#106 アイネクライネナハトムジーク/伊坂幸太郎

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満足度★★★★☆(4.5)

“出会い”をテーマにした爽快感たっぷりの恋愛・家族の物語。

▼後で読む。


●伊坂幸太郎の本レビュー一覧

今までのレビュー

伊坂幸太郎の本、18冊目のレビューです。

#001 重力ピエロ(2008年3月)
#013 ゴールデンスランバー(2008年7月)
#015 死神の精度(2008年7月)
#021 グラスホッパー(2008年7月)
#023 I LOVE YOU(透明ポーラーベア)(2008年8月)
#031 チルドレン(2008年8月)
#032 砂漠(2008年8月)
#033 終末のフール(2008年8月)
#039 ラッシュライフ(2008年8月)
#061 モダンタイムス(2009年3月)
#071 SOSの猿(2009年12月)
#072 バイバイ、ブラックバード(2011年6月)
#074 マリアビートル(2011年6月)
#082 残り全部バケーション(2012年11月)
#088 ガソリン生活/伊坂 幸太郎(2013年3月)
#099 死神の浮力/伊坂 幸太郎(2013年9月)
#104 首折り男のための協奏曲/伊坂幸太郎(2014年2月)

作品リスト

※作風が似ているかなぁと個人的に思ったものを緑にしています。

1.オーデュボンの祈り(2000年12月)
2.ラッシュライフ(2002年7月)
3.陽気なギャングが地球を回す(2003年1月)
4.重力ピエロ(2003年4月)
5.アヒルと鴨のコインロッカー(2003年11月)
6.チルドレン(2004年5月)
7.グラスホッパー(2004年7月)
8.死神の精度(2005年6月)
9.魔王(2005年10月)
10.砂漠(2005年12月
11.終末のフール(2006年3月)
12.陽気なギャングの日常と襲撃(2006年5月)
13.フィッシュストーリー(2007年1月)
14.ゴールデンスランバー(2007年11月)
15.モダンタイムス(2008年10月)
16.あるキング(2009年8月)
17.SOSの猿(2009年11月)
18.オー! ファーザー(2010年3月)
19.バイバイ、ブラックバード(2010年6月)
20.マリアビートル(2010年9月)
21.PK(2012年3月)
22.夜の国のクーパー(2012年5月)
23.残り全部バケーション(2012年12月)
24.ガソリン生活(2013年3月)
25.死神の浮力(2013年8月)
26.首折り男のための協奏曲(2014年1月)
27.アイネクライネナハトムジーク(2014年9月)

●あらすじと感想。

「ごく普通の人たちが巻き起こす、小さな奇跡の物語」です。

・アイネクライネ(『papyrus』vol.11 2007/4)
・ライトヘビー(斉藤和義のCD『君は僕のなにを好きになったんだろう/ベリーベリーストロング~アイネクライネ~』特典) 
・ドクメンタ(『GINGER L。』2011 SPRING 02)
・ルックスライク(『papyrus』46号)
・メイクアップ 
・ナハトムジーク

の6つの短篇集です。恋愛、家族に関する話です。伊坂幸太郎ワールドの泥棒や強盗、殺し屋や超能力者、恐ろしい犯人、特徴的な人物や奇妙な設定ありません。だからこそ!伊坂幸太郎の本を読んだことなかったひとにも導入としてとってもおすすめできる本なんです!

上記で述べた要素も伊坂幸太郎の本の面白さなのですが、もっと根底にある魅力の、”ひとの優しさ””偶然”などの要素があります。とにかく何だかんだある日常のちょっとした出来事(劇的ではなくて)がハッピーエンドにつながること、そして、登場人物みんな好きになる、悪い人いないんですよね。そして、”伏線”もさすがの一言で、きっと読んでみれば幸せな気持ちになること間違いなしです。6個の短編がちゃんと全部つながっているので、短編ならではのぶつ切り感なく、すらすら次を読み進んでしまいます。

登場人物が多いので、読みながら関係性を簡単にメモすると、後々あっと驚くかもしれません。

※いつも伊坂幸太郎の本を読んだ後、他のひとの感想を読むのですが、【紙飛行機ドットコム】というブログの管理人さんの記事がいつもとっても良い感想なので読んでしまいます。今回はなんと、なかなか込み入っている、登場人物相関図を作成しております。こちらがとっても素晴らしいので以下リンク貼っておきます。是非読み終わった後見てみて下さい。その他感想も、言いたいこと全部行って頂いているほど素晴らしいので自分が言うことなくなりそうですが、短編ごと下記、1つずつ感想述べていきます。

アイネクライネナハトムジークの登場人物相関図を作りました | テガミスト*Diary 【紙飛行機ドットコム】

アイネクライネ

マーケットリサーチ会社で勤務していている佐藤が、”罰ゲーム”として街頭アンケートをする話です。
これが、一番”恋愛小説”らしい感じがしました。恋の相手との”出会い”ですね。

ミュージシャンの斉藤和義さんから、「出会いにあたる曲の歌詞を書いて欲しい」ということで作詞は書けないが小説ならということで書いたものです。それをもとに、斉藤和義さんが「ベリー ベリー ストロング ~アイネクライネ~ 」という曲を作っています。

斉藤和義 – ベリーベリーストロング~アイネクライネ

斉藤和義/歌詞:ベリー ベリー ストロング~アイネクライネ~/うたまっぷ歌詞無料検索

アイネクライネナハトムジーク”とは、モーツァルトの有名な曲です。聞いてみればすぐ分かると思います。とても軽快な曲です。

日本語訳すると、「ある小さな夜の曲」という意味です。

”出会い”とは、そんな劇的なものではなくて、むしろその時は分からないけど、後になって思い返して見たら、あれが”出会い”だったんだろうなぁっていう程度のものだと思います。そのことを自分がどう思うかですね。”偶然””奇跡”だって思える方が素敵ですよね。

「トイ・ストーリー」見ずに死ぬつもりなの?とかその辺の小ネタも好きです。。。

「自分がどの子を好きになるかなんて、分かんねえだろ。だから、『自分が好きになったのが、この女の子で良かった。俺、ナイス判断だったな』って後で思えるような出会いが最高だ、ってことだ。」

ライトヘビー

行きつけの美容師から、恋人候補として弟を紹介される話。
これが一番、そう来ましたか!って思わせる内容。ちょっとさかのぼってまた読み返していまいような内容です。

ドクメンタ

5年ごとの自動車運転免許の更新、毎回同じ女性と出会う話。
やっぱり、これが一番自分は好きです。

ある日急に妻と娘に家を出て行かれるしがない男が主人公です。
AB型だからなのか、仕事ではマメでしっかりしてるけど、家では大雑把な性格で片付けもできない。そんな男が少し成長する話。

”夫婦の関係は外交と同じだ”という言葉が面白いです。

ルックスライク

何となく、気に入らない、尊敬もできない父親。そんな父親のことを見る息子の目がほんの少しだけ変るかも??というストーリー。

あの伝説の、『この子がどなたの娘かご存知ですか』作戦」どこかで使えるかな?笑

メイクアップ 

高校時代にいじめられていた女性が、仕事の取引先としていじめっ子に再会し立場が逆転する話。
いじめられた側が、ある大手の化粧品会社に勤めているわけですが、そこの商品広告のコンペする会社に昔いじめっ子だった女性がやってくるんですよね。いじめっ子は、自分がいじめていた女性のことを覚えていなくて(容姿も苗字も結婚して変わっていたため)

いじめらていた女性が、復讐しようとも思って。。その結果がとっても良い。この話も大好きです。
復讐をそのまま同じようにしてしまったら、昔の自分までも否定することにもつながる。なんか、ひとって変わらないけど、そこがまたその人の魅力なんだろうなって、その結果はやっぱりどこかで返ってくるって。なんか勇気をもらえるようなそんな話でした。

ナハトムジーク

中学生が、ボクシングの元チャンピオンを応援する話です。
19年前、10年前、現在の3つの時間でストーリーが展開するので少し混乱しますが、ボクサーの話ですね。熱くなります。

どれも、出会いと日常の偶然の素晴らしさを知ることのできるいい話ばかりでした。

次回作ももうすぐ発売!かなりの長編、楽しみ。
阿部和重 伊坂幸太郎『キャプテンサンダーボルト』 2014.11.28 発売!|特設サイト|本の話WEB

噂には聞いていたあの、伊坂幸太郎が初めて書いた小説が電子書籍化している!これは読まなくては。。

どうでもいい話ですが、この本のレビューがちょうど106冊目。自分の誕生日が10月6日でして、その日に買った本のレビューの数が”106”なんて、ちょっと偶然だなぁって、そういうの好きだなぁって思ったので、書いてみました。。。

読んで頂いて、ありがとうございます。

参照

伊坂幸太郎さんの<アイネクライネナハトムジーク>【紙飛行機ドットコム】
【ネタバレしないつもり】伊坂幸太郎のアイネクライネナハトムジークを読んでの感想 | FindBooks
伊坂幸太郎,2014,『アイネクライネナハトムジーク』幻冬舎. – なぜ、これなのか。

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