#130 ラッシュ/プライドと友情/友情の話というより、2人の価値観と生き様に震える

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ラッシュ/プライドと友情 満足度★★★★☆(4.5)Rush/ジャンル:ヒューマン(伝記)/124分/監督:ロン・ハワード/2014年/アメリカ

 

ウサギとカメは相容れない。だけど必死に生きる2人の背中はカッコいい

○簡単なストーリー説明
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性格もレーススタイルも相反するF1レーサー、ニキ・ラウダ(真面目でストイック、奥さんを大事にし、計画的な人生を送ろうと考えてます。)とジェームス・ハント(自由奔放で享楽的、天才です。遊びが大好きで友人もたくさんいます。女の人5000人とえっちもします。)
そんな2人が首位争いを繰り広げていた1976年のお話です。ランキング1位だったラウダはドイツ大会で大事故に遭遇し、顔面に大きなやけどを伴う大けがを負います。
だが、わずか6週間でレースに復帰し、日本の富士スピードウェイでのシリーズ最後レースでライバル、ハントと闘う。そんな実話の映画。

○映画の良さ

この映画の素晴らしさを3つ挙げろと言われれば、

①レースシーンの迫力。映像のかっこよさ。
②音楽が素晴らしい!!
③濃厚な人間ドラマ。死と隣り合わせの中生きる2人の男の実話であること。

を挙げます。

①レースシーンの迫力。映像のかっこよさ。

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F1。
全くの無知です。F2?F3?そんなのあるの??
そんなレベルです。

1976年??生まれてません。。この映画、世界選手権の1年間を描いているんですが、最後のレースは日本の富士スピードウェイで行われます。
当時の日本はここからF1が始まり大変盛り上がったようなのですが、そんなこと知る由もないです。

でも!!かなり興奮します。
できれば、映画館で見て欲しいなぁと思う作品です。

②音楽が素晴らしい!!

音楽は、ハンス・ジマーです。

最高にカッコいいです!!2:00辺りから深い印象に変わる感じ、そして、6:00からの爽快感が最高に泣ける。。。
良い映画に良い音楽はつきものです。だって、良い音楽でエンドロールだと、必ず最後まで席を立ちたくならないです。
余韻に浸りたくなるからです。

特に、ハンス・ジマーの音楽はやばいです。
個人的に「インセプション」とか。
▶︎Hans Zimmer – Time (Inception)
重厚なオーケストラの音。最高です。

その他のサントラについては以下の記事がとても参考になります。

ハンス・ジマー先生、お誕生日おめでとうございます!/Happy Birthday Hans Zimmer!! – A LA CARTE

③濃厚な人間ドラマ

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実話だから、すごい!
どうしてこんなにドラマチックな展開になるの??
何で、ドイツで大けがしたときと復帰した最終レースが同じ豪雨なの??
そんな悲劇あるのか。。。

プライドと友情とかそんなことじゃないです。
2人の正反対に生きてきた、男の”生き方”の話なんです!!

信条、価値観、全然違います。どっちが良いとかではないです。
どちらも、必死に1日1日を必死に生きていることが感動するんです。

日々生死をかけて、生きていますか?

失うものに怯えたり、「幸せが敵」だと思いながらは生きていません。

昔高校時代、代ゼミに通っていたとき、英語教師の西きょうじ先生が言っていた話を思い出しました。

詳しい内容は覚えていないのですが、F1のセナ選手がすごいという話でした。時速300キロの生死の狭間を生きる男の生き様、スリル感に心が震えると。。
明日は生きていないかもしれない。だからこそ、今を一瞬一瞬を必死に生きる。それがすごい興奮すると。

泣けるか?泣けないか?と言ったら、そこまで感動超大作という感じではありません。当時を知る人は分かりませんが。
ただただ圧倒される映画です。

2人のどちらかに共感できるというわけでもないからという理由もあります。
価値観が異なるこの2人の結末(人生の)は映画の最後に語られます。

明日死ぬかもしれないから、今を最高に楽しむ、たくさんの女性ととにかくセックスをする生き方。

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明日死ぬ確率を減らすために、リスクを計算する。レース中も奥さんの顔が浮かぶ、一瞬一瞬を楽しむ生き方に反感とあこがれを持ちつ、それを反骨精神に生きる、不細工&不器用な男の生き方。

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ジェームス・ハントのほうを若干悪く書いてますが、実際はジェームス・ハントのほうが人気だったみたいです。ユーモアもあるし。
友情という副題が日本語版にはついてますが、そんな友情は少しだけしかでてきません。

友情とは違います。

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記者会見後のあれだって、友情とは違う気がします。
相容れない男たちが、自身のプライドのために、悔しいと思う気持ちのために、奮闘する映画なのです。

思えば、自分も上手くいく人生を送っている人に嫉妬したり、上手くいかない自分に腹が立ち、その気持ちで”強く”生きて行った気がします。

奇麗な想いなんかで、高尚な想いで生きるのではなく、勝ちたい!見返したい!!という、ある意味”負”の想いで生きる2人にとっても共感してしまうのです。

ラウダが大事故を起こして、とっても苦しいという肺の洗浄のシーンは見てられませんでした。その手術中、ライバルのハントが活躍しているのをテレビで見て”ふざけんな!”って思いながら痛みに耐える姿。あれは完全に”負”ですよ。

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自分の生き方とは違うひとから、敵から、学ぶこと。
それは”悔しい”という想いなのかもしれません。

上記3つ以外にも、
ニキ・ラウダ(ダニエル・ブリュール)とジェームス・ハント(クリス・ヘムズワース)

の2人が本人にとってもそっくりで熱演しています。そこも良いです。

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ロン・ハワード監督

監督の映画大好きです。
「バックドラフト」、「アポロ13」はもちろん、なかでも、「ビューティフル・マインド 」と「シンデレラマン」が大好きです。

今回の映画は2人の男の生き様を描いているので、その背景にいる家族がそこまで映し出されてません。

そんな意味では、ラッシュが物足りなかったひとには、「シンデレラマン」「ビューティフル・マインド」はおすすめです。

「シンデレラマン」は、世界恐慌時、家族のために奮闘したボクサー、ジェームズ・J・ブラドッグの実話です。

そして「ビューティフル・マインド」
不思議な映画です。1回目見たときはそんなでもなかったです。逆にハテナでした。2回目は、号泣でした。嗚咽でした。
見るたびに好きになる、そんな映画です。

#034 ビューティフル・マインド

見ていなかったら、是非ご覧になって下さい。

読んで頂いて、ありがとうございます。

●参照

公式サイト

○予告


ちょっと、日本語版予告が残念です。。。そんなにドキュメンタリーに風にしなくていいのに。それにニキ・ラウダを主演よりにしすぎな印象あります。そんな日本人が好きそうなお涙頂戴物映画では決してありません。

○参考に読んだブログ
『ラッシュ/プライドと友情』感想、 ロン・ハワード監督の最高傑作であり生涯大切にしていきたい熱きF1映画 – A LA CARTE
『ラッシュ/プライドと友情』公開直前!ロン・ハワード監督作品の主人公たちの共通項を考える – A LA CARTE
町山智浩映画解説『ラッシュ/プライドと友情』書き起こし
ラッシュ/プライドと友情 | ヒガシアター。

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