イベント主催とこれからのコミュニティのひとつのかたち〜「映画祭の作り方」というイベントに参加して〜

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はじめに

先日、じじ神保町さん主催の「映画祭の作り方」 という全国各地の映画祭主催者4組をゲストにお招きしてのトークイベントに参加してきました。映画上映会という形の映画イベントではないのですが、私自身も映画好きが集まるイベントを主催していることもあり、何かのヒントになればなぁと思い参加してみました。

感想としては、とても勉強になりましたし、新たな視点が生まれたとても良い会でした。

今回のイベントは、映画祭の立ち上げと、場作りの方法ということをテーマにディスカッション形式(一部参加者全員でワークショップもあり)で行われました。映画祭って大小はあれども、全国いろいろ開催されているんですね。そこがまずびっくりでした。

映画という一種の媒体を利用して、地域の人たちとの交流を図るという流れは今の時代にマッチしていますね。その地域の特性、スポットや食べ物。いつも観ているような身近なものであっても、映像で通すとまた違った素晴らしい面が垣間見れる。映画を通して、地域に愛着を持つということ。核家族化が進んでいて、地域とのつながりも希薄化した現代。きっかけがなくなっただけで逆に地域とのつながりを持ちたいと思っているひとが多いのかなぁと思いました。

そんないろいろな気付きもあったイベントについて、イベント自体の在り方も含め、私の雑感を書いてみます。

▼後で読む。

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4つの映画祭
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※イベント内容の振り返りに学生新聞サイト「loid39」の富重さんのメモを参考にさせて頂きました。
loid 39 top page

ちなみに、イベント主催は、フリーマガジン「じじ神保町」さん。神保町のヒト・モノ・キオク・デキゴト・ミライ”という視点で、町周辺の新しい「時事(じじ)」を発信するフリーマガジンだとのこと。
Facebookページ

イベントは下記4つの映画祭主催者のディスカッションで行われました。

横浜フットボール映画祭

福島成人さん。
”サッカーを別の方法で楽しもう”というテーマのもと、国内外でのサッカー・トークイベントの開催、障がい者サッカーのサポートを展開されているとのこと。「横浜フットボール映画祭」ではサッカー関連の映画を上映し、モデルとなった人物や関連する人物を招いて公
演なども行うとのこと。サッカー映画は日本公開されていないものも上映し、字幕なども一から作り上げているとのこと。

ヨコハマ・フットボール映画祭

自分の好きなことと”映画”を組み合わせるのって楽しそうですよね。そこでできたコミュニティでサッカーとかも楽しめそう。面白いです。

東葛映画祭

髙橋邦夫さん。
我孫子などの千葉県北西部、東葛にて地元密着の映画祭を2005年より10回開催されているとのこと。上映映画は地域に関した人物・舞台になったものを。

TOKATSU Film Festival 2013 東葛映画祭|

東京のベッドタウンという地元を、”映画の街”にしたいという情熱が熱かったです。確かに映像で見ると、いつも慣れしたんだ土地も違って見えますよね。映画を通して、地域の魅力を伝えるという方法はとっても合っているなぁって思いました。

Kisssh Kissssssh(きしゅ〜きしゅ〜)映画祭

硲勇さん。

「海辺で映画が見たい」ということをきっかけに、2014年から和歌山市加太でKisssh-Kisssh映画祭を立ち上げたとのこと。
星空、波音、潮風。自然風景と映画がひとつになるノスタルジック、かつハートフル野外映画祭。

Kisssh-Kissssssh映画祭

面白いですよね。一緒に観るひとに加えて環境音を含め、まさにここでしか経験できない映画体験だと思います。星空が出てくる映画を、実際のリアルな星空とともに観るなんて、オツじゃないですか!また、このイベント和歌山の地元のひとではなく、地方から(東京からも)来る方が多いとか。観光スポット化した映画イベント、素敵です。

シネコヤ

竹中翔子さん。
2010年、事務所の一角を、パブリックドメイン作品を中心とした無料上映スペース「シネコヤ」としてオープン。イベント形式の上映会を行っている。 映画に登場する食べ物など(シネフード)を食べながらの上映。映画の小道具を再現しての展示会のようなイベント上映を行っているようです。映画の中の空間を楽しむイベント。バータイムのあとに、ジャズ映画を見るという楽しみ方も。

[シネコヤ]toppage

私、シネコヤさんは、以前ネットサーフィンしててたまたまみつけて、良いなぁって思ってたところでした。その後、シネコヤというワードを忘れてしまい、探してもどうもみつからないままだったので、今回その代表の方が見られてて少しお話もできて感激でした。

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このイラストとっても素敵じゃないですか。だから印象に残っていたんです。こういう形のもの、増えたら良いですよね。特にベビー連れOKの場所などもあったりして、映画好きなお母さんにも配慮した設計は、女性ならではだと思います。

私は映画好きなので、映画が主で生活していますが、実際ほとんどの人が映画が一番好きってわけでもないと思います。◯◯+映画という仕組みがとっても良いアイデアです。料理を作って、その後ついでに、映画を観る。そういうので良いと思います。それをきっかけにちょっとした映画の楽しみが加われば最高です。街中が、映画ならではのハッピーな雰囲気(音や映像)が流れていたら良いなって思います。

場所は藤沢ですが、もっといろんなとこにこういった場所が増えてほしいとのこと。上映権利の問題は難しいですが、一から作るのではなくて、他の既存の場所などと、プラスαとして映画上映の形を作って、もっと増えたら面白いだろうなぁって思いました。
自主制作映画のインフラとしてもなるのかな。。

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※シネマトゥディさんの記事より写真抜粋
映画祭の作り方!地元愛がカタチになるとカッコイイ! – シネマトゥデイ

映画祭を○○するのに○○な3つのこと

映画祭を○○するのに○○な3つのことということでお話しいただけましたが、全般的にイベント主催運営に必要な3つのこととしても参考になると思います。

●立ち上げに必要な3つのこと
1.地元とのつながり
2.公言してしまう
3.自分たちが楽しむ

→自分がイベント主催したときに思ったことと同じことでした。まずいいふらす、そしたらそれに賛同してくれるひとが出てくる。一緒に楽しむ、初めはそんな感じだと思います。

●実現するために大切な3つのこと
1.イメージする
2.言いふらす
3.財布を混同しない

→ここも大事なことですよね。これに関しては後の方で、「イベント主催について」で詳しく書きます。

●仲間に求められる3つのスキル
1.愚痴を聞いてくれる
2.妄想を否定しない
3.無茶ぶりへの耐性

●継続するために必要な3つのこと
1.情熱
2.映画祭への興味
3.映画を通して、何を自分たちは発信したいのか

これからの映画の形

単に映画を上映するだけでは、お客さんが入らなくなってきていると思います。違ったアプローチから映画を楽しむ、そんな形について話してました。

●映画×体験
→子供に作らせた映画をシネコンで上映。
こども映画教室みたいなのですかね。こういうのは良いですよね。子どもにとって一番の教育になると思います。商売や芸術、地域、テクニカルな部分(映画技法、IT等)、プロデュース力、宣伝など様々なこと勉強できると思います。何と言っても形に残るのが良いですよね。

●映画×ボラ(ンティア)
●映画×波音(雰囲気作り)
●映画×土地(地域)

地域活性化や、教育、ボランティア、観光、映画単体ではなくて、いろんなことにコラボしてもっと楽しめるコンテンツだと思いました。それに、今は”動画”の時代で、作ることの障壁ってかなり低くなってますしね。誰でも動画は作って公開する時代になっていると思うので、それと何か組み合わせた”何か”って重要になってくるかなと思いました。それにしても映画イベントと地域活性化と密接につながるなぁって思いました。

その他映画イベントご紹介

せっかくですので、今回のイベントで参加された方で名刺交換させて頂いたイベントをご紹介。

カンボジアに映画館をつくろう!
無声映画鑑賞会(活動弁士・斎藤裕子さん)
映画の中で生きる母たち ~パリ・NY・マドリッド・東京~
田辺・弁慶映画祭 オフィシャルサイト

今回のイベントと関係ないですが、以下のようなイベントも。
映画×フェス、映画×ごはんなど。この秋行きたい!おすすめ映画イベントまとめ | Ciatr[シアター]

イベント主催について

自分もほんの数回ですが、イベントを主催したことあるので、少なからずイベント主催者の気持ちって分かります。大体において同じ悩みが突き当たるなぁって思いました。だからこそ、とっても今回のイベントは勉強になったのです。

・イベント主催の最初の壁
・イベント集客の悩み
・イベント運営側のモチベーション
・イベント運営のお金のこと
・著作権など権利関係

▼自分の主催イベントについて

そして、最近、以下の様なイベントに対する記事を読みました。
イベントを開催するという事は人の時間を預かるということ→あまりにも素人仕切りの【第22回東京ブロガーミートアップ】 : たのっちのぶろぐ by @tanocchi

それに対しての記事。
第22回東京ブロガーミートアップ運営での不手際のお詫び : ムジログ
開催したイベントに関するご批判を頂くのは「名誉の負傷」 – Naked odaiji
イベントと勉強会とコミュニティの間 | F’s Garage@fshin2000
東京ブロガーミートアップに参加した率直な感想 : Blog @narumi
第22回東京ブロガーミートアップでのお詫びにつきまして #tbmu | め~んずスタジオ

この意見って、もらった方はかなりぐさっとくる内容ですね…。イベントを主催するときてくれる人のお金はもちろんですが、やっぱり”時間”を預かっているというか頂いているということが一番気になります。だからこそ、その時間を有効に使ったなぁって思わせたいなぁって気持ちは残ります。今回の記事は言い方が少し尖っているので反感も生んでしまう結果になってしまってますし、ブログで世間に公表せずにメールで報告しろという意見も分かりますが、それでも他のひとにも考えるきっかけになったので公表してくれて読めて良かったって個人的に思います。

1人がこういうこと思ったということは、言えないけどそう思っている方も他にもいるってことですし。。私もイベント主催した後、結構考えます。参加してくれた方が参加して良かったと思ってくれているか。イベント終了後、足早に帰っていった人のことに対して印象深く残ります。至らない点があったんだって猛省します。参加者自身もそのイベントに何か得ようとする努力も必要だという意見もあるかと思いますが、それありきで語ってしまったら、イベント運営の元も子もない気がしてしまうと思います。それをいかに少しでも減らす工夫って常に持ち続けないとならないと思います。初めてのひと、人見知りの方が話しやすいきっかけとか、イベント会場や食事、スケジュールもろもろ工夫しなくてはいけないなぁって思います。リンク先の参加者が抱くような不満も実はすっごく理解できたりもします。

でもプロ目線でのイベントの在り方と今回のようなイベントの在り方(勉強会云々は関係なくて)って全く違うんじゃないかって私は思いました。私昨年くらいから、イベントやいわゆるオフ会ってのに参加することが多くなって、普段では接することがないひとなどと面と向かって話す機会が持つようになって思ったことが、こういうイベントって、プロが行われている”お金”を取ってお客さんを集めるイベントとは違うということ。

お金を払う”お客様”だから、運営側と上下関係があって、お金と時間以上の対価を与える”義務”がある、そんなイベント。それとは違う気がするんです。だからって、”文化祭”のように参加者側が寛容な目を持ってある程度の粗相は目をつぶり、親心にみつめるようなそんな会でもありません。

何かというと、こういうイベントって、参加者側も巻き込んで、運営側だけでは達成できないような”楽しいこと”を実現しようというものだと私は思うんです。参加者側=お客様という主従関係を持つようなものではなくて、”協力者””仲間”みたいな感じです。

だからこそ、私はこういう自分のイベントに”営利的な”ものは考えないようにしています。つまり主催側の”もうけ”を考えないということ。少しもうけを設定して参加費を出しているイベントもあるかと思いますが、恐らくその準備とか人件費とか考え出したらもうけなんてないに等しいと思います。”商売”とは一線を介するところにあると思います。だからこそ、面白いんじゃないかって私は思います。

”商売”として成り立っているイベントと区別して論じないとだめだと思います。

じゃあ、こういう”営利的な”ものではないイベントの意義って何かって言うと、様々なひとが、損得なしに集まって起こる”パワー”そのものだと思います。

例えば、私個人で映画のイベントをしたとします。映画の話をこのブログにある通り、人前で話すとします。そんなイベント全くもってつまらない!!

じゃあ、有名な映画監督やプロデューサーをお金を使って呼んで、トークショー?そういうのって、いわゆる”商売”としてのイベントだと思います。素人の私がやっても、ちゃんとそれだけの対価を払えません。ましてありきたりで面白く無い。どうしてもスポンサーサイド(お金を持っている人側の意見に振り回さるので)に意見が集中するので。ひとって面白いもので、お金をもらうとそのお金以上のことをやらなくなってしまうものですし。お金が絡むと驚くほど物事に対してシビアになると思います。

なんか言っていることが、分かりづらいですが、様々なひとが、そのイベントの主旨に共感して、協力してできる”ミラクル”ってあると思うんです。それこそ、素人がたくさんのひとと協力してできるイベントの醍醐味かと。

参加者頼みにするというわけではないです。参加者を上手く巻き込んで楽しくする”仕組み”作りをしっかり行うということ。そうすれば、高いお金を払ってお客さんとして参加する”イベント”とはまた違う”価値”を持った”イベント”が出来上がると私は思ってます。そこはなぁなぁにしてはダメだと思います。

正直、個人だけじゃ心配です。会社だけでも心配です。身近なひととの一緒に生きていくコミュニティって今の時代に必要だなって思います。何度も繰り返しなってますが、主従の上下の関係ではなくて、横とのつながりのイメージです。

私のイベントまだ3回しか開催していませんが、ノウハウとか、イベント内容とか、全部シェアしてます。興味あれば運営側にもなってほしいなって思ってます。全部開示します。他のひとにパクられて全然構いません(パクられる内容かはともかく)。イベントに参加してくたひとがもっと良い会に、もっと楽しい会にするにはどうしたらいいか意見をもらえればもっと次は楽しい会になれるって思ってます。自分だけでは何もできないですから。いつも助けてもらってます。皆さんのおかげです。

そして、一番、ビジネスとして行われている”イベント”の違いは、主催運営側も楽しい会!!ってことだと思ってます。むしろ主催運営側が一番楽しく思っていないとダメだと思ってます!!!!!!!!

この辺り、上記リンク先記事と真っ向から対立しますが、ビジネスとして行われていない”イベント”の運営側の”メリット”って何ですか。ビジネス、お金じゃないんです。稼げません。人それぞれだとは思いますが、自分は”つながり”だと思ってます。自分が運営するわけですから、変に(イメージと違うように偽って)宣伝しない限り、自分とある程度おなじ感覚を持った人が集まると思います。だから、そこに参加するひとと気が合う可能性が高い。また、そこからまたいろんなことに派生する可能性が高いです。

私の会に参加してくれたひとの、その人が主催するイベントに参加してみるともっと違うひとと知りあえたり、またもっと面白いことに出会えたり、良い”つながり”が増えるんですよね。あくまでも自分に起因するものなので、悪い方向(怪しいネットワークビジネス系のつながりじゃないですよ、一応)ではなくて、良いスパイラルになるかと多い気がします。

そこから、もっと世界が広がる気がします。

参加する、お客様のために、自分の楽しみを減らして、会の運営に従事すること。どんなことでも、来てくれる参加者のために気を配り、尽くすこと。お客様が喜んでくれればそれが私の幸せ。それは立派なことですが、それだったら、商売にすべきことじゃないかな。ボランティアともちょっと違うんです。イベントをやり続けるモチベーション続かない気がします。やりたくない仕事をお金もらうから多少は我慢できるわけです。対価もなしに頑張れますか、良い会にできますかって話です。

だからこそ!主催運営側もそれに同意して集まった参加者側も巻き込んで”楽しむ”仕組み作りが大切だって切に思うんです!今の自分の会でできているか分かりません。ただ、事前の準備や事後のサポート等も出来る限りのことは考えるようにしていますし、これからもイベントを続けるにあたって、改善しようと思ってます。

あくまでも、当日、そして今後につながるための”楽しみ”のためです。参加者側の満足ももちろんですが、主催運営側の満足もあってこそのイベントだと思ってます。

総括すると、やっぱり、上記のリンク先で想定されるイベントと昨今増えているオフ会などの一般の人が主催するイベントとは一線を介するもので、それぞれが向かう先、求めるもの、価値も全然違うなぁって思うこと。そこのズレがあるなぁって感じたのでイチ個人的な考え想いを書いてみました。どちらにせよ、せっかく興味を持って来ていただいた参加者の方を不快にしてしまうことはあってはならないわけですが。

「映画祭の作り方」というイベントそして、上記挙げた記事両方とも、一般人が開催するイベント主催者のひとりとして、もっともっと楽しい会にしたいって決意した良いきっかけになりました。

おわりに

昔と違って、家族や地域との”つながり”がどうしても希薄化しているので、自分の趣味、好きなことでコミュニティを作るのはとっても楽しいです!特に映画ってコンテンツは、地域との親和性がとっても高いなぁって思いました。コミュニティ作りそのひとつの形としての”イベント”は意義あると思いましたので結びとさせて頂きます。

読んで頂いて、ありがとうございます。

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