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ホントにホントに見てよかったと思った映画。
アフリカ・シエラレオネの内戦と、そこで採掘されるダイヤモンドの密売をテーマにした映画。
残酷なシーンがたくさん出ます。
目をふさぎたくなるほど、大量の人が死にます。
命令され洗脳されて、こどもが、たくさんの人を殺します。
アフリカ人がアフリカ人を殺しあう。
互いの利益のためにだけに殺しあう。
見たくない。
でも、
絶対見なきゃならない現実だと思います。
知らなきゃいけないと思う。
もちろん、これは、アフリカの中のほんの一面でしかないかもしれません。
もっといろんな問題あるし、いろんな事実があると思います。
恵まれた環境にいると、こうゆう現実を人って忘れていくんだろうなぁ。
考えなきゃ。考えて行動しないと何も変わらない。
遠い国のことで、映画見ただけじゃ、そこまで感じられないかもしれません。
実際の現場はこんなもんじゃないだろうなって思いました。
私たちが住んでる恵まれている国で、セレブな人が何気なく買ってる「ダイヤモンド」。
その背景に、何人もの人が死んでる。
給料3か月分なんていいながら、買ってるものに、もしかしたらあるかもしれない。
希少価値があるから、一部の金持ちが買い占めて、値段をつりあげている。
そういう人って想像力がないんだろうか。
もちろん、違法にダイヤを輸入した人だけの話ですけど。。
なんか、根本的なところから直さなきゃならない話。
現場にいても何にも正せない。
今でも、アフリカには少年兵が20万人もいるらしいです。
ちょっと話がずれますけど、
この映画の魅力の一つに「家族、親子愛」があります、、
(注:以下少しネタバレがあります。)
あるシーンで、
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ソロモンが、
息子ディアを取り戻すために、必死になるトコ。
人に嘘をつくのもためらうほどの”善人”のソロモンが、息子を洗脳してきたやつを、むごいほどに叩いて殺すところがあるのですけど、、
家族の愛ってすっごいなって思うのと同時に怖いって思いました。
もし自分に子供ができて、その子供を、もし誰かに傷つけられたら、
そいつを「殺してやりたい」って考えると思いますう。
それでは、何も解決もしないし、納得もしないし、
憎しみが憎しみを生むだけって分かってても。
人間ってそういう面で、怖いけど、
でもあるシーンで、ディカプリオ演じるアーチャーがソロモンの「結婚はしないのか」という質問に、
「結婚はしない」
って答えていて、ソロモンが不思議がっていたとこがありますけど、、
その理由もわかる気がします。
だから、良いんだろうと思います。
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話がずれました。
でもなんか、ものすごくいろいろ考えさせられます。
とても重いテーマだけど、
見終えた後は、希望が残って、すがすがしいっていうのもあれだけど、重くならない映画です。
そこも魅力。
事実だけを述べて暗い雰囲気で終わるのもいいけど、
やっぱり、明るく終わりたい気持ちがある。
でもそれで、よかったよかったで終わっちゃたら何にもならないんですが…。
映画や本って、たとえどんなに忙しくても、やっぱり見なきゃなって思えた、
見て良かったと思える本当に、感動した作品でした。
読んで頂いて、ありがとうございます。