#075 空飛ぶタイヤ/池井戸 潤

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飛ぶタイヤ(上) (講談社文庫)/池井戸 潤

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空飛ぶタイヤ(下) (講談社文庫)/池井戸 潤

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ーつらいとき、人はそれがいつかは終わると確信しているから強くなれる。
だが、いつ終わるともしれない闘いがもたらすものは、絶望と脱力だ。
それでも俺は戦わなければならないのか。

だが、立ち止まる訳にはいかない。前進しなければならない。
家族と会社、そして従業員がいる限り。いつか必ず、この苦しい闘いは終わる。終わらせてみせる。だから、
だから頼む、ついてきてくれー 

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「下町ロケット」に続き、
企業小説読みました。

企業小説ってなんかノンフィクション系の難しい話っていうイメージがあったけど、
そこはやっぱり直木賞受賞者だけあってすらすら読ませます。
上下刊とあって結構長いんだけど、一気に読める。

何が良いかって、一言で言えば、
”勧善懲悪のすがすがしさ”

この主人公である運送会社(中小企業)の赤松社長と大企業ホープグループの争い。
善が悪を懲らしめることが話の主軸だけど、
その中に、様々な単純ではないたくさんの人の感情が入り混ざってて、
複雑なんだけど、そこがすごくリアルで共感する。

大企業と中小企業。
中小企業と銀行。
会社と取引先。
会社とマスコミ。
被害者と加害者と警察。
経営者と従業員。
親と子。
先生と保護者。

そのすべての問題に主人公の赤松社長が関わって、
これまでかというほど、どん底の道に進んでいきます。
基本、不器用だけど、一生懸命でそれが共感して応援したくなる理由なんだろうなあ。。。
結末が近くなると涙腺が非常にもろくなってきます。。

社会って何かと理不尽なことが多い。。
でも、それに立ち向かっている人がいて、
反対にあきらめるひともいて、、

いろんな人がいるけど、誰しも自分が考えるようにうまくはいかないで苦しんでいる。
度重なる不幸の連続で、それこそ負のスパイラルの最中の赤松社長の無言の叫び。
それが、冒頭で書いた文章です。。

ここから、どう乗り越えていくかが、この本の面白さ。

フィクションとノンフィクション(三菱自動車工業のリコール隠し事件を題材)
そうかあ、企業小説って小説だけど、現実にとっても近い。
だから、日常的だし、共感しやすい、そんな魅力があるんだなあと納得。

最後はすかっとする泣ける小説を読みたい人にオススメ。
ちなみにドラマもあります。。

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