- 生きる/志村喬
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市役所で30年皆勤勤務してきた渡辺さん。ある時自分が胃ガンであり、半年の余命であることを知ります。
30年間、自分の地位を守ることだけを考えてきた自分だったが、死を目前として自分自身本当に”生きていたのか”と、自問することになる。そんな話。
もし、自分があと半年で死ぬなんてわかったら、この映画の主人公の渡辺さんのように、生きれるだろうか??いや、今自分は、最後に必死に生きようとした渡辺さんのように生きているのか。
生きているということがすごく当たり前で、当然かのようにして日常を過ごしている。人って軽薄だよなぁ、命に対して。。1日1日をもっと大切にして、この現状が当たり前だと思わないで意識して過ごさないと、単調な日々を送り、最後の最後にこの主人公のように、
「何をしてきたのか思い出せない。」
なんてことになりかねない。もっと、死に対して敏感になれよって思いました!あと、限られた自分の命を無駄にするなって思いました!
すごく心に残ったセリフで…
「私には人を憎む時間なんてない。そんなことをする暇なんてないのだ。」
というのがあり、そうだなぁ、うちらにはそんなことしてる暇なんてないのかなぁって思いました。
そんなこと(人を憎んだり、愚痴を言ったり)する暇あったらもっと建設的なことやろうよと。。
この映画は、過去の自分に対して戦う映画だと思います。自分自身の生き方を振り返り本当にちゃんと生きているか自問自答するための映画だと思います。
また、主人公の葬式のとき、町内会のみんなが彼のために号泣しているシーンを見て、とても感動しました。
みんなが渡辺さんを褒め称えるシーンも。
あとこの映画は、間の取り方がすっごく良くて、見ててとてもリアルでした。そして音がないシーンが印象的です。
ラストのブランコのシーンは一見の価値ありです!
読んで頂いて、ありがとうございます。