- 裸でも生きる――25歳女性起業家の号泣戦記 (講談社BIZ) (講談社BIZ)/山口 絵理子
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感動しました。
ほんとに感動しました。
こんな過酷な生活をして、それを乗り越えられる力ってなんだろう。
「途上国発のブランドを創る」
と決心した25歳女性企業家の実話。
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世界には、本当にひどい環境がたくさんあります。
当然ただ生きるために生きる生活をしている。
食べ物も、着る服も、家族も、将来もなんにもない。
そういった発展途上国って、
先進国の技術を模倣すれば良いだけだから、理論上は日本のような富裕国と貧困国の格差は縮小されるはずだけど、むしろ広がる現実。
恵まれていない環境を写真やテレビ、本などで見て、
「かわいそう」と思って、日本がお金を援助したり、募金をしたりする。
でも、お金をただ与えるだけじゃ、発展途上国は発展しない。
お金をもらうことが当たり前になってしまうし、本当に必要なトコにお金を使われていないかもしれない。
現場を実際に見ないと分からない。
ただ、援助されるだけではなくて、その国にビジネスを作らないと根本的に変われない。
要は、「魚を与えるのではなくて、魚を釣る方法を教えることが大事」ってこと。
この著者は、一人でアジア最貧国のバングラデシュを変えようと頑張っています。
ただ、お金を与えるだけじゃ変わらないよなぁ。
実際にその人の環境、同じ苦しみを味わないと、人の気持ちなんてわかりっこないだろうし。
この人は、常に現場に行って、助ける人の立場になって行動しています。
だから共感できます。
夢は国際機関に入ることではなくて、そこで援助を通して楽しい学校を作ったり、子どもたちが学校に行きやすい環境を作ること。
その国のバッグを作って、それを大きな百貨店で売る。売上の5%をためて、将来学校を作ることが夢。
『君はなんでそんなに幸せな環境にいるのに、やりたいことをやらないんだ?』
どうしても、自然と自分中心になってしまうことが多い。
視野が狭くなる。
目先のたいしたことないことに悩んでしまう。
1年、2年、3年先のことを見て何かを選ぶんじゃなくて、もっと20年、30年先まで見通して、選ぶ人になりたいと思います。
足元ばっか見てたら、本当に大切なことを見失う気がする。
他人と比べて、一番になること。
そんなこと目的じゃないよね。
周りを気にして自分ができることを挑戦しないこと、したいことを我慢すること、目先の安心に逃げて自分に制約を作ること。
そんなのもったいなすぎる、人生が。
『他人がどう言われようが、他人にどう見られ評価されようが、たとえ裸になっても自分が信じた道を歩く』
はじめの高校時代の話とか読んでて、この人は精神が強いというか、すごすぎてて現実味が感じられませんでした。。
だからそこまで共感はできませんでした。
でも、この人の価値観にはすごく共感しました。
思ったことをすぐ行動する力がすごい。
そこに強い意志があるからかな。
でも、たくさんたくさん泣いています。
何度も裏切られて、失敗して、、
読んでて、まだ、スタートにも立っていないで甘えている自分が恥ずかしかった。
恵まれている環境にいる人が、
バングラデシュの人と比べて選択肢が山ほどある人ができること、それは、、
『自分が信じる道を生きること』
読んで頂き、ありがとうございます。