
Her/世界でひとつの彼女 /満足度★★★★(4.5)Her/ジャンル:SF(恋愛)/126分/監督:スパイク・ジョーンズ/製作:2013年,日本公開:2014年/アメリカ
20年後の未来に有りそうな技術。昔からある恋愛の難しさ。
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ストーリー説明

近未来のロサンゼルスで、セオドア(ホアキン・フェニックス)は相手に代わって思いのたけを手紙にしたためる代筆ライターをしていた。長きにわたり共に生活してきた妻キャサリン(ルーニー・マーラ)と別れ、悲嘆に暮れていた彼はある日、人工知能型OSサマンサ(スカーレット・ヨハンソン)と出会う。次第にセオドアは声だけで実態のない彼女の魅力のとりこになり……。
引用:シネマトゥデイより
○感想

この映画いろんなひとにおすすめしたいと思うんです。
ラブ・ストーリーなので、恋をしているひと、恋をしていて疲れてしまったひとにおすすめなのは当たり前ですが、
やはりここはまず、SF映画ということで、apple製品のような、あっと驚くテクノロジー(洗練されたデザイン)を観たいひとにおすすめなのです。(appleのCMを観ているようなそんな映像美です)

20年後くらいにあるかも、、とあってほしいと思わせる近未来電子テクノロジーがそこにあります。
耳にはめるイヤホンで会話をして、全てを操れます。キーボードも当然ないです。音声のみでコンピュータを操作します。メールも全て読み上げてくれる。会話もできます。ユーモアある会話もしてくれます。あんなゲームも出てきそうですよね。クオリティ高い。(tedのようなあのキャラクターwww)
近未来の技術や映像にも、うっとり&わくわくしてしまいます。以下のように少なからず似たようなのがあるということが現実味あります。
街中のひとが、ひとりごとみたいに歩いているシーンは違和感があるのですが、
きっと、こういう世界はやってきたら違和感なくなるんだろうなぁって思います。
だって、今から20年前は、きっと、町中の人がスマホをじっとみつめている光景なんて想像もできなかったと思いますし。
▼正真正銘“ワイヤレス”で、世界最小のイヤホン 資金募集中 | Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
▼未来キタ━(゚∀゚)━!キーもボードもない革命的なキーボード「AirType」が開発開始。 | iPhone・Macの情報発信ブログ “NUMBER333”
撮影は米国と、中国・上海みたいです。なんとも観たことあるけど未来を感じる景色ががリアリティを出しているみたいです。

そして、今回の話のキーの”人工知能型OS”
iPhoneのsiriのめっちゃ知能が良いバージョンです。
siriって正直あまり使いません。でもこの映画の世界みたいな技術を持っていたら使いたくなります。
秘書みたいなイメージですね。自分にあったコミュニケーションをしてくれます。心地良いです。アドバイスもしてくれます。
人工知能がさらに成長して、そのOSに恋してしまう、、、、、そんな話になってます。
ときめきメモリアルのゲームキャラクターに恋してしまった。育成ゲームみたいなものですね。ちょっと前ではラブプラスってありましたよね。あれです。
おっさんが、コンピュータに恋して、町中でもうきうき踊っているなんて言ったら、どう思いますか?
キモいと思いますか?
でも、それってかなりリアルなんです。好きな異性はもちろんですが、ひとってたとえそれが、機械的なものであっても”触れ合い”を求めているんだと思います。話相手や、自分の気持ちを察してくれるひと、そして想いやりたい生き物なんだと思います。
だからこそ、喜んだり、傷ついたりもするんでしょうが。

愛が生まれると、ひとって輝く。反対に愛はなくなると、世界が終わりのように思えてしまう。好きな人ができると人生ハッピーになります。そんな良い影響もそして反対の気持ちにもさせてくれるからこそ、ひとって何か成長するんだと思います。
そんなかけがえの無い存在が、人工知能を持ったOSでもいいじゃないか!って思うんです。理由もいらない。ただただその”ひと”といると心動かされるなら。孤独を感じさせないのならば。
「月に囚われた男」という似たような映画があります。月でひとりきりになる男の話ですが、その唯一の話し相手は人工知能ロボット・ガーティ一(声ケヴィン・スペイシー)
・#081 月に囚われた男
「WALL・E/ウォーリー」というロボット同士の愛を描いた作品もあります。
ひとりぼっちだったウォーリーが、イヴというロボットに恋をする映画。
・#046 WALL・E/ウォーリー
はたまた、これはコンピュータではなく、ただのラグビーボール(ウィルソン)を擬人化して支えにする映画もあります。
・#031 キャスト・アウェイ
内容だけみるとあれだと思われるかたもいるかと思いますが、恋愛に苦しんだ経験のあるひとは心打たれるシーンがたくさんあると思います。
代筆ライターという設定も似ている「(500)日のサマー」が好きなひともおすすめ。
・#062 (500)日のサマー
スピルバーグ「A.I. 」も機械に感情があるかというテーマでしたね。
コトバって大事。でも、それでもコトバいらずに、伝わるものあると思います。それも大事。
それはリアルな中にしかないもの。感じられないもの。
ラストのシーンにそれが何か見えた気がしました。
サマンサの声をやられたスカーレット・ヨハンソン素敵です。
しかし、なぜだか、個人的にルーニー・マーラの透明感にやられました。。。


映像もこだわりがあります。色鮮やかなのが好き。
▼小津へのオマージュ: スパイク・ジョーンズ『her 世界でひとつの彼女』を考える

▼スパイク・ジョーンズ『her/世界でひとつの彼女』にジブリ・鈴木敏夫Pらがコメント | Qetic – 時代に口髭を生やすウェブマガジン “けてぃっく”
人工知能コンピュータ使うならどれが良いかな pic.twitter.com/pKN71RuMic
— ちえ (@chieN322) 2014, 6月 28
ちなみに、声だけのヒロイン”であるサマンサの擬人化デザイン投稿キャンペーンというのがあったらしく、こちらが選ばれてfacebookのアイコンになってます。
▼
▼あなたのイラストが公式アイコンに!映画『her/世界で…の依頼/外注|イラスト作成の仕事 [ID:76215]
最後に、注意点。PG-12なので、少し官能的なシーンがあるのでそれは知っておいてもらった方がいいかも。少しオトナなラブ・ストーリーでした。
読んで頂いて、ありがとうございます。
●参照
○予告
○参考に読んだおすすめ感想ブログ/サイト
◆My Big Apple NY | Sawako Yasuda’s Blog
◆映画と教育:『her/世界にひとつの彼女』……OSと人間との究極の純愛を通して「人間の本質」が見えてくる – 学びの場.com
◆『her/世界でひとつの彼女』感想、近未来をコンピューターと人間の恋を描くが、作品の本質はド直球の”愛”そのもので非常に感銘を受ける – A LA CARTE
◆her 世界でひとつの彼女 ネタバレと感想!人工知能型OSとは?声は誰?
◆「あるある!」と思わずうなづく程に切ない! 人工知能とのバーチャルな恋を描く100%恋愛映画『her/世界でひとつの彼女』【最新シネマ批評】 | Pouch[ポーチ]
◆スパイク・ジョーンズ『her 世界でひとつの彼女』を考える
◆ノラネコの呑んで観るシネマ her/世界でひとつの彼女・・・・・評価額1650円
◆映画では“人工知能型OS”とラブラブなのに……『her/世界でひとつの彼女』ホアキン・フェニックス本当は機械音痴 – ガジェット通信
◆映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評 : her/世界でひとつの彼女
◆映画「her 世界でひとつの彼女」の感想 | 泣ける映画と本のblog
◆『her/世界でひとつの彼女』 スパイク・ジョーンズ × ホアキン・フェニックス: 踊 る 大 香 港
◆her 世界でひとつの彼女 ★★★★☆:Emotion3.2
◯町山智浩が映画『her 世界にひとつの彼女』と『ドン・ジョン』を語る
◯ビームスTが映画「her/世界でひとつの彼女」とコラボ | NEW ITEM | FASHION | WWD JAPAN.COM
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