- 夜回り先生のねがい/水谷 修
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自分ってなんて狭い世界にいるんだ…ってこの本を読んで思いました。
正直、夜回り先生ってのは、聞いたことあるだけで、どうゆう人なのかはあまり知りませんでした。
で、最終章ということで、初めて読んでみました。
感想。
沈んだ…。
でも、見なくてはいけない、暗い現実。
どれだけの人が、その環境によって、苦しんでいるか。
子どもだけでなく、たくさんの大人も…。
まわりは誰も信じてくれない。
人を傷つけて、
自分も傷つける、でも、それでもなんとか生きようとする。
それでも上手くいかない。
明日に希望がない。先が暗い。死にたい。
でも、夜回り先生のような人、大人がいれば、きっと変われる。
今までのこと変えられないけど、明日は変えられる。
生きてさえすれば、それはできる。
水谷先生は、ただ話を聞いてくれたり、いつでも受け入れてくれる。
一緒に考えたり、喜んだり、悲しんでくれる。
なにかしてもらったら、「ありがとう」って言い、
失敗したら、「ごめんね」と言う。
ただそれだけ。
本とは、全然関係ないけど、自分の小学校の担任の先生のことを思い出しました。
当時、私がいじめを加担してしまったとき、放課後残って先生と話合いました。
しばらく私から話を聞いて、そのあと、私の手を両手で握って、涙を流してくれました。
そのとき、すごく胸がつまって、理屈とかそうゆうの抜きで、いけないことをしたって感じたのを思い出しました。
許してくれる先生。
信じてくれる先生。
過去の悪い自分を許して、これからのことを一緒に考えてくれる先生。
そうゆう先生って、たとえ不器用でも、なんかかっこいい。
誰にでも、人と人とのつながりで生まれる優しさは持っている。
そのつながりに幸せがたくさんある。
読み終わって、なんかでも明日は明るいって思えるような本でした。
読んで頂いて、ありがとうございます。