#013 司馬 遼太郎

司馬遼太郎さんの本

「二十一世紀に生きる君たちへ」から。

君たちは、いつの時代でもそうであったように、自己を確立せねばならない

自分に厳しく、相手にはやさしく

という自己を。

そして、すなおでかしこい自己を。

自己といっても、自己中心におちいってはならない。

人間は、助けあって生きているのである。

助け合うという気持ちや行動のもとのもとは、いたわりという感情である。

他人の痛みを感じることと言ってもいい。

やさしさと、言い換えてもいい。

「いたわり」

「他人の痛みを感じること」

「やさしさ」

みな似たような言葉である。

この3つの言葉は、もともと一つの根から出ているのである。

根といっても、本能ではない。

だから、私たちは訓練をしてそれを身につけねばならないのである。

その訓練とは、簡単なことである。

例えば、友達が転ぶ。

ああ痛かったろうな、と感じる気持を、そのつど自分の中でつくりあげていきさえすればよい。

相手の気持ちになって考えること。

自己を確立させること。

難しいですよね。

―自分に厳しく、相手にはやさしく。

これができるよう、日々意識し続けなければならない。

訓練し続けて、できるように。

でも、思うのが、

自分に厳しくすると、相手にもそれを求めてしまう。

自分はしているのに、相手がしていないと許せなくなる。

だから、まず、

「相手にもやさしく、自分にもやさしく」

から、始めることも大事だと思いました。

価値のない人なんていない。

少々のことでも、自分をも否定しないような、確立した”強い”自分になるための1歩。

二十一世紀に生きる君たちへ (併載:洪庵のたいまつ)/司馬 遼太郎 (しば りょうたろう)
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