#042 サラリーマン合気道/箭内道彦

サラリーマン合気道―「流される」から遠くに行ける/箭内 道彦
¥1,575
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NHKの「トップランナー」のMCでも知られている

タワーレコード「NO MUSIC,NO LIFE」や

富士フィルムの「PHOTO IS」

東京メトロ「TOKYO HEART」などを手掛けたクリエイティブディレクター、箭内道彦さんの本。

内容は、

”自分の仕事(人生)を、いかにうまく、楽にするかのヒント”が書かれています。

具体的な方法というより、考え方です。

この本で一番大事にしていることは、

「相手の力を利用すれば、実力以上の仕事ができる」ということ。

(本の帯にも書かれています。。)

”相手”っていうのは、

運命や偶然であったり、仕事を一緒にする仲間であったり、慣習(規則、制約)、

時代の流れ、その瞬間の事象、

昔の自分、今の自分自身であったり、

”この本自体”だったりもします。

(この本もまた一つの価値観、考え方であること。それに流されて読んでみてください。反論して読むというよりも)

読んでみると分かると思いますが(著者自身述べています。)

”矛盾”しています。

”矛盾”を矛盾として、そのまま受け止めています。

例えば、

”積極的に緊張する”

世間一般の考え方では、”緊張”することは、本来の実力を出せないのでネガティブなものとして、

考えられています。

でも、緊張している自分がいるのは事実。

それを緩和したり、否定したりするのではなくて、一旦受け止めてみる。

「積極的に緊張すること」の効用は、気になる方は、はじめの方にあるので読んでみてください。

「自分らしさ」や「個性」を持つことが大事だと考えられています。

それによって、逆に、自分は何もないって悩まされることもあります。

自分を持つというより、相手に染まっていく生き方もある。

むしろそっちの方が、いろんな変化にも対応でき、様々な決まり切ってない自分やアイデアにも行きつくことができる。

柔軟な考え方、見方で肯定的なものの考え方ができる、

自分自身のあり方、生き方を無理しないで、変化に身を任せ、起きたことは全て正しいって思えることがたくさん書かれています。

以下、自分が共感した文↓

”すぐできるものしかいいものではない”

偶然に生まれたデザインを楽しむ。

”型にはまらないと型は破れない”

後に壊す基礎やパターンをいかに学びストックしていくかが若いころは大事。

「学校で勉強することは大人になったとき本当に役立つのか?」

⇒「学校教育というのは、直接的に使わなかったとしても、後になって壊したり、ひっくり返して利用できる意味ある基礎固め。」

自由であることが一番難しい。テーマとか時間とか何かしら制限を設けることで逆に発想は広がる。

…全然関係ないんですけど、 

学校教育の意義という面で思い出したのが、

村上春樹の「ノルウェイの森」で「学校の勉強って何の役に立つのか」という質問にワタナベっている主人公が答えたセリフ↓

「学校の勉強は、日常生活の中で何かの役に立つというより、物事をより統計的に捉えるための訓練になるんだ。」

学校の勉強って、なんの意味があるの?って思うことは一度はあると思うけど、

直接何かの役に立っているかは分からないけど、絶対人生において何かのためになっているなぁって思います。

無駄なことなんて何一つないなぁ。。。

そういう考え方で、

”成功や喜びだけでなく、挫折や悲しみといったネガティブな出来事や感情も

経験した全てが人生の年輪となりその人の深みとなる。”


”周り道は近道”

一見周り道に見えることでも、途中で様々な発見があるし、モチベーションも持続させられる。

簡単に達成できなかった目的の方が、人生を充実させてるなぁって思えます。。

他にも、たくさん共感するところがありました。

長い人生、矛盾したことがたっくさんあります。

でも、その矛盾を矛盾として、建設的に考えられるヒントがこの本にはあります。

一つの価値観、考え方で生きるよりも、

周りに流されながら、たくさんの人の力に頼りながら生きていく人生もありだな(逆に充実するな)って思える本です。

読んで頂いて、ありがとうございます。