
◆はじめに。
独特な世界観を持つジョジョ。
そんな作者が選んだサスペンス映画ということで気になって読んでみました。
●荒木さんが考えるサスペンス映画とは?
よい物語には、サスペンスがある
一般にサスペンス映画というと、殺人があって、主人公が追い込まれるようなミステリー映画を思い浮かべると思います。
でも、荒木さんが考えるサスペンス映画にある要素は、
「この後、どうなるんだ?」「見つかったりバレたりしたら、これはやばいぞ、、、」
と観るものをドキドキさせて、先へと引っ張って行く「何か」があるものと述べています。
だから、ラブストーリーやコメディ、子ども向けアニメの中にも”サスペンス”があり、良い物語には必ずその”サスペンス”要素があると言っています。
荒木さんが面白いのは、若い頃、「面白い漫画って何だろう」って考えるにあたり、そもそも「面白い」って何だ??って考え、
面白い映画を研究材料として、時代の価値観に左右されない、不変の法則とは何かを突き詰めて分析していたことです。
その研究結果が次に挙げる5つです。
①一番大事なのは、「謎」
日常からちょっとずれた何かに謎は宿っている。
②主人公に感情移入できること。
悪党でも存在にリアリティがあって、言うことに説得力があり、たたずまいに雰囲気があれば、存在に共感できる。
③設定描写の妙
よい設定があれば、その世界観に没入して、ストーリーに集中できる。
④ファンタジー性
誰もが、「あこがれ」を抱く、日常でありながら非日常の世界。
⑤泣けるかどうか
一番重要。涙が流れない作品はサスペンスではない。
荒木さんは前作の「ホラー映画論」で、
生きていれば、どうしたって人生の醜い面や世界の汚い面に遭遇する。そうした暗黒面を誇張して描いたものがホラー映画であって、
それを観ることが現実世界と向き合う予行演習になるのではないか
と述べています。
”サスペンス”映画も、現実の”不安”をリアルに見せることによって、自分以外にも不安な人はたくさんいるんだと共感を得るためにも、
不安な現実を直視するきっかけにこういったミステリー映画を観ることは意義があると考えています。
その通りだなぁって思います。
下記にある映画も、娯楽としてだけでなく、
そういった意味で観て損はない映画なんだと思います。
●サスペンス映画 BEST20

●ヒート プレミアム・エディション [DVD]
本日観ました。アルパチーノとデニーロがカッコいい!これは間違いなく男のための映画ですね。

名作です。脱走ものに外れはありません。

続編のリベンジも観てみようと思いました。

これは若干見る人を選びますね。理解できない所もあります。ハッピーエンドではないからです。イーストウッドの切ない映画を観たい人におすすめ。

クリント・イーストウッド2作目。
⑥サイコ
⑦天国から来たチャンピオン
⑧シュレック
⑨ファーゴ
⑩ダーティーハリー
サイコ→【052】/天国から来たチャンピオン→【047】TSUTAYAスタッフおすすめ映画100
「サイコ」と「天国から来たチャンピオン」は観て間違いありません。「シュレック」は内容は分かるのですが、観てないので気になる。

⑪ボーン・アイデンティティー
⑫シティ・オブ・ゴッド
⑬激突!
⑭アイズ・ワイド・シャット
⑮バタフライ・エフェクト
バタフライ・エフェクト→【072】/激突!
→【054】TSUTAYAスタッフおすすめ映画100
「バタフライ・エフェクト」はラブストーリーとミステリーの融合ですね。「激突!」は謎が多いのですが、ハラハラどきどきしてとっても面白いです。
#029 バタフライエフェクト

⑯マスター・アンド・コマンダー
⑰運命の女
⑱フロスト×ニクソン
⑲バウンド
⑳刑事ジョン・ブック/目撃者
20本中、7本観てました。
そのうち、TSUTAYAスタッフおすすめ映画100
で挙げているのが、
5本でした。
そして、この本を読んで、早速2本の映画見てみました。
1位の「ヒート」と、3位の「96時間」です。
全体的に、男の哀愁漂う映画が多いですかね。
どの映画も、“ドキドキ”、”切ない”、”すっきり”のある映画だと思います。
ここに挙げられていないものも、多数この本では紹介されてました。
とりあえず、一番意外な「シュレック」を今度観てみようと思います。
●最後に。
「荒木飛呂彦の選ぶホラー映画 Best20」というのもあるみたいです。
ジョジョの漫画の背景には、こういった映画の影響があるんだなぁって思いました。
私自身も実は、学生の頃(高校生)、「感動って何だ??」って考えたことがあって、
映画についての論文を書いたことがありました。
「ひとはどんなときに感動するか?」ということに興味があって、感動と言えば”映画”だと思って、
感動する映画にはどんな要素があるかということを研究?してみたのですね。。
まぁ、難しい観念的な論題でして、途中で挫折してしまったのですが、、
感動=共感、人と人とがつながり合えるとき、感動できるという、そのときの一つの結論?が今のブログにも現れているのかなぁって思います。
いつか、「感動する映画BEST20」というのも書いてみたいです。
自分の好きな映画を20本挙げれば、その人らしさって分かる気がするので面白いです。
最近だと、「江頭2:50が選ぶ生涯映画ランキング ベスト25」ですかね。
「ライフ・イズ・ビューティフル」や「モンスターズ・インク」を選んでいる所が、江頭2:50の”笑い”の価値観が見えますし、
破天荒に見えますが、本質は絶対良い人だろうなぁって思えます。
だからこそ、自分の周りにいる人の、好きな映画って興味あります。