とっても良い映画。
真面目な優しい性格の27歳の主人公があるとき、癌であることがわかる。
自分の病名をネットで調べたら、5年以内の生存率が50%だった。
脚本家が、自身の経験を基にしたものらしいです。
ここまではよくある話。
でも、
この映画の良い所1つ目は、
「重くないこと」
くすって結構笑えるんです。
下ネタやジョークが中心なんだけどね、
そこまで下品に思わないから不思議。
主人公の親友(カエル)が主に絡んでくるんだけどね、
友達が癌であることを理由にして、女の子と仲良くなろうとしたり、
めちゃくちゃ。
それに、主人公も真面目だからか、すごい「自虐的」になる。
それもなんか笑える。
頭をボーズにしたり、
唯一の武器である?癌を利用して、ナンパしたり。。
とにかく重くないけど、軽くない。
もう一つ良い理由は、
「主人公というより癌を知らされた周りの人間にフォーカスを向けていること。」
周りの家族や友人、恋人が癌と知ったとき、自分はどうするだろう。
すっごく難しいと思う。
「心配するな、大丈夫だよ」
とか軽々しくはなかなか言えない。
親友のセックスのことばかり考えているカエルは、それを笑いに変えている。
それが正解なのかは分からないけど、
それでも、毎日のようにいつもと変わらず、そばにいてくれる。
うざいけど、すっごく良い友達だなぁって見てて思いました。
会うのが辛くなって、逃げてしまったり、
1回会って、きまずくなって二度と会うことがなかったりするひとも。
重い病気もそうだけど、
とても辛い境遇にたった人と接するとき、実際その人と同じ境遇にならない限り、
なかなか励ますことって難しいよなぁって思ってました。
でも、この映画の中に出てくるいろいろな人の接し方を見てたら、
その人のことを想うのなら、向き合うしかないんだなぁと感じました。
深い感動というより、ほろっとする映画。
かなりおすすめ。