#081 ツナグ/辻村 深月

#080 ツナグ/辻村 深月

満足度★★★★☆(4.5)

話自体はありがちだけど、シンプルだから面白い。
また女性の作家さんが書かれてあるだけあって、複雑な感情が細かく書かれてます。
一生に一度だけ、死者との再会を叶えてくれるという「使者」

ルールは、
・死者が「生者に会いたい」と「ツナグ」に依頼できない。
・死者・生者ともに、会えるのはひとり1回だけ。(生きているとき1回、死んだとき1回)

単純なルールだけど、これが結構良い。
生きている側としては、今後本当に会いたいと思ったときに会えない人がいるから手軽には使えない。
死んでいる側としても、会いたいと言われても、本当に会いたい人ではない場合もあるし、ここで会えなかったら一生誰とも会えないで終わる場合もある。

①突然死したアイドルが心の支えだったOL
②年老いた母に癌告知出来なかった頑固な息子
③親友に抱いた嫉妬心に苛まれる女子高生
④失踪した婚約者を待ち続ける会社員
⑤??

 

5つの短編になってるけど、だんだんとその仕組みが分かっていきます。
つながっていきます。

②の素直じゃない嫌なひとが、感謝するシーン。
こうゆうパターンもよくあるけど、やっぱりうるっとくる。。

でも③を読んで、この小説、予想となんか違うなって驚かされます。
考えるとかなり怖い。。

でも最後まで読むとやっぱり温かい話。

読みやすくて少しうるっとくる本。