#186 寄生獣/にんげんとはいったい何か。

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寄生獣  /満足度★★★★(4)kiseiju/ジャンル:SF、ドラマ/109分/監督:山崎貴/2014年/日本

 

価値観が違うものとの関わりから分かる自分のこと。

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ストーリー説明
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海辺に漂着した小さな寄生生物、パラサイト。彼らは人間に寄生しては宿主に擬態し、ほかの人間を食料としてむさぼっていく。そのうちの1匹が至って普通の高校生・泉新一(染谷将太)に寄生するが、脳を乗っ取ることができずに右手に宿る。自身の肉体にパラサイトが寄生して驚がくする新一だったが、彼をミギーと呼んで共生するうちに奇妙な絆を育むように。やがて、彼の通う高校に教師・田宮良子(深津絵里)に寄生したパラサイトやって来る。それを発端にほかのパラサイトが次々と出現し、新一とミギーに襲い掛かる。

引用:シネマトゥデイより

○感想

「寄生獣」原作読んでいます。
山崎貴監督といえば、興行的に今年大ヒットした「STAND BY ME ドラえもん」や昨年これまたヒットした「永遠の0」の監督です。日本人の好きなお涙ちょうだいものの演出がとっても得意&作り方が作為的な感じがして、映画好きにはあまり評判が良くない監督さんです。

「三丁目の夕日」も「永遠の0」も嫌いではないですが、そこまでおすすめ!という程でもなかったんです。そして、原作がとっても良かった「寄生獣」を映画化するということで、少し不安もありました。そつなくちゃんと誰もが楽しめるような映画を作るんだろうけど、あの原作をどう演出するのだろうかと期待と不安がありました。

そして、観てきた原作好きの方からの辛辣な批判記事を読んでDVDでも良いかなと思ったりもしましたが、自分が信頼している映画好きのヒナタカさんが好意的に受け止められれているので、これは安心だと思い観に行きました。(ちなみに批判記事を読んでて思ったのですが、()を多用している文章は自信のなさを表していると個人的に思います。そういうときは参考程度に留め自分の目で確かめることは大事だと思います。)

母さん、ありがとう 映画版「寄生獣」ネタバレなし感想+ネタバレレビュー カゲヒナタのレビュー

テーマがあれこれ言っている方もいますが、原作を少し変えた映画バージョンも良いと思います。アクションもとても迫力あるので劇場で観ることおすすめします。(ただPG-12でもあり少しグロテクス、残酷な描写もあるので、家族で見たり、デートムービーではないかもしれませんね。)

とにかく無駄なシーンがなく、展開もどんどん進みます。いつの間に!と思うこともありますが、これはこれで演出として楽しめると思います。ちょっと似た世界観を持っている漫画原作ものの映画としてとても残念な出来になっていた「GANTZ」とは違って良かった。山崎さんに監督されて良かったと思いますよ、私は。

寄生獣が昔から今でも人気なのは、奇妙なSFの設定にあるだけではないです。その隠された強烈なメッセージ性だと思います。それを10巻という短さで無駄なく描かれているからだと思います。

「種としての人間」「母性とはなにか」の2つに絞ったと『映画秘宝』内で語られたと言われてますが、それへの仕込みが前編で布石としてちゃんと演出されていると思いました。
参照:【映画感想】『寄生獣』(ネタバレあり)☆ – でも、やるんだよ

前編でも伏線上手く使ってますよね。部活の見学や、美術部でのあのやりとりとか、言葉ではなくモノで魅せる演出は好きです。

また、寄生獣が面白いのは、後、ある衝撃的な事が起きた後からの主人公の変化(そして成長)、そして相容れない価値観を持つ寄生生物であるミギーの人間への観方(新一との関係性)にあると思うのですが、割とそれも期待できるかなと思いました。それは、前編では活躍していない大物俳優が演じているから。

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そして、染谷将太くん、かなり良いです。悲しみ、絶望、怒りその全てがリアルで心を打ちます。染谷くんは今年、「WOOD JOB!(ウッジョブ)」「TOKYO TRIBE」然り、本当に素晴らしいです。あのぼんやりとした目が本当に印象的。

ミギーの声担当の阿部サダヲもコメディリリーフと言われてますが、そんなに原作を大幅に変更しているわけでもなく許容範囲だと思います。

主題歌のBUMP OF CHICKEN、特に予め聞いてなく、劇場で初めて聞きました。山崎貴×BUMP OF CHICKENということで、「ALWAYS 三丁目の夕日」の「花の名」みたいなバラードを勝手にイメージして微妙そうだなと思っていました。すみません。「パレード」とても良かったです。寄生獣の世界観が出ていて、その上不気味でかっこ良く個人的に大満足でした。

あのエンドロールの仕方カッコ良いです。他にも劇中で流れる音楽が日本離れしてる感じがします。洋画を見ている感じ。VFXのクオリティが高いのは、スクエア・エニックスと「メタル・ギア・ソリッド」シリーズの小島プロダクション(コナミ)が入っているからだと。音楽は「るろうに剣心」の佐藤直紀さん。納得です。

参照:『寄生獣』もっとやれ、ミギー。 ★★★☆ | Emotion3.2

そして、ちゃんと次作「寄生獣 完結編」の予告つき。これ個人的に大事だと思うんです。前編後編あるけど、後編の予告なくて残念だったのが、「るろうに剣心」でしたが、今回はちゃんとありました。しかもかなり後編もカッコ良い感じでした。これは観たくなります。前編全体を通してそうですが、後編を楽しませてくれるその期待感を残せてくれますね。SPECのように分けて観客動員数を増やそうとしているがために2部に分けるあれ風ではないと思うので、ちゃんと丁寧に作られそれに良い時間に収まっていると思います。後編も楽しみです。

読んで頂いて、ありがとうございます。

●参照

○予告

公式サイト
→ミギーの目が追っかけきて面白い。。。

○参考に読んだおすすめ感想ブログ/サイト
母さん、ありがとう 映画版「寄生獣」ネタバレなし感想+ネタバレレビュー カゲヒナタのレビュー
第66回映画批評 『寄生獣』 逆襲の山崎貴: ホラーショー!民朗の観たまま映画批評
映画「寄生獣」のネタバレを含む感想 / マンガを映画化する際にしなければならない抑えるべきポイントの取捨選択 | NANOKAMO BLOG
『寄生獣』もっとやれ、ミギー。 ★★★☆ | Emotion3.2
東京国際映画祭『寄生獣』感想、気持ち悪グロ面白い!その裏で人間の本質やドラマもしっかりと描く! – A LA CARTE
ひたすら映画を観まくる日記アルティメット・エディション : 実写映画版『寄生獣』は観に行くべきか否か?
こねたみっくす:『寄生獣』 – livedoor Blog(ブログ)
超映画批評「寄生獣」25点(100点満点中)

◯原作との違いから起こる批判
【映画感想】『寄生獣』(ネタバレあり)☆ – でも、やるんだよ
映画 寄生獣の感想書いとく – メモ書き
『寄生獣』見てきた。オマエに監督をされて残念、という気分 – 超時空超巨大小学6年生
→こちらはあまりにも煽りすぎてちょっと読んでて共感はできなかったですが、批判派の代表として。。。

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