#181 6才のボクが、大人になるまで。/時間も家族も途切れない。

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6才のボクが、大人になるまで。  /満足度★★★★(4)Boyhood/ジャンル:ヒューマン(家族)/166分/監督:リチャード・リンクレイター/2014年/アメリカ

 

かけがえのない12年間。

▼Coldplay – Yellow(冒頭に流れるこの映画の始まり2002年の名曲)

▼後で読む。

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ストーリー説明
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メイソン(エラー・コルトレーン)は、母オリヴィア(パトリシア・アークエット)と姉サマンサ(ローレライ・リンクレイター)とテキサス州の小さな町で生活していた。彼が6歳のとき、母は子供たちの反対を押し切って祖母が住むヒューストンへの引っ越しを決める。さらに彼らの転居先に、離婚してアラスカに行っていた父(イーサン・ホーク)が1年半ぶりに突然現れ……。

引用:シネマトゥデイより

○感想
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映画のタイトルどおり、1人の6才の男の子が18才の青年に成長していく姿を描く映画(フィクション)です。2002年の夏から2013年の10月まで12年間を通して、主要人物4人が同じ俳優が演じています。そこがすごい。脚本もあんまり決まってなく、毎年主人公のメイソンの夏休みを使ってその時々の彼の心境などを反映した形で撮影したとのことです。

一言で言えば、素晴らしかったです。

なぜかと言うと、ひとりの少年が大人になる姿を一連の流れとして見れるのですから。「あぁ、大きくなったなぁ」とか「声変わりしたなぁ」とかいちいちなんか親戚のおじさんみたいな立場で観ることができます。いつの間にか大人になっている!って見せ方が良いですよね。

考えてみてください、6才から18才の12年間って人生の中で一番長く感じて、一番見た目も感情面でも変化の多い年代です。その繊細な心情や環境の変化を丁寧に描かれてます。テレビアニメを見たり、ゲームばかりして遊んでいた少年時代。少し年上の友達のお兄さんとちょっと悪いことをしてみたり、女の子に興味を持ち始め背伸びして頑張ってみたり。恋人ができて心を踊らせたり、失恋したり。進路に悩んだり、家族と離れて、ひとりだちしたり。思春期ならではの苦悩を自然に見せてくれます。

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また、この映画の良いところは、主人公の男の子だけでなく、父親と母親、姉のそれぞれもちゃんと描かれていること。映画の冒頭から実は両親が離婚して、父親とは一緒に暮らしてはいないのですが、なんか好きです。キャンプのシーンや友達のLIVEのシーンとか好きです。そして母親がとんでもない波瀾万丈な人生を送っているのがまた。。。お姉さんが幼いころなんてとっても良いキャラをしているのですが、あんまり深くは描かれていないのは残念。

少年の立場から観ることもできますが、親の立場から子どもの成長を観ることもできる映画です。6才の可愛い子どもが、自分のもとから離れていくあの一瞬。あのシーンじーんときました。環境も心境も度々変化して、整理できなくて特に大変なのがこの12年間だと思います。そして、それを見守る家族自信もそうだと思います。それでも時間は途切れず常に続いています。変化しないで残っているものもあります。それを改めて考えさせる素晴らしい映画でした。

ちなみに、当然アメリカの時代変遷とともに描いているので2002年から2013年に話題になっていたあれこれ(音楽、映画、政治、Apple)も登場します。基本アメリカが舞台ですのでそれ関連ですが、冒頭からあの人気アニメが流れて少し感動。。

デジタルではない、映像、撮り方も好きです。様々な場所やファッション、小物も楽しめると思います。音楽もまた素晴らしい。

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日本ではドラマ「北の国から」が思い出されると思いますが、この映画は約3時間でそれを描いています。12年間を3時間で描くので短いものですが、それでも3時間座り続けるのは正直大変です。決してエンターテイメントではないので、淡々と映画は流れますので、軽い気持ちで観るのはおすすめしません。(個人的にこういう映画は、家で寝転びながらゆっくりと観たい)

万人向けでは決してないのですすめづらいですが、映画を見終わった後、噛み締めて楽しむ素晴らしい映画でした。

リチャード・リンクレイター監督は、「ビフォア」シリーズはまだ観ていないですが、「スクール・オブ・ロック」「がんばれ!ベアーズ ニュー・シーズン」のように子どもを描く目線が温かい感じが好きです。

読んで頂いて、ありがとうございます。

●参照

○予告

公式サイト
Facebook
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○参考に読んだおすすめ感想ブログ/サイト
6才のボクが、大人になるまで。(2014)【映画】 | コタノト!
超映画批評「6才のボクが、大人になるまで。」80点(100点満点中)
【インタビュー】イーサン・ホーク 12年間にわたる“家族”との撮影『6才のボクが、大人になるまで。』 | シネマカフェ cinemacafe.net
佐藤秀の徒然幻視録:6才のボクが、大人になるまで。
『6才のボクが、大人になるまで。』 | 映画の天才
◆町山智浩が同じ俳優を12年間撮影した映画「6才のボクが、大人になるまで。」を解説
カノンな日々 : 6才のボクが、大人になるまで。/パトリシア・アークエット
6才のボクが、大人になるまで。|映画批評なら映画ジャッジ!

Boyhood – Hero (Family of the year)

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