接それをもらった債務者に返済を要求しなくても、”連帯保証人”に直接返してと言えてしまうという恐ろしい制度。さらに簡単に言うと、XがAにお金を貸した場合、BがXと連帯保証すると、XはAもしくはBどちらに返済を要求してもかまわないのだ。しかも全額。Aが払えるとしても。日本だけみたいです。こういう地獄の果てまで運命共同体を誓う制度は。

もちろん、この映画のように、”保証人”契約を結んでも親の借金を背負うことに。。いくら身内でも契約自体結構怖いですよね。
(法律専門ではないので、間違えていたら申し訳ございません。)
保証人 – Wikipedia

ということで、こういった事実が発覚するんですが、そのとき思いつめてしまうのでなく取った行動が良いんです。
どんだけ状況が悪いんだ!ってそれが表面化されたとき、ひとってもう笑ってしまうものかもしれません。これ以上悪いことはないなって、悪あがきしてみるのかもしれません。

「舟を編む」では、松田龍平とオダギリジョーのコンビが最高だったのですが、今回は妻夫木聡と池松壮亮の兄弟コンビが最高です!監督は対照的な男性二人を描くのがとても上手いと思います。

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過去に影のある責任感の強い長男(妻夫木聡)。口に出さないけどかなり無理しているのが分かります。子どもができて養育費も大変な中、親の医療費、そして、借金のトリプルパンチ。板挟みの状況。。。この映画のストーリーの後がこれまたかなり大変そうで心配ですが、彼ならなんとかやっていけるよ、そんな風に思います。

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家族とお調子者の弟(池松壮亮)

池松壮亮さんは、「愛の渦」や「紙の月」に出ていましたが、良い役やります。
#184 紙の月/行くべきところへ行く

ジョギングのシーンが好きです!
何だかんだ言って、素敵な家族だったなぁって思える映画です。苦しいときこそ!自分ができることからやるしかないじゃないか!そんな風に前を向ける映画です。重病をテーマにして、感動モノにした映画ではないです。心に残る素晴らしい映画でした。

読んで頂いて、ありがとうございます。

●参照

○予告

公式サイト

○参考に読んだおすすめ感想ブログ/サイト
ノラネコの呑んで観るシネマ ショートレビュー「ぼくたちの家族・・・・・評価額1600円」
  マサじいの えんため日記: ぼくたちの家族 【映画感想、あらすじ】
下の「疑問点」に答えてみる – ユーザーレビュー – ぼくたちの家族 – 作品 – Yahoo!映画

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