今回のブログは、長くなってしまいました。
ですので、何が言いたいか理解しにくいと思います。
言いたいことは、太字&大きく書いてあります。
参考になるか分かりませんが、何かを考えるきっかけになればと思います。
2007年の日本の広告の売上は、
総額7兆191億円で、成長率は前年比1.1%と微増したそうですが、
マスコミ4媒体(新聞、雑誌、ラジオ、テレビ)が3年連続前年割れとなった一方、
急成長したネット(6003億円)が雑誌(4585億円)を抜いた。
また、中でも新聞は5.2%減・9462億円と大きく減少した。
…ということで、世間では、マス媒体は、衰退し、ネットやフリーペーパーなどがこれからも成長していくと言われています。
確かに、マス媒体、テレビや新聞など見なく読まなくなってきた人はたくさんいると思います。
若い人を中心に、言われるゴールデンタイム(19:00-22:00の時間帯)は、
昔のようにテレビを見るのではなく、ネットを見ている人が多い(もしくは、テレビをつけながらネットをする)と言います。
ネットも、私も含め、20代の周りの友人も、
例えば、ユーチューブやニコニコ動画などの動画投稿サイトや、ミクシーなどのSNSを頻繁に使っている人はたくさんいます。
後は、携帯を当たり前のように使い、通話やメール、webサイトを待ち時間(電車の中など)で利用している人は多いようです。
昔のように、テレビの話題で盛り上がることはないかと言いますと、
そうでもありません、ちゃんとあります。
ただ、リアルタイムでテレビを見るのではなく、
ユーチューブやニコニコ動画でアップされているのを見ます。
ドラマやお笑いなど。。
はたや新聞は、若者というよりも、いわゆる”デキるビジネスマン”も読まなくって来たようです。
経営コンサルタントの大前研一さんは著書の中で、
「朝の貴重な時間を新聞に費やすような前世紀の習慣は、今ではほとんど時間の浪費にすぎないから、即刻やめるべきだ」
と述べていて、情報ソースとして優れているネットを使い新聞よりはるかに多い情報を読んでいるという。
また、「若者はなぜ3年で辞めるのか? 」で有名な城 繁幸さんも
著書「3年で辞めた若者はどこへ行ったのか」の中で
「新聞を読まない人間はバカであるという”昭和的価値観”は今はない」
とおっしゃっています。
このように、
テレビや新聞のようなマス媒体は、もうこの時代には必要ないのかという問題が挙げられ、そのマス媒体の見直しが必要とされています。
で、私の一個人としての意見はどうなのかと言いますと、
ネットがテレビや新聞よりも、
優れている、優れていないなどの問題云々というより、
どちらも、必要なもので、お互いの長所を活かすことで、お互いのデメリットを消し、より情報を送るもの、受け取るものにとって最適な社会になる。
と考えています。
つまり、マス媒体がなくなることもないし、ネットがこれからも急激に伸びていくとは考えていません。
現に、ネット広告の伸びも、昔のように顕著ではありません。
来年も減少ではなく、増加していくと当然思いますが、
テレビ、ネット、新聞は、バランスを取るように変化していくくらいにしか思いません。
決して、新聞が衰退しているのではないということ。
今までが、テレビや新聞などによって独占し続けていただけだと思います。
ネットのように、コミュニケーションの方法が増えていき、
これからも様々なニュートラルな最適なコミュニケーション(初めにCMありきではない)が増えていくと思います。
だから、何が言いたいかと言いますと、
ネットが現れたことで、
今新聞は、逆にその良さが見直されるチャンスだということ。
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ここで!!!
本題です。
(前置きが長い。。)
新聞。ネット。
この2つのメディアの良さって、ずばり何だと思いますか??
ネットによる犯罪が目立ち、
DeNAなどでも、フィルタリングを強化していますが、
ネットや新聞の”デメリット”はたくさんあると思います。
”デメリット”があるから、安易に、
「ネットは危険だから、使わないようにしましょう。」
とか、
「新聞は、記者による一方的な価値観に基づき構成されているから、
ネットのようにたくさんの見方を考えられれるメディアで情報をみつけるべきだ」
とかそういった、どっちかを排除する話ではなく、
どっちも”イイトコ”があるんだから、どっちも”うまく”使っていこうよ!
というのが、私の意見です。
(昨日の”太田総理”という番組の『インターネットの利用は親の承諾を必要とします』 というマニフェストも、そもそもネットが良いor悪いとかいう議論は的はずれのような気がしました。)
皆様は、情報を収集するとき、
◎ 新聞、ネット、それぞれ、どのような使い方をしていますか?
◎ また、どのように2つを有効的に使えば、より自分のために、他の人のためになると思いますか?
◎ 広告を扱うとき、新聞広告とネット広告どう使い分けていけばいいのでしょうか?
これを考えるにあたって、もう一度、
①新聞
②ネット
の良さ”メリット”をまとめたいと思います。
まず、
①新聞
★広告から見た良さ
新聞の良さは、
・幅比い世代に、確実に毎日届く。
(ネットを使わない世代、高齢者などにも。数百万部にもわたる)
高齢化によりますます、必要になるのでは。
・紙なので保存性がいいこと、ポスターにもなるサイズの大きさ。
・公共性があるメディアなので、”信頼性”がある。
・タイムリーに情報を伝えられる。(広告制作時間がテレビなどよりかからない)
・地域に根差した情報を、届けられる。
(ネットでも地域によるセグメント分け技術ができたみたいですが、、)
★生活者から見ての良さ
・第3者から、見た客観的な質の高い情報が得られる。
(大衆の代表的な見方、考え方が分かる。)
大事なトコなど、編集者が、構成してくれ読む手間が省ける。
・一覧性があり、見やすい。
・保存が利く。スクラップにも便利。
・自分が興味を持っていない情報も、目に入る。
・ひとつの記事から、つながりを感じられる。
・何度も繰り返し、考えながら読める。
などほかにもあると思いますが、
次に、
②ネット
★広告から見た良さ
ネットの良さは、
・低価格で情報を提供できる
・効果測定ができる
・双方向的に、生活者とコミュニケーションが可能
・より詳細な情報の提供ができる。
・ターゲッティングが可能。
・音、画像、動画の質、量の部分まで、様々な広告手段を使うことができる。
★生活者から見ての良さ
・圧倒的な情報量―世界の様々な情報や、一般の人など様々な意見、考えを取り込むことができる。
&自分も情報発信できる。
・真に、自分と関係ある情報を主体的にみつけることができる。(検索)
(自分が!見たい知りたい情報をピンポイントに調べられること)
・口コミなどの評価を参考にできる。
・アマゾンなど、直接取引して、モノを購入できる。
(eコマース)
・無料でメディアを見れる。
・即情報がリアルタイムで得られる。
・持ち歩くことができ、いつでもどこでも利用できる。
・効率的である。
私は、このように、どちらも、同等の魅力があると思います。
後は、自分にとって、どの程度価値があるか、個人の優先順位の問題だと思います。
ある人にとっては、ネット90%で、新聞などの他メディア10%でも、その逆でも、
人それぞれ、あるわけで、一つの正解はないと思います。
でも、たくさん書きすぎて、
何が何だか、一体、ネットと新聞の根本的な違いってなんだか分からなくもなります。
そこで!!最後に、
私が思う、新聞とネットの根本的な違いを書きたいと思います。
それは、
新聞は、全体(大衆)の中に個人がいることが分かる。
ネットは、自分を中心に、世界を見ることができる。
だと思います。
(イメージですみません。。)
新聞は、
自分は、全体の一部、(昔の考え方だと思います)だと思うこと。
だから、全体の意見、客観性を大切にすること。
相手を一番に考え、時には、自分をも殺すこと。
周りの人、地域(コミュニティ)とのつながりを大事にする意識。
かなり分かりづらいと思いますが、
地域の銭湯に行き、見知らぬおじさん、お兄さん、全然違う職業の人などと知り合いになる感じ。?
アナログで、確かに無駄が多いけど、それだけ、人とのつながりが感じられる。
一つのストーリー(物語)になっているというのが、新聞の魅力です。
つまり、社会面、政治面、企業面、経済面、国際面。
どれも、自分とは遠いことが書かれているけど、もっともっと広く見ると全て関係あるドラマになっている。
社会を広く見ることができるということ。
ネットは、
世界を自分と分けて考える。
自分が中心で、社会があると考えること。
だから、自分にとって、真に有効的、効果的なものしか情報を取り入れない。
それは、すごく効率的で、自分を主張することにもなる。
(個人が台頭して、個人一人の意見が強くなった時代に合う。)
モノも個人目線で売るようになった。
One to One の考え方。
アマゾンのロングテールの考え方しかり。
個性を大事にする、ゆとり世代。
少し行き過ぎると、
自己チューと呼ばれる横暴な人が多くなった時代。
主観でものを考えること。
新聞も、ネットも、一方の使い方に偏りすぎると、危険。
どっちも、それぞれ必要だから生まれたモノ。
だから、その良さを活かして行くことが大事。
全体をまず、見て、自分の個性(強み)をどう活かしていけるか、考え主張できる世の中
が一番良いかなって思います。
(順番の問題です。全体と個人、どっちがいいとかではなくて。)
難しいですよね。
前述べた、「滅私」とかぶります。↓
「#003 ライムライト」
http://ameblo.jp/yukke-k-gi/day-20080606.html
自分を押し殺して、自分をめいいっぱい出すこと。その矛盾。
でも、共通点が一つあります。
人間は、”つながり”を求めているということ。
一人で、生きていける、、かも!しれませんけど、
一人じゃ、つまらないですよね。
孤独から、あの秋葉原の悲劇は起こったと思います。
だから、
広告も、
新聞広告をまず、入口にした広告プロモーションが大切だと思います。
スラムダンクの個人広告もそうでした。
全体を考えて、新聞広告をいれて「ありがとう」というメッセージを送り、
ネットとイベントで、より個人的に感謝したい人にむけてコミュニケーションをするキャンペーンだと思います。
最後の方は、詳しい説明抜きで書いてあり、抽象的で申し訳ありません。
イメージで何となく言いたいことが分かってくれれば、幸いです。
繰り返しですが、
言いたいことは一つ。
新聞もネットも共存できるし、よりお互いを高められるということ。
最後まで、読んでいただいて、ありがとうございました。