#112 風立ちぬ

NewImage.png
NewImage

風立ちぬ 満足度★★★☆(3.5)kazetachinu ジャンル:アニメ(ジブリ) (126分)/監督:宮崎駿/2013年/日本

 

これは、エンタメで見るというより、芸術を見る覚悟がいるかもしれない。

◆ざっくり要約!
風立ちぬ – Yahoo!映画

あらすじ:
零戦を設計した「堀越二郎」の生涯に堀辰夫の恋物語。
飛行機造りに情熱を燃やす姿と、美しい女性、菜穂子との恋模様が描かれている。『風立ちぬ』を重ね合わせたストーリー。

『1920年代、幼い頃から空に憧れを抱いて育った堀越二郎は、震災の混乱の中で、少女・菜穂子と運命な出会いを果たす。やがて飛行機設計技師として就職し、その才能を買われた二郎は、同期の本庄らとともに技術視察でドイツや西洋諸国をまわり、見聞を広めていった。そしてある夏、二郎は避暑休暇で訪れた山のホテルで菜穂子と再会。やがて2人は互いを愛し合うようになるが、既に菜穂子の体は病魔に侵されていた…。ゼロ戦設計者として知られる堀越二郎が、関東大震災や経済不況に見舞われ、やがて戦争へと突入していく激動の時代をいかに生きたか、その半生を描く長編アニメーション!』

一言感想。
NewImage

芸術映画だなぁ。。。

オトナの映画で評判でしたが、どちらかといえば、40代過ぎた辺りのひとの方向きかなぁと思いました。
深夜12時のレイトショーで見たので、1時頃眠気と戦ってました。

楽しむ映画というよりも、感じる映画だと思います。
私はジブリファンというわけではないのですが、
ジブリファンの踏み絵的な映画なのかな。。
好きな人は好きな映画だと思いました。自分の満足度は若干低いですが、決して駄作ではないです。

▼後で読む。

▼スポンサーリンク

●どんな人が見ると楽しめるか?
NewImage

40代〜くらいの人
または、戦争体験がある方など。

キッスのシーンもあり、
純愛映画としてうたわれていますが、んーーー、若いカップルが見る映画ではない気がします。
見るなら、もっと年配の長年連れ添った夫婦かな。

まだ自分が見るには早い映画な気がしました。
20年後見たら、また違った見方ができるのかな。

ジブリだからといって、10代の人や、
トトロやポニョが好きな子どもと一緒に家族で来ては絶対ダメです!!!
絶対長くて、波がなくて、飽きること間違いないです。

これ見て、感動しちゃう子どもは逆に怖いです。
そういう映画ではないということを理解して、
レイトショーではない時間にじっくり見ると良い映画だと思います。

どんな人が見るべきかはYahooレビューの以下の記事が分かりやすいです。
この映画に向く人、向かない人

ジブリ映画について。

ジブリ映画って、自分はDVDかテレビで見ることが多いです。
「もののけ姫」「耳をすませば」「平成狸合戦ぽんぽこ」だけ家族と映画館で見たことがある記憶があります。

今回は美しい映画ということで映画館でみました。
(自分の主観ですが、DVDで良かったかな。。。)

「風立ちぬ」を見て思ったことが、
ディズニーピクサーは、エンターテイメント的な映画が多いですが、
ジブリ(一部)は芸術映画なんだろうなぁということ。

美術館に絵を見に行くあの感じに似てます。

ジブリって一つの映画のジャンルなんだと思います。

トトロやポニョのようにワクワク、見て楽しむ子どものための(考えない)ジブリ。
もののけや、千と千尋みたいに考える大人のためのジブリ。

そして、紅の豚や今回の風立ちぬみたいにかっこよさや美しさを見せるジブリ。

「崖の上のポニョ」を作ったとき監督は、子どものための映画を作ったといった通り、
大人には受けない作品でした。
自分は結構好きでしたが。。。

#028 崖の上のポニョ

ポニョを作ったとき、これで最後の映画って監督が言ってたのは子ども向けの映画は最後という意味だったのかな。

●風立ちぬについて。
NewImage

今回の「風立ちぬ」は完全に大人向けの映画でした。

何かに迎合するわけでもなく、興行的な視点で映画を作るわけでもなく、
ただ、見る人に何かしら感じさせる映画でした。

元々、宮崎監督は個人的に好きで書いていた映画らしいですね。
だから映画で公開するつもりがなかったとかなんとか。
だから、こういう映画なのは理解できます。

ー堀越二郎と堀辰雄に捧げるー
とある通り、個人的な要素もあると思います。

普通に興行的に作れば、
時代背景とか、飛行機を作る技術者の挫折とかもっとリアルに描いてもろに涙涙の長編になってたはずです。

それに、戦争を舞台にしてますが、
戦争の”負”の部分はあまり描いていない作品になってます。
リアルな現実をあえて描いていない映画です。

というよりも、テーマが””だと思います。
とことん、”美”です。

美しいという言葉が一体何度出ているか。。。
主人公の二郎は”美”を追い求めます。

でも、その背景にある戦争が、自分の求めている美とは相容れない関係で、そこに”矛盾”を抱えます。
人が死ぬ乗り物に、”美”は重ならないですからね。

そして、奥さんである菜穂子さんの”美”について。
自分の仕事への熱意と、奥さんへの愛情。

これも、”矛盾”なのかなぁ。。。これはかなり難しい問題です。
ちなみに、奥さんは結核を抱えています。
奥さんが寝ているそばでタバコを吸うことが、批判されてますが、
この一部だけ見るとあれですが、全体の流れで見るとあまり気になりません。(タバコを吸うシーンがたくさん出てきます。これも映画の演出上の要素と時代背景があると思います。タバコ嫌いな人はそこが気になってしまうかもしれないですけど)

”美”って人それぞれですから。
この映画の”美”って、宮崎駿の考える”美”です。

他の人が見たら、美しくない!って思うのも当然です。
自分も、宮崎駿監督の美意識についてこれないことが多々あります。

それは年齢も生きてきた環境も、違うので当然です。

でも、一つだけ重なる美はやっぱりヒロインの菜穂子さんと結婚するあのシーンですかね。
男のひとなら誰もが共感するんじゃないかなと思うシーンでした。
自分の中では、ジブリで1番奇麗なひとだと思いました。

NewImage NewImage

個人的なんですが、私は現実の奇麗なとこだけ切り取った映画はあまり好きじゃありません。
もっとどろどろした、リアルな人間の汚いところとか、そういうのをちゃんと見せたリアルな映画が好きです。
だからこそ、共感できるから。
負の部分を見るからこそ、正の奇麗な部分が強調されるから。

でも、きっと戦争を経験したひと、矛盾と戦ってきたひとには、
映画でも、汚いものを見たくないという想いがあるんだと思いました。

美しさだけを描いた作品。

技術者のひととか、戦争を経験したひとは、負の部分ではなくて、
美しさだけを描いたこの作品に感情移入するのかなと思いました。

ジブリ映画は、キャラクターに感情移入できないから
あんまりはまらないことが多い。
最近見た「モンスターズ・ユニバーシティ」は結構リアルな面もあって、かっこわるいとこも描いてるから結構好きなんだよなぁ。。
#109 モンスターズ・ユニバーシティ

コピー「生きねば」について。

コピーの「生きねば」が割と好きです。

NewImage

「もののけ姫」の「生きろ。」に似てるようで違います。

NewImage

「生きろ」はもっと積極的に生を追い求める強い感じがします。
でも「生きねば」は時代背景によって、生きなくてはというちょびっと後ろ向きな感じがします。

諦めのイメージもありますが、そこに「運命を受け入れる」ニュアンスがあって意外と好きです。

その他

その他、映画のシーンについては、

二郎の夢に出てくるイタリアの飛行機設計者カプローニのシーンは結構好きです。

NewImage

声優については、やはり
二郎の声を担当した庵野秀明が不評通り、違和感あります。
でも、実は二郎ってこんな感じの声なのかなと思いました。
できすぎてない、あんまり感情的じゃないキャラクターがあってるのかもしれません。

効果音について。

効果音は全て人の声で表現されているようです。
地震、飛行機のプロペラ音、蒸気機関車の蒸気、車のエンジン音。

ジブリミュージアムで昔、タモリさんが全部効果音を担当したことがあるらしくてそれも見たかったなぁ。

ラストは唐突な終わり方なのでご注意を。。

自分の横の席の若いカップルは女の人のほうがラスト10分前にトイレに席をたち、
戻ってきたときはゆーみんが流れてました。。。。。

映画前にもらうやつ。

2013 08 03 23 39 28

こういうの好きなんですが、中を開けてがっかり。
ネタバレについて書いてある奴じゃないので、先に開けても問題ありません。。。。

●最後に。

あまりにも若すぎた!!
主題歌より。

まだ早かったかなぁこの映画自分が見るには。。。

また、いつか見たら印象が変わるような気がする映画でした。

NewImage

最後にどうでも良いこと。
二郎の上司黒川。
NewImage

歩くたびに、髪がふっさふっさ。
なんだかいつも気になる。。

読んで頂いて、ありがとうございます。

NewImage
●予告編

http://youtu.be/a3PBiLDXawU

●荒井由実 – ひこうき雲 MUSIC CLIP

full
http://youtu.be/dZzO_AtkUu8

おまけ。
http://youtu.be/UA6bD6LvT1o

参考

●公式サイト
風立ちぬ 公式サイト

宮崎駿「時代が僕に追いついた」 「風立ちぬ」公開  :日本経済新聞
ジブリ最新作「風立ちぬ」の感想まとめ!【ネタバレ注意】 – NAVER まとめ
404 Blog Not Found:原作陵辱 – 品評 – 風立ちぬ
ジブリ最新作『風立ちぬ』を観た感想 – 1年で365本ひたすら映画を観まくる日記
#708 『風立ちぬ』 (伊藤Pのブログ)
#風立ちぬ は実在の人物を被った宮崎駿の自伝的理想との感想その1 – 玖足手帖-アニメ&創作-
「風立ちぬ」は零戦映画じゃなくて風を巡る純愛映画。風のスケールを使い分けた演出がすごすぎる:[mi]みたいもん!
NewImage

●宜しければFeedlyの登録もお願い致します。(週2〜3回更新しています。)
follow us in feedly