#097 ジャンゴ 繋がれざる者

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ジャンゴ 繋がれざる者 満足度★★★★(4)DJANGO UNCHAINED ジャンル: ヒューマン(165分)/監督:クエンティン・タランティーノ/2012年/アメリカ

 

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男のための闘いがここにある!

海外のこのバージョンのポスターが、個人的に好きです。。

ちなみに日本のポスター。

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こっちもかっこいいですが、誰が出てるか分かりますし。
それにしても、邦題が久しぶりに良いですね!”繋がれざる者”完璧な訳し方。 

●ストーリーについて

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非常に簡単に説明すると、、

1858年、アメリカ南部が舞台。つまり南北戦争以前の話ですね。今度、スピルバーグの「リンカーン」が公開されますが、
どちらも、”奴隷解放宣言”から150年を迎えた記念碑的作品になってます。
歴史的背景は詳しくは分かりませんが、当時のアメリカは、奴隷制度が常識でした。奴隷売買等があり、奴隷をモノのように扱います。
そんな奴隷のこの映画の主役のジャンゴ(ジェイミー・フォックス)は、ある場所で賞金稼ぎのキング・シュルツ(クリストフ・ヴァルツ)と出会うことで自由の身となります。
2人は協力し、”賞金稼ぎ”お尋ねものの白人を殺してお金を稼ぐビジネスをします。キング・シュルツの目的は正確にはよく分かりませんが、奴隷市場で離れ離れとなったジャンゴの妻を捜すために、農園の偉い人、カルヴィン・キャンディ(レオナルド・ディカプリオ)の場所へ行き、上手く妻を取り返す作戦をねる。

そんな話です。

●どんな人が見ると楽しめるか?

まずこの映画は、”R15”です。子どもは見れません!なぜなら、人をたくさん、それに必要以上にそれこそ、”ぶっ殺す”シーンが沢山あるからです。
評判がいいこの映画「ジャンゴ」ですが、タランティーノ監督の映画を見たことのある人は大体分かると思いますが、
評価が高いからといって、何も知らずに見てしまうと危険です。

評価の高いのは、正直、タランティーノ監督の映画を知っている人(ファン)だったり、男性が圧倒的に多いと思います。
監督の映画は、一言で言えば、「ザ・エンターテイメント」
面白いから映画なんです。そこにリアリティとか(多少はありますが)求めません。

ミスチルの『HERO』の歌詞にはこんな一文があります。

駄目な映画を盛り上げるために 簡単に命が捨てられていく 違う 僕らが見ていたいのは 希望に満ちた光だ

監督の映画は盛り上げるために、何度も人を殺して行きます。それ前提です。
人が”ゲーム”のように死んで行くことを、たとえ映画でも許せない人や、現実と分離して考えられない(分別がまだ分からない)子どもは、まだ見ない方が良いと思います。(奴隷同士の殺し合いとかあれはむごすぎ、正直気分悪くなります。)

あと、やっぱり、女性はあんまりな人が多いかもしれません。以前、テレビで(ほんまでっかTVかもしれません)女性は映画を自分と置き換えて見るという話を聞きました。だから、どれかに当てはまる可能性が高い「セックス・アンド・ザ・シティ」の女性の評価が高いって。映画を見た感想も、男性は、あのシーンが良かったとか、監督のあの撮り方がカッコいいとか、そういったディテールにこだわる感想をいい合うらしいですが、女性は、あのときのあの人が言った台詞があり得ない。私だったらああいうとか、より自分の生活に密着した感想を言うそうです。

なるほどなぁ。実生活と遮断して見ることが多い、アクションやSFは男性の方が圧倒的にファンが多いです。

私は、自分の生活と照らし合わせて考えるヒューマン系の映画が大好きです。その映画を見てこういう生き方もあるんだなぁって、生き方に共感したり、何かしらのメッセージに影響することも多いです。

でも、映画って色々な見方があります。監督の映画は何度も言いますが、楽しむ映画です。
迫力だったり、音楽だったり。この映画は165分もありますが、退屈しません。

なので、結論としては、男性向きの映画。
そして、一人でも見てももちろんいいですが、男性同士の友だちで見た方がいいです。
決して、デートで見ることをオススメしません。。。(相手の女性によりますが、この映画で人を次々死んで行くシーンを見て楽しかったという人とあんまり、付き合って行く自信ありません。。。)

●何が良いか?

①西部劇の迫力
②キャスト
③脚本

①西部劇の迫力
西部劇は正直あまり詳しくないんですが、西部劇の数々の映画へのオマージュがあるみたいです。
『続・荒野の用心棒』(1966年:『DJANGO』)など。その辺の知識があるともっと面白いのかも。演出の仕方も古くさい感じが出てます。
撮り方も。いきなりズームにあるとことか、文字が出てくるとことか。

でも知らなくても面白いのは、その爽快さにあると思います。弱い立場の奴隷が、熾烈極まりのない白人をやっつけるという構図は分かりやすいですし。(皮肉ってますし)

②キャスト

レオナルド・ディカプリオが初めて悪役です。やっぱりその演技力がすごい。
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特に、この頭蓋骨のこのシーン。

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怖すぎです。すごい。

ジャンゴ役のジェイミー・フォックス。

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ラスト30分がこの映画すごいなと思った瞬間です。その前までは正直気持ち悪くなるシーン多いですし。ジェイミー・フォックスが、妻を助けるために、暴走していながら、さえているシーンがカッコいい。

サミュエル・L・ジャクソンの執事役。これはすごいむかつきますね。だからすごい。最後のシーンが爽快になる。

そして、クリストフ・ヴァルツ。

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今年のアカデミー助演男優賞です。

こんなカッコいいおじさまがいるでしょうか。名シーンが沢山あります。登場のシーンとか、最後のシーンは最高。

タラちゃんの愛称こと、タランティーノ監督も当然でます。

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③脚本
初めのシーンが、形を変えて(人を変えて)、繰り返すあのラストシーン。
最高です。ちゅうちょなくすっと銃口打ち出すあのシーンです。

爆破シーンも。

ひとつひとつ名シーンがあります。

また、人を殺すことに罪悪感を持つジャンゴの心理や、キング・シュルツの物語を子どものように体育座りしながら聞くあのシーンも、
キング・シュルツがジャンゴのためにする行動と葛藤も、、少し深い面もあります。

見る人によりますが、面白い作品です。
過去、タランティーノ監督の映画を見て抵抗のない人なら、かなりおすすめです。

●おまけ(監督の他の作品のおすすめ)

見たことのあるものだけ、画像入れてます。

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1992年 レザボア・ドッグス Reservoir Dogs
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宝石強盗を実行するために集められた、お互いに名前も素性も知らない6人のクセ者たちの話。
これが一番好きかなぁ。

#033 レザボア・ドッグス

1994年 パルプ・フィクション Pulp Fiction

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あるギャングの一味とその周辺の人々のエピソードを、それぞれが交錯するように絡めながら展開していく群像劇。
こんな映画があるのかぁってちょっと驚いた作品。

1997年 ジャッキー・ブラウン Jackie Brown

2003年 キル・ビル Vol.1 Kill Bill: Vol. 1
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この映画から、監督を知りました。日本を舞台にしてたり話題になりました。

2004年 キル・ビル Vol.2 Kill Bill: Vol. 2

2007年 デス・プルーフ in グラインドハウス Grindhouse

2009年 イングロリアス・バスターズ

読んで頂いて、ありがとうございます。