奇跡のリンゴ 満足度★★★★☆(4.5)kisekinoringo ジャンル:ヒューマン(実話) (129分)/監督:中村義洋/2013年/日本

諦めないことの裏にある愛に涙。
◆ざっくり要約!
絶対に不可能と言われた無農薬リンゴの栽培に成功し、“奇跡のリンゴ”として大きな話題を集めた青森のリンゴ農家・木村秋則の実話の映画化
一言感想。

号泣!です。
あきらめなければ、きっと最終的に上手くいく、、、、なんてことよりも、、
やっぱり、家族、そして周りの人の愛が素晴らしい。
絶望の中でも、きっと大切なことは、周りを見ることなんだろうなぁって思いました。
※自然農法の是非等議論はあると思いますが、純粋にひとつの家族の物語として感想を書きます。
●どんな人が見ると楽しめるか?
誰が、誰と見ても大丈夫です。
比較的年齢層も高めの人でも若い人でも面白いと思います。
特に映画館で見なきゃだめっていう映画でもないですが、音楽が久石譲なので、映画館の方が美しく聞こえるかもしれません。
素晴らしい音楽です。
※農業(無農薬の)について知りたいと思って見るというより、純粋に感動する映画を見るという目的でみる人のが良いと思います。
◆見る前に簡単な予備知識(これから見ようとする人へ)
リンゴが日本に来たのは、100年前。
リンゴは、人工的に改良してできた果物。だからこそ、無農薬で育てることは不可能と言われていたそうです。
これに成功したのが、木村秋則さん。

私は、2006年12月7日に放映されたNHKの『プロフェッショナル 仕事の流儀』
で「りんごは愛で育てる~農家・木村秋則」という回をやって、それを見て知りました。
http://youtu.be/j7rO6wgAuEI
当時見てすごいなぁって思ったのが率直な感想でした。
木村さんが思う”プロフェッショナル”とは
●ストーリーについて。

奇跡のリンゴ – Yahoo!映画
執筆時:4.1点
青森県弘前市。木村さんはリンゴ農家の一人娘美栄子さんと結婚して婿養子に入ってサラリーマンを辞めて農家を始めます。
奥さんが農薬によって体調が悪くなったのが、原因で無農薬のリンゴを作るという話。
木村さんの幼少のころ、機械を分解する話やら、ちょっと”変な人”であるエピソードもあります。

ひとだけが、”笑う”という性能を持っている。
って、感動しているシーンも印象的です。
何年も何年も失敗して、その間近所の人に馬鹿にされ、友人にもあきれられ、家族にも見捨てられる。
そして、子どもが3人もいるのに、米を買うお金もない。車も売って、2時間もかけて歩いて畑に行くという、、、
それでもくじけないで、10年以上かけて、やっとリンゴができる。
諦めないで良かった!
みんなから馬鹿にされても、諦めないで自分の信念に従って頑張ればきっと願いが叶う!
、、、、ってそんな軽い物語じゃないって私は思います。
やっぱり、周りの支えがあるからこそです。
そこがちゃんと分かってるから良いなぁて思います。
奥さんが、献身的に支えていること。
子どもたちが、自分が欲しいものを我慢してでも、お父さんのしていることを応援していること。
何を言っても、受け止めてくれるお義父さん。
そして、やっぱり木村さんの人柄があってこそだと思います。
人から見られないように、夜道に帰ってたのが、プライドを捨てて、近所で働くシーンは感動的でした。
やっぱり”明かり”がある人にひとは集まってくるんだなぁって。。
リンゴも、人も、いろんなものに生かされて、成長するんだなぁ。。
自分のことだけしか、ましてやリンゴのことだけ考えていただけでは成功していなかったと思います。
●キャストについて。
○阿部サダヲ

阿部サダヲって何でこんなに、何しても愛されるキャラクター何だろう。誰も敵を作らない人柄が素晴らしい。
#098 夢売るふたり
でもそうでした。
○菅野美穂

震えながら、ご飯を食べるあのシーン。すごい演技でした。
感動しました。さすがです。
○山崎努

最近の「藁の楯」でもそうですが、この存在感。ダントツです。
○娘3人
みんなおかっぱ頭で可愛いんです。

●最後に。

久しぶりにすごい泣きました。
見るからに、泣かせる映画ですが、諦めない映画というより、自分は家族の愛がある映画としてとても感動しました。
オススメです。
●予告編
http://youtu.be/pUPNxZwpx5Y
●参考
◇公式サイト
映画『奇跡のリンゴ』公式サイト
読んで頂いて、ありがとうございます。