
天才スピヴェット /満足度★★★★(4)THE YOUNG AND PRODIGIOUS T.S. SPIVET/L’EXTRAVAGANT VOYAGE DU JEUNE ET PRODIGIEUX T.S. SPIVET/ジャンル:ヒューマン(家族、コメディ、ロードムービー)/105分/監督:ジャン=ピエール・ジュネ/製作:2013年,日本公開:2014年/フランス、カナダ
ユーモア溢れる演出とハートフルな家族な映画はいかが?

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ストーリー説明

天才だが、それゆえに周囲との溝を感じる10歳の少年T・S・スピヴェット(カイル・キャトレット)。そんな彼にスミソニアン学術協会から、最も優れた発明家に授けられるベアード賞受賞を知らせる電話が。授賞式に出席するため、彼はたった1人で家のあるモンタナからワシントンへ旅立つことに。さまざまな出来事や人々と出会いながら、カウボーイの父親、昆虫博士の母親、アイドルを目指している姉、事故によってこの世を去った弟へ思いをはせるスピヴェット。やがて彼はワシントンに到着し、授賞式に臨む。
引用:シネマトゥデイより
○感想

「アメリ」「ミックマック」のジャン=ピエール・ジュネ監督ということで、色彩豊かかつユーモアのある演出、そして登場人物全員が個性的で温かい家族の物語でした。
こんなお茶目なことしてしまう監督さんですからね、楽しい映画に決まってます。。。
◆参照:『天才スピヴェット』ジャン=ピエール・ジュネ監督&カイル・キャトレット インタビュー VOL.1neol.jp | neol.jp
ウェス・アンダーソン監督やティム・バートン監督とジャン=ピエール・ジュネ監督の3人の作品って、「ユーモア」「独特な色鮮やかな世界観(おとぎ話のよう)」「風刺」と共通点があるのですが、それぞれどこか違っていて、個人的に家族を温みを持って描くのがジャン=ピエール・ジュネ監督だなぁって思ってます。
主役は、小さな10歳の男の子。その名もT.S.スピヴェット。彼が最高にキュートで、かつクールなんですよ!あの、等身大のスピーチあれはすごい!3つだけお話ししますってあのくだりなんだよー。天才だよー。
そして、バラバラに見えて、みんな一緒だから成立するあの家族も最強ですね。いくら天才って言っても10才ですからね。可愛げあって、それでいて心強い家族もいて最高です。
何がどうなってあぁなるか分からないけど頻繁にトースターを壊す、昆虫学者の母。
21世紀にカウボーイ生活を送る寡黙かつ頑固で筋を通す粋な父親。
女優を夢見る姉、双子だけど体格ずっしり運動神経が良い弟と、そして天才的な科学者、発明家のスピヴェット。
スミソニアン学術協会というかなりの権威ある賞を受賞をしたとの連絡があって、親に無断で(反対されると思い)、モンタナからワシントンへ家出するロードムービー要素もあるのですが、健気に頑張る姿良いですね。なんか親の目線でハラハラ・ドキドキさせられます。
変なホームレスおじさんとの出会いや、ホットドック、お巡りさんから逃げるとこ、ヒッチハイク、良いシーンばかり。一番は、あのパネルのくだりですね。あれ声を出さないでめちゃくちゃにやけてしまいすよね!あれ本当に最高。でも声出しちゃダメですよ。。。

3Dもあるのですが、2Dで観ました。そんなに長くないので、3Dで観るのもありかもしれません。ただ2Dでも十分楽しめました。(自分は3Dメガネ越しに映像観るの苦手なのもありましたが。綺麗な映像をそのまま楽しみたいので)どこが3Dになるか見てて疑問だったのですが、下記のようなことなのですね。飛び出す絵本そのもので楽しそう。
ジュネ作品としては、初の3Dである。スピヴェットの住む田舎や、旅する場所の風景、いろいろと出てくる小道具類が、ほどよく抑制されて、飛び出してくる。目の前に槍が飛んできたり、怪物が飛びかかってきたりのこけおどかしの多い3D映画と違って、ごく自然な立体感が味わえる。
引用:今週末見るべき映画「天才スピヴェット」 (1/4)|アート|Excite ism(エキサイトイズム)
◆参照:運命の出会いと3D―。映画『天才スピヴェット』ジャン=ピエール・ジュネ監督&カイル君インタビュー [T-SITE]

天才少年の結末が果たしてどうなるか、ちょっと風刺があってよしです。
恋人と観ても、家族と観ても、友達と観ても、安心できる楽しい映画です。
(スピヴェットって言いにくいんですけどね。。。。)
読んで頂いて、ありがとうございます。
●参照
○予告
○参考に読んだおすすめ感想ブログ/サイト
◆【ELLE】『天才スピヴェット』が究極の“デートムービー”になる理由|エル・オンライン
◆これは“ジュネ版”『スタンド・バイ・ミー』? 誰もが一度は経験したかつての冒険がここにある『天才スピヴェット』 | ガジェット通信
◆今週末見るべき映画「天才スピヴェット」 (1/4)|アート|Excite ism(エキサイトイズム)
◆天才スピヴェット (2013)【映画】アメリカ横断、飛び出す絵本 | コタノト!
◆超映画批評「天才スピヴェット」65点(100点満点中)
◆天才スピヴェット(フランス、カナダ・2013年) : 映画評論家 兼 弁護士坂和章平の映画日記
◆ウェス・アンダーソン、ティム・バートン…映画『天才スピヴェット』の原作者が挙げた監督候補は豪華だった! – 音楽ニュース
◆天才スピヴェット: 粋なひとになりたい
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