【大人の読書感想文②】万城目学『偉大なる、しゅららぼん』 by なべこう

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2014年9月30日火曜日 19 43 28

tunagu.をご覧の皆様、はじめまして。ZZZ blogというブログを書いております、なべこう(@fukujion)と申します。

今回は「大人の読書感想文」という企画で柏木雄介さんのこのブログに寄稿させていただくことになりました!

簡単に企画を説明すると、月1ペースで同じ本を読んで、その感想や書評を相手のブログに寄稿しよう、というものです。詳しくはこちらの企画説明記事をご覧下さい。まだまだ参加者募集中です!

今回はメンバーを増強した第2回です。

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▼後で読む。

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万城目学『偉大なる、しゅららぼん』

第2回の選定本は、万城目学『偉大なる、しゅららぼん』です。

万城目学といえば、『鴨川ホルモー』『プリンセス・トヨトミ』といった映画作品やドラマ化された『鹿男あをによし』など多数の映像化作品を世に放っています。この『偉大なる、しゅららぼん』も映画化されていますね。

ちなみに「万城目」の読み方は「まきめ」です。ずっと「まんじょうめ」だと思っていました(汗)。確か浦沢直樹の「20世紀少年」の中にもこの名字でてましたよね。あれも「まきめ」だったのだろうか・・・(ずっとまんじょうめって読んでた。。。)

あらすじ

高校入学を機に、琵琶湖畔の街・石走にある日出本家にやって来た日出涼介。本家の跡継ぎとしてお城の本丸御殿に住まう淡十郎の“ナチュラルボーン殿様”な言動にふりまわされる日々が始まった。実は、日出家は琵琶湖から特殊な力を授かった一族。日出家のライバルで、同様に特殊な「力」をもつ棗家の長男・棗広海と、涼介、淡十郎が同じクラスになった時、力で力を洗う戦いの幕が上がる……!

力で力を洗う戦い・・・そう、本作の主人公、というか主人公一族は昔から特殊な力を持っています。それは琵琶湖のそばにいるからこそ得られる力。その力を使って大きな権力を築いてきました。

一方主人公の一族とは昔からのライバル関係にあたる棗(なつめ)家。彼らも琵琶湖から特殊な力を授かっています。

能力者対能力者。これは一見少年マンガの設定のように聞こえるかもしれません。でも手から火をふいたり、風を操ったり、雷を落としたり、そんなどんぱちは起こりません。それは主人公が能力に対して消極的だから。あまり能力を持つことを好ましく思ってないんですね。それがまた小説っぽいところでもあります。

そんな主人公ですが、力も持ってはいるものの所詮は分家の人間。本家の純血エリートに気を使いながらの居候生活が始まります。しかしまぁこの同じ年の本家おぼっちゃまが正真正銘のおぼっちゃまであきれ果てそうになります。でもどこか憎めないところもあって、そして最後にひと働きしてくれるところがまたなんとも・・・。

物語は、琵琶湖から力を得た日出家と棗家の昔から続く争いに主人公たちも巻き込まれながら、少しずつ「昔から続く争い」とは違う流れになっていきます。

タイトルにある「しゅららぼん」の意味も最後の方にわかってきます。「偉大だなぁ」と思います。そして、読了直後の人同士が会話するとこうなります。

琵琶湖

本作は言わずもがな琵琶湖が舞台です。プライベートな事情で毎週サンダーバードに乗っていたぼくは、琵琶湖を見ながらこの本を読む時間が幸せでした。物語に出てくる地名は架空のものらしいですが、「ここらへんが舞台になってるんだなぁ」と考えると楽しくなってきます。

特に近江今津駅の近くで近江ちゃんぽんを食べ、腹ごなしに琵琶湖周辺を散歩した後、電車に乗って読み進めるとちょうど主人公たちが近江今津駅にいるシーンだったときはもう「しゅららぼん」でした。

まとめ:あっさり読める

今回の「偉大なる、しゅららぼん」は自分で候補に挙げといて言うのもなんですが、ページ数が500ほどあります。ぼくにとっては多すぎです。でも言い出しっぺだしがんばろうと思い読み始めました。

ところがどっこい。とても読みやすい。さらに物語の展開も気になるのもあってどんどんすらすら読み進めることができました。気になるけどボリュームがネックで気が引けている人がいたらもったいない!

あっさりでいて、でもしっかりと満足のいく読了感。ファンタジーと呼ぶと違和感が残るほど能力が日常にとけ込んでいます。決して奇想天外過ぎない。そんな本でした。

ZZZ blogのなべこう(@fukujion)がお送りしました!

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