#074 マリアビートル /伊坂幸太郎

マリアビートル/伊坂 幸太郎

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殺し屋の話 Part2。
「グラスホッパー」の続編。
今回の殺し屋は、
酒浸りの元殺し屋「木村」。
狡猾な中学生「王子」。
腕利きの二人組「蜜柑」「檸檬」。
運の悪い殺し屋「七尾」。
それだけでなくて、「グラスホッパー」の登場人物も沢山出てきます。
舞台は、東北新幹線「はやて」の車内。
東京駅から盛岡駅にいたる約2時間半の間で起こる悪党たちのバトル。
アクション映画を見てるような感じが味わえる!
今まで、作者は得意の伏線をあえて使わないでおいたそうですが、
今回はその”武器”をふんだんに使ってます。
エンターテイメントとして読む本として最高の本。
登場人物はみんな個性的で”殺し屋”なのに、愛着を持ってしまう、、
けどそんな中でも、ひとりだけ愛着を持てないのが、「王子」。
ものごころついた中学生らしい、生意気さがぷんぷんします。。
それでいて、頭がよすぎだから困る。。 
(最近こういったキャラは多い気がする。。「告白」の少年Aとか、、)
誰もが、1度は考えるであろう唯一の答えのないこと(それはオトナになるにつれ、いつの間にやら考えなくなるものだけど)
を様々な”殺し屋たちに”問いかけます。
「どうして人を殺したらいけないのか?」という問いに。。
「なぜなら~」ってはっきり答えられる人ってあまりいないと思うし、
理由なんて考えるまでもないことだって、自然と気づいていくものだと思うけど、
それをもし自分に子どもができて、問いかけられたらなんて答えよう?って考えながら読むのも良いかもしれません。。
実際、伊坂幸太郎も自分の息子に答えるであろう持論を、物語の終盤にある重要人物に語らしてます。
思わず納得。。
そして、罪を犯した少年に罰を与える方法。
その伊坂さんの考え方が書かれてます。
「告白」だと、「目には目を、歯には歯を」で、リアルすぎて「ホラーか!」って思っちゃったけど、
伊坂さんの結末のが良いな。。
殺人をひとつのテーマにしながら、重くなくて、読んだ後味もすっきりさわやかなのは、
“笑い”があるから。
”機関車トーマス”も沢山出てくるオススメ本。
マリアビートル/伊坂 幸太郎

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