#036 サウスバウンド/奥田 英朗

サウスバウンド 上 (角川文庫 お 56-1)/奥田 英朗
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サウスバウンド 下 (角川文庫 お 56-2)/奥田 英朗
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父が、元過激派。

つまり、
「国なんかいらない」
「税金なんて払うか」
「年金なんて払うか」
「無理して学校なんか行くな」
あげくの果てには、、
「国民なんて辞める」と言い出すほど。
そんな父を持つ、小学6年生の長男と5人の家族の話。

上巻はそこまで目新しくないし、どうも父親が好きになれませんでした。
でも、下巻で、家族が東京の家を捨てて、沖縄の西表島に移住する話ですごく面白くなった。
電気もないし、お金もない。
知り合いも友達もいない。
そんな環境。

でも、沖縄の人は、なんでもかんでもこの家族にものを与える。
ものは、みんなのものって考えてるんだろうね。
助け合うことが当たり前。
そんな所だと、ホントに「国」なんていらないのかもしれません。

上巻は、友達とのつながりが感動的。
下巻は、家族とその地域の人とのつながりが感動的。
でも、何といっても下巻の魅力は、主人公の長男二郎が成長していくこと。
やっぱり、環境はヒトを変えるんだな。
狭いとこじゃなくて、もっと世界に行きたいと思いました。
全身で感じ、困難を感じて、何かやり遂げたら何か変わる。
ものすごく、困難なこと、苦しいこと、いやなこと、辛いこととかを体験することで、人は変われる、成長できるんだなって思いました。

辛い状況は、自分が成長できるチャンス。。
正しいか、正しくないか、
それは自分が決めること。
卑怯なことをしなければ、それでよし。
そんなことが感じられ、最後はなんか、この父親がかっこよく見えた本でした。

読んで頂いて、ありがとうございます。