#058 世界一受けたいお金の授業/和仁達也

世界一お金の授業_

 
今のところ、今年一番読んで良かった本。
タイトルがありきたりなだけに、他に埋もれてしまいそうなのが心配。。
かといって、他に良いタイトルが思い浮かばないんですけど、
”お金”のことだけでなく、生きていく中で重要なことが分かりやすく書かれてます。以前、著者が「カンブリア宮殿」というテレビ東京系列の番組に、少し出ていたのを覚えてます。品川女子学院という高校で、お金の授業を行っていました。高校生に教えていただけに、解説が分かりやすい。

最近、「夢をかなえるゾウ」みたいに、物語方式で解説する本が多く見受けられますが、
もともと物語りを書くのがうまい人でないと、うーんってなることが多いと思います。。


こうゆう風に、授業形式のほうが、分かりやすく伝えることができるとも思いました。


▼以前、こんな本もありました。。(こっちは小学生でも読める感じでやさしい印象を受けましたが、)
世界一やさしい問題解決の授業―自分で考え、行動する力が身につく/渡辺 健介

¥1,260
Amazon.co.jp
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内容は、
会計”などを勉強している人なら、ごくごく基本的なことが多いと思います。

でも、
その基本が、なぜ必要なのか、どう使うかということを丁寧に書かれているので、
「なるほど」と思うトコがたくさんあります。

お金を「稼ぐ、使う、貯める、活かす」方法を教えてくれます。

家計簿の話や、スタバのコーヒー1杯の人件費の話、
入店後10分でお店の儲けを見抜く実践的な話まで、、

家計簿は、「使いすぎた…」などと反省するためにつけるのではなく、 未来の舵取りのためにつける。 つまり、家計簿の記録をもとに、 「どれだけ長期的にお金を残していくか」「どこを節約していこうか」 「自己投資には収入の何%あてようか」「旅行などの娯楽にはいくらの予算をあてようか」 ということを考えて、これからの人生を意義あるものにすることが家計簿をつける本来の目的。 正しい数字をはじきだすことが目的ではない。


なるほどなぁと思いました。
また、特に、会社経営を、図にして”見える化”した「お金のブロックパズル」の所はタメになります。
これは、使っていこう!と思いました。
1.売上高
2.変動費
3.人件費
4.利益
5.借金の残高
といった項目をブロックパズルにして分析するのですが、
わかりやすい。
絆。~強い自分になるために奮闘するブログ~
小飼弾さんの書評サイト「404 Blog Not Found」から参照させていただきました。。
小飼弾さんもおっしゃっていますが、
3つの決算書である、
①損益計算書、
②貸借対照表、
③キャッシュ・フロー計算書

のうち、①の損益計算書に特化した本です。
この3つの決算書は、
別に、会社を見るためだけに便利なものだけでなく、
その機能を知ることは、個人の生活にもめっちゃ役立ちます。
自分のお金の流れを知ること。
自分が何にお金を使っているかを見ると、
自分の価値観、優先順位もみえてきます。

 

「自分が何に価値を置いているのか」を自覚していない人は、
無計画に浪費して、あとで後悔したり、
逆に無目的にお金を貯め込んで、周りから「ケチ」と言われたりする。
「ケチ」は相手を喜ばすためにお金を使えないこと。
ケチと節約の違いは、”周りの人を喜ばせるためにお金を使えるかどうか”
自分の欲を抑えるための出費を抑えることは「ケチ」ではない。

 


自分が、何に”価値”を置いているか。
何に、お金を費やせば、満足できるか。
人それぞれ、何に価値を置くかは違います。
旅行に価値を置いて、お金を費やす人もいれば、
車にそれをする人もいる。
だからこそ、自分なりの”基準”さえ持っていれば、使うべきときにケチるときもなくなるし、
その場で考えることもなくなって、楽になる。
著者自身は、
お金を使っていいものとして、
①将来「リターン」が見込まれそうなもの
②人との縁をつくり深めるもの

は思い切って、お金を使うそうです。
面白いのは、人の”将来性”を見抜く効果的な質問。


1.尊敬できる人はいますか? それはなぜですか?
2.どんなものに優先的にお金を使っていますか?
3.どんなことに優先的に時間を使っていますか?


この3つで、概ね判断できるそう。。。
また、粗利率、労働分配率の話。


自分が働く会社のお金の流れも知ることは大事だなって思いました。
粗利率は、だいたい、
小売業:20~40%
製造業40~60%
サービス業70%

一般論として、
労働分配率が50%程度なら景気が良く、収益性が高い会社。

 

長くなりましたが、
この本がとても大事にしていることは、
マクロ、ミクロ的に世界を見ること。
ミクロ=自分のこと、将来のことを、お金を通して、考えるのはもちろん、
それだけでなく、
マクロ=自分の会社のこと、自分の国のこと、
世の中全体のことを、視野広く考えられる授業を分かりやすくしてくれる本です。
オススメです。

読んで頂いて、ありがとうございます。