
代ゼミの現国の笹井厚志先生です。
大学受験のとき、お世話になりました。
西先生もそうですが、予備校のトップに立つ先生の人生観はためになります。
本当に、残念ですが、中学では、良い先生も結構いたと思うのですが、高校では全く良い先生に恵まれませんでした。(多分、進学校になればなるほど、いわゆる”勉強”のことしか教えない。。)
笹井先生は、雑談はしませんが(ムダが嫌いなため)、そのときそのとき、文章に出てくる難しい語を分かりやすく言い換えて説明してくれます。(だから、暗記ではなくて、自分のものにすることができます。)
笹井先生自体の考えというより、文章で書かれていたことを解説してくれて、タメになったことがたくさんあります。
例えば、
”欲望の卑小さ”
最近の若い人は、欲がないと言います。
夢がないというか、志が低いとも言われてます。何事もなく、普通に暮らせればいいやとか。
そこそこの職でいいやとか。。
昔ほど、生活自体に苦しい人がいないからだと思います。
でも、それを良くないこととは言い切れません。
欲望は小さくてもいい。
欲望が大きすぎて、ヒトラーみたいな独裁者が生まれることもあるのだから。
欲望が小さいというか、小さなことにも、喜びを感じることのできる感情の繊細さがあるということ。
他人をうらやまず、嫉妬せず、
自分の周りの小さなことに喜びを見出せる力も大事だってこと。。
あと、
”手段の自己目的化”
手段そのものが、目的になってしまうこと。
例えば、
勉強は、良い学校に入るためにするもの?
就活は、内定のためにするもの??
お金を得ることが目的ですか?
全部、”手段”にすぎないって思います。
良い学校、内定、お金を得ることが、目的になってしまってはダメです。
もっとその先になるものが大事だと思います。
お金が一番と思っている人。
それはそれでいいと思いますが、
そのお金は何に使うか、その使い道の具体的なものを手に入れることが本当に目的なのか。
目的を知るために、なぜ?と5回くらい繰り返すと、根本的な価値観に行きつくかもしれません。
目的は1つだけど、
その目的を達成するための”手段”はたくさんあります。
その”手段”をすること自体が目的になってしまっては、意味ないです。
いろんなことを教えてもらって、それが今体に染みついています。
読んで頂いて、ありがとうございます。