#006 元旦の新聞広告マーケティング。

元旦

 

元旦

 

前回、元旦の広告について書きました。

#005 読売新聞 「広告に、事件を。」

ちょっと、時期が遅くなりましたが、今回は、元旦の新聞広告全体について分析したいと思います。



◎元旦の(主に)日経新聞の広告分析

総頁数  広告段数(全面広告数) /総段数(広告比率)
114頁   1006(34)         /1710(58.8%)
普段   36頁   236 (8)          /540 (43.7%)

→普段に比べて、3倍近くページ数が多くなってます。

また、広告比率も6割近くになっています。

広告がこんなに多いなんて、驚きです。。

【全面広告企業】(全面広告を掲載、×2は全面2頁)
講談社、集英社、宣伝会議、トヨタ、H.I.S.、東武、大和ハウス×2、キャノン、三菱UFJ証券、プペラジャパン、アワーグラス銀座店、花王、任天堂、高島屋、ホンダ、日立×2、パナソニック×2、NEC、日本エイサー、ブリヂストンスポーツ、007慰めの報酬(映画)、BSジャパン、FOOD ACTION NIPPON、三井化学、ヘーベルハウス、ミサワホーム、東日本ハウス、住友林業、トヨタホーム、積水ハウス

■一面広告の分析

○第一部
4面(15段):講談社 【出版】「本が読みたい。」
6面(15段):集英社 【出版】「いい歳になりますように。」
8面(15段):トヨタ 【自動車】「走り出せば、その先にきっと、うれしい未来がある。」
10面(15段):高島屋 【百貨店】「ハート温暖化。」
12面(15段):宣伝会議 【出版】「知本主義で行こう。」
14面(15段):H.I.S 【旅行】「謹賀新年」
18面(15段):池袋東武 【百貨店】「2009東武の福袋」
23面(15段):阪急交通社【旅行】
24面(15段):キャノン【OA・デジカメ】「『ありがとう』とミツバチは言った。『こちらこそ』と花も言った。」
26面(15段):三菱UFJ証券【証券】「今日の気持ちを忘れない。」
28面(15段):プペラジャパン【時計】
30面(15段):アワーグラス銀座店【時計】「人体と天体」
32面(15段):任天堂【ゲーム】「年末年始を過ぎると成人男女の76.6%が体重の増加を経験したことがある。(WiiFit)」
36面(15段):日立【家電】「99年分の日立の技術が、2009年の地球にできること。」
38面(15段):本田【自動車】「ハイブリッドカーを、安くつくれ。」
40面(15段):パナソニック【家電】「この星のすみずみまで、パナソニックのエコアイデアを。」
42面(15段):大和ハウス【住宅1】「家を、建てよう。」
44面(15段):花王【化粧品1】「花であり、月であり。」

○第二部「IT・デジタル特集」
4面(15段):NEC【機械】「衛星に、願いを。」
8面(15段):日立【機械】「その国には匠の技が生きている。」
12面(15段):acer【機械】「それは未来を先取りした自由」
14面(15段):パナソニック(2)【機械】「人も地球も輝かせる製品で、新しいくらしを世界へ贈ります。」

○第三部「文化教養特集」

○第四部「スポーツ特集」
8面(15段):ブリヂストンスポーツ「オートマチックパワードロー、GR」

○第五部「三が日のテレビ・ラジオ」
4面(15段):007慰めの報酬(ソニー・ピクチャーズエンタテイメント)【映画】「2009年の幕開けを飾る、アクションエンタテイメントの頂点!」
10面(15段):BSジャパン【放送】「五感に、福が来る。」
12面(15段):FOOD ACTION NIPON「さ、今年も、一年中おいしいニッポンを食べて、食料自給率を上げましょう。」

○第六部「ものづくり広告特集」
8面(15段):三井化学【化学】

○第七部「住まいづくり新時代広告特集」
4面(15段):ベーベルハウス【住宅】「日本もロングライフ住宅へ。」
6面(15段):ミサワホーム【住宅】「住まいは、巣まい。」
8面(15段):大和ハウス【住宅】
10面(15段):東日本ハウス【住宅】「東日本ハウスは日本一安心して任せられる会社を目指します。」
12面(15段):住友林業【住宅】「日本の木でつくる。」
14面(15段):トヨタホーム【住宅】「地球と家族、そして未来を見つめた住まいを。」
16面(15段):積水ハウス【住宅】「日本人はなぜ、家を『うち』と呼ぶのだろう。」

■8コの気づいた点

①元旦の広告は、全般的に凝っていて、力が入っている。
→各社とも、今年にかける意欲のようなものを新聞広告に出すから。その企業の1年の宣言がこもっています。

トヨタのコピーの「走り出せば、その先にきっと、うれしい未来がある。」や

三菱UFJ証券の「今日の気持ちを忘れない。」など。

②1、2面の雑誌・書籍広告だけでなく、出版の全面広告が多い。
→年末年始は本が売れるから。

また、調べによると、新聞社と最も歴史的な繋がりが深い広告が出版社のものという理由もありました。

③新聞社によって出版社の広告内容が違う。
→出版各社が、それぞれの新聞の読者をどのように想定しているのかがわかります。

▼以下、詳細を書きます。

【コピー】
<集英社、講談社、小学館の順>
◎ 読売新聞「マンガは日本の顔」「本が、読みたい。」「本を読もう。旅に出よう。」
◎ 朝日新聞「人は、本と向き合いながら、自分と向き合っている。」「本が、読みたい。」「本を読んであげるは、抱きしめてあげるに似ている。」
◎ 毎日新聞「本の中の言葉は、いつかあなたの声になる。」「本が、読みたい。」「それって本能かも。」
◎ 日経新聞「いい歳になりますように。」「本が、読みたい。」宣伝会議→「知本主義で行こう。」(小学館なし。)

④住宅関係の広告も多い。
→元旦は、家族みんなで見る機会が多いからでしょうか。

⑤やはり、百貨店の広告が多い。(東武、高島屋)
→年始の安売りがあるためだと思います。

⑥環境を意識した広告が多いこと。トヨタ、ホンダはハイブリッドカーの広告。パナソニック、日立、高島屋。
→自分の意見として、エコはどうも一過性のブームに過ぎない気がしてなりません。

確かに、今の消費者の心理として、「安さよりも、家族の健康や環境に優しいことが大切」とよく言いますが、

 今自体生活に困っているのに、将来のことを消費者は考えられるのか疑問です。

環境について、自分なりに詳しく調べていたことがありまして、その結果私は、

 「環境については、認識に誤解が多い。

 どういう問題があるかそれ自体がまだ詳しく分析されてなく、その解決策に疑問が残る。

 よって、今の環境に対する意識は自己満に過ぎないのではないか。」

という考えでいます。

今、地球という抽象的で、具体性にかけるもののために予算をかけるというよりも、

今現在、苦しい人や困っている人を助けるほうが先決ではないかと思いました。

そういったことで、今後”エコ”をウリにした文句は、あまり消費者のココロに響かないのではと自分は思います。

⑦トヨタ、ホンダ、パナソニック、キャノン、花王など大手は、たとえ赤字決算を出したような不景気でも広告を出している。
→派遣社員の雇い止めなどで社会的な批判を浴びている中でも、

高い広告費を払って行う意味に疑問を持ちました。

花王は、今年の3月の広告宣伝費を減らすそうですが、

大手は、さらに広告宣伝費を削るのではないかと思います。

よっぽどのことがない限り、少しくらい広告を削ったとしても、

トヨタなどの大手のブランドは低くなるとは考えられませんし。

むしろ、思い切って、新聞広告も、1面(15段)広告ではなくて、半面(7段)くらいにして、

メディア料が、1面の2000万から、7段の500万くらいにすむから、

 「広告費を削減して、雇用を維持します。(または、増加します)」

くらいの広告を出せば、インパクトもあるし、

不景気の中、逆に好感が持てるのではないかなと浅はかな考えを持ちました。

⑧新聞が計7部構成になっており、記事の内容によって、広告のクライアントが選定されている。
→第七部の「住まいづくり新時代広告特集」がいい例です。不動産に特化した広告になってます。

読んでいただいて、ありがとうございます。

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