桐島、部活やめるってよ 満足度★★★★(4) The Kirishima Thing ジャンル: ヒューマン-群像劇(103分)/監督:吉田大八/2012年/日本

はじめに、このタイトルって、見るとまさにこれ以上のタイトルがないくらい素晴らしいんですけど、これ映画館でチケット買いづらいな。。
「おっぱいバレー」や「人のセックスを笑うな」も然りですけど、「『桐島、部活やめるってよ』 1枚下さい!」って言いづらい。。
ってことで、この映画を見終わった後、映画館向きではないかなぁって思いました(ナイトショーで1人で見るならありかもしれない)かつ、友だちとか恋人で見る映画でもなく、一人で深夜に見るような映画かなって思いました。
後、見るひとも幅広い年代の人というよりも、10代〜30代くらいまでのひと。男女共学の高校に通っていた人。でも、嫉妬とかしたことない人や、スポーツも恋愛も友人関係も充実した生活を送っていた完璧な人は向きません。
女性の人よりも、より男性の人の方が共感できる映画かなぁって思いました。
この映画がはまるひとって結構狭まっているうように見えるけど、この映画はネットで評判が良い。誰もが共感できるような”めんどくさい微妙な”高校生活をリアルに描いているからだと思います。
高校映画って言えば、もっと青春っぽいテーマ、友情とか恋愛とか大変なことがあっていろいろ頑張ったら少し良いことがあったみたいな、、そんなイメージがありますけど、この映画は普通の映画だと描いていない”暗い”部分にフォーカスを当ててます。
文化部に入っていた人、運動部に入っていた人、帰宅部だった人。
泣けるようなドラマがないからこそ、リアル。実際、華やかそうな高校生活もこうゆう部分が大半だから。
(演技している人も素晴らしいです。とても自然。自然すぎる演技。)

映画の内容を書きますと、
桐島という何でもできる学内のカリスマ的な存在の生徒が、突然部活を辞めることによって、周りに大きな影響を生んで行く話。
一番共感できたのが、”女の子って分からない”ってこと。
それに、女の子自身も、女の子は分からないって思っていること。
男って、いつでも単純で鈍感で、エロでバカで目の前のことで頭がいっぱいだから分かりやすいけど、
女の子って、なんであんなに、周りの目を気にして感情がコロコロ変わるのか理解できない。。。。。泣



悶々として見ていた感情がラスト20分で爽快なものになります。
ぅおーって叫びたくなるみたいな。ゾンビ最高。
それでも僕らは闘わなくてはいけない。この世界に生きているのだから
この一言が高校生活の全てを表しているなぁって思いました。今考えると高校生活が一番忙しかったし、面倒なことが多い日々だったなぁ。面白かったけど、戻りたいとは思えない。。
限りなく満足度★5個に近いと言えば近いんですけど、★4個にしました。
自分の基準は5個は何度も何度も見たいと思える映画。この映画は1回見れば良いかなって。そして、”共感”(リアルだからこその)だけでなくて、前に進もうと思えるような”希望”もある映画。やっぱり、最終的に見終わった後、元気が出る映画が良いでしょ。
金曜か土曜の夜におすすめの映画です。
この映画は、やっぱり主題歌は高橋優しか考えられない。。
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