#084 ONE PIECE FILM Z ワンピース フィルム ゼット/自分の信念を壊すこと

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ONE PIECE FILM Z ワンピース フィルム ゼット 満足度★★★★☆(4.5)ONE PIECE FILM Z /ジャンル: アニメ(108分)/監督:長峯達也/2012年/日本

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子どもの頃、憧れていたヒーローを思い出してワクワクする映画なのかもしれない。。

 

映画を見終えた後、横に座っていた5、6歳の女の子が、

「おもしろくなかったー!」

と言ってました。(ナイトショーなのに、こんなちっちゃい子がいることにまず驚きでしたが、、)

まさにその一言の通りだと思います。

でも、自分はめっちゃ面白かった!笑
多分、この違いがはっきり分かるから面白いなって思いました。

今回のワンピースの映画の魅力(面白さ)を自分なりにまとめると、、、


①迫力あるバトルシーンが多い!
②とにかくカッコいい!(衣装もオシャレ)
③ダークなテーマ!(これについてが見る人の印象が変わってくるポイントなのかなぁって思います。悪役が魅力的な(主役になる)映画としては「ダークナイト」と肩を並べるといっても良いくらい詳細に設定がある、特典の1000巻に書かれてます)


2012 12 21 23 16 55

やっぱりバトルシーンが多かったのが映画館で見る価値があったなぁって思いました。演出もかっこいい。音楽もかっこいい。ロビンが可愛い。

残念な点は、佐々木希とか田中美保とか加藤綾子とかよく分からないひとたちが、大人の事情で声優をやっていたことだけかなぁって自分は思います。。。(関係ないけど、偏見たっぷりだけど、悪気はないんだけど、僕は女子アナがこの世で一番嫌いです笑)

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反対に、香川照之は、最初誰の声やっているのか分からないくらい素晴らしいです。

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③のダークな点は、世の中の暗い面が好きな自分としては、すごいはまりました。

前作の「ONE PIECE-FILM- STRONG WORLD(2009) 」では、作者の尾田栄一郎さんは”子ども”が見てワクワクする映画を作ったと言ってました。そして、その主題歌を担当したミスチルも、バラードではなくて、ワクワクするような明るい曲にしたとインタビューで答えていたのを思い出しました。

ワンピース=感動のエピソード、伏線

と期待して&求めて映画を見ると、裏切られるかもしれません。でも前作は思惑通り”子ども”が見てワクワクする映画でした。


ちなみに、yahoo映画では評価3.92点(2012年12月時点)

そして、yahoo映画では評価3.47点(2012年12月時点)の今回のZ。

題名にもある通り、Zが主役。

元海軍大将で、昔は部下に”先生”と慕われていたが、今は、海賊を滅ぼそうとして仲間だった海軍に殺されそうとされている男。この男が主役。仲間を大切にする”ルフィ”ではなくて。。

悪役なのか正義の味方なのかよく分からない設定。どうやらルフィがなんでZを倒そうとしてるのかも不明。
そういうストーリーだから、”子ども”にとってははっきりしなくておもしろくない映画なのかもしれない。
よく、最近のワンピースを批判している人の意見として、ルフィとその仲間が闘う理由がはっきりしないっていうけど、今回の映画はルフィは奪われた麦わら帽子を取り返すだけだし、そもそもZが海賊を、世界を滅ぼそうとしている理由も分かりにくい。

だから、なんで、正義のヒーローを目指していたZがこんな風になってしまったのか、その”理由”がすごく気になったんだけど、何となく納得した。そこを理解するのが大事だなって思いました。

愛するものを失ったから。

、、、、、、というのはよくありがち。でも、

その上、大切な仲間も失ったから。

、、、、、というのもありがち。

それでも、自分の”信念”を信じて前に進もうとしたけど、その”信念”に裏切られたこと

自分が昔、ヒーローとして思い描いていた”もの”に裏切られたとき生まれたもの、

絶望

その”絶望”からくる怒りや破壊が、この映画の醍醐味だから、自分の隣に座っていた子どもが面白くないのも当然。

絶望を知っている5歳の子どもはいたら怖いよね。。

でも、年を重ねて行けば誰しも、少なからず”絶望”を見たことがあるわけで、反対に、子どものときは漠然と何かに憧れていたり、自分にとっての正義の味方になろうと思ってたときもあったと思う。

今いる現実がひどくて、何が”正義”なのか、何を信じて生きれば良いのか分からなくもなる。

だからこそ、”信念”って大切なんだろうなって思う。
映画の中盤、ガリという子どもが、ルフィに「海賊と海軍、どっちになろうか?」って聞くシーンがあるんだけど、

自分の信念次第だと思います、良いも悪いも。それが自分にとっての”正義”になるんだと思います。ワンピースの世界ってやっぱり海軍が”正義”で海賊は”悪”だけど、ルフィの海賊だけは、どちらにも属さない気がします。むしろ自分たちこそが正義であると信じる”海軍”が、現実世界でいう、武力で平和を得ようとする某国にそっくりで、皮肉にも感じます。。

話がずれてしまいましたけど、絶望したZが最後にしたこと(答え)が印象的です。ルフィとの戦闘シーンは賛否両論ありそうだけど、自分は良いなぁって思います。

自分自身が信じたものをぶち壊す こと。

ラストも良い。

やっぱり、ルフィではなくて、Zの映画。

エンドロールの子どものときの写真が出るのも良いなぁ。。。

子どもや女性にはあまり共感を得にくい映画かなぁって思いました。

でも、人生のダークな面が好きなひねくれた自分としては考えさせる良い映画でした。


ps.

予告編で、「ドラゴンボールZ」

鳥山明が大好きな尾田さんとしてはやっぱりこっちのZも意識したのかなって思いました。


読んで頂いて、ありがとうございます。

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