#014 佐藤可士和

アートデザイナー佐藤可士和 さん

スマップやBank Bandなどのアートワーク、NTTドコモのプロダクトデザイン、ファーストリテイリング(ユニクロ)のCI、ステップワゴンのCM、国立新美術館のシンボルマーク、TSUTAYA ROPPONGIのデザイン、日本郵政公社のデザイン年賀などなど手掛けたアートデザイナーさんです。

以前の書評で、著書の

#016 佐藤可士和の超整理術/佐藤可士和

を書きました。

今年2月に、日本広告業協会が主催する、JAAAクリエイティブ研究会に行ってきました。

その時のゲストが佐藤可士和さんでした。

その時、話してくれたのが、”ふじようちえん ”のリニューアルデザインに携わったときのこと。

広告というと、なんだか、商品・サービスなどを、よりよく見せようとして買わせる”お化粧”や”包装紙”のようなものだと思われると思います。

が、広告の目的は、対象となるものを、そのまま正確に伝えること。

つまり、100%のものを120%にして伝えるのではなくて、そのまま100%ありのままの本質をちゃんと分かりやすく伝えることが、広告であると、佐藤さんは言います。

ふじようちえんのデザインを考える際も、アイデアは、自分の中にあるのではなくて、

対象物の中に必ず、アイデアがあると語ります。

なので、クライアント(お客さん)との対話を重視します。

お医者さんのように、どこが問題で、伝えたいことが伝えたい人に伝わっていないか、その原因を見つけ出します。

イメージを形にして、クライアントさんと何度も話し合います。

ダメ出ししてくれた方が良いと言っていました。

なぜなら、それによって、より良いものに近づけるから。

クライアントさんの要望に近づけるヒントになります。

「自分の思っていることを相手に正確に伝えることは難しい。」

それを何とか、形にしたりして、上手く伝えていくことが広告の役目。

デザインも手段の一つ。

(見た目は一番感覚的に伝わるものだから。)

幼稚園のデザインは、園長先生の想いを具現化したものです。

園長先生の夢は輝いていて、

幼稚園だけでなくて、老人ホームや結婚式に使える場所、レストランなど、誰もが行きたくなるような環境を作りたいとのこと。

環境を変えることで、こどもたちが、毎日行くのが楽しくなるような幼稚園作り。

最近は、モンスターペアレントなど、親目線で、親が喜べばそれでいいような考えがあると思います。

お受験も結局は、親の満足のため。

自分ができなかったこと、やりたかった夢などを子供におしつけようとしているだけ。

本当に、こどもの目線になって、考えられれば、過剰な親の期待なんてなくなると思います。

親のことを考えないで、自由に好き放題やる子どももあれですが、

少なくとも小さいうちは、親の言いなりや期待に応えようとして親の顔色を常にうかがうような子どもばっか増えて欲しくないなって私は、思います。

この幼稚園は、建物自体が、遊具になっていて、実際このリニューアルによって、入園希望者がとても増えたそうです。

しかも、幼稚園で働きたいと思う先生方も増えたというわけだから、こういった幼稚園の需要は確実にあるということが分かります。

感覚的に作られているように思われる”デザイン”

でも、佐藤可士和さんのようなデザイナーは、頭の中でとても”論理的”に考えて作っています。

本質を見つけ出す。その本質は常にシンプル。

頭の中を整理し、それを優先順位などをつけてデザインしていく。

佐藤さんの”広告”は常に、まずクライアントさんの考えありきです。

初めから、CMにしようとか考えません。

量より質。クライアントさんとの対話に時間をかけます。

想いを伝えるために、その手段を考えることに時間かけるんじゃなくて、

その想いが何なのか考えるのが先ですよね。

逆は本末転倒です。

また、

佐藤さんのように、感覚的な力と論理的な力を上手く活用できるようになりたいと思いました。

読んで頂いて、ありがとうございます。