- 死神の精度 (文春文庫 (い70-1))/伊坂 幸太郎
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死神の話。
でも、全然暗くありません。
面白くて、切なくて、考えさせる本。
話は結構単純で、
死神が、人間の姿になって人間界に降りてきて、
一週間の調査をして対象者が死ぬべきか、それとも今回は見送るべきかを判断する仕事をする。
もし死ぬべきと判断した場合、8日目に死が実行されるという話。
その死神が、とっても良い感じ。
すごくクールなんだけど、どこか抜けている。
仕事をするとき必ず雨が降ったり、ミュージックが大好きだったり、はたまた渋滞が大嫌いだったり。
「死」っていう重いテーマなのに全然重くない。
6つの短編集になってて、私は、
「死神と藤田」
「恋愛で死神」
「死神対老女」が好き。
(特に「恋愛で死神」は切なかった。。)
「相手が同じことを考えたり、同じことを口走ったりするのって、幸せじゃないですか」
などの共感しちゃうセリフ。
他にも、、
「恋愛ってうまくいかない。でもうまくいかなくても、そういうのがあった方が楽しい」
「人って自分が死ぬことを意外に自覚していない」
「人が生きているうちの大半は、人生じゃなくてただの時間だ」
「死にたくはないけれど、でもどうせ死ぬなら。最善じゃないけど、最悪でもない」
読み終わった後、
なんか、すがすがしくなれました。。
読んで頂いて、ありがとうございます。