- 100万回生きたねこ (佐野洋子の絵本 (1))/佐野 洋子
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むかーし読んだ記憶がある絵本。
内容忘れてたし、少し大人になった今読み返してみました。
感想↓
考えさせられるなぁ。。
絵本って、なんとも言えない感覚的に訴えるものがあるということを知りました。
だから、難しく考えないでもこどもは何かを感じ取るのかな。
大人になると、純粋には読めなくなるのかと思いきや、短い内容の中たくさん考えることがありました。
決して否定的に読むのではなくて、もっともっと良い意味で感じ取ることの方が大事だと思った。
人生で一番大切なことってなんだろう。
その人にとって、自分にとって本当の幸せってなんだろう。
このネコは、100万回生きてやっとわかった。
ある意味、100万回失敗してきてわかったのかな。
100万回生きて、一度も自分のことを好きにならないで、
周りの人も好きにならなかった。
いくら死んだって、なんともなかった。
死ぬことに怖さってなかったんじゃないかな。
でも、100万回死んで生まれ変わったとき、誰のネコでもない、自分のネコになれた。
だから、自分をまず好きになれた。
これ第一段階だと思います。。笑
(勝手な自分の解釈…。。)
「自分を好きになること」
その後、白いネコに出会う。
そのネコはそのネコを愛し始める。
100万回死んで初めて、誰かを愛することができるようになる。
「誰かを好きになること」
その後、白いネコに見向きもされないこのネコ、
傲慢で自分に誇り高いネコが、
自分が過去にしてきたことなんて捨てて、ある意味プライドを捨てて言うセリフが少し感動的。
「そばにいてもいいかい」
なんかさ、その瞬間、相手のために生きるようになるんじゃないかな。
自分のためじゃなくて。(自分のために生きることは大前提であるんだけど)
その人がいなくなってしまったら、このネコのように100万回泣くんじゃないかな。
こんなに泣いてくれる人がいると思ったら、簡単には死ねないよな。
死ぬなんて、安易に考えられないのかも。
死ねなくなる。
死にたくなくなる。
生きることに必死になるかも。
この本を
「あ、死んだらまた、100万回くらい生き返れるんだ!」
って解釈をするんじゃなくて、
死んだら、周りにいる人がどんなに悲しむかって想像する。
それを考えることができれば、人を殺すことなんて、簡単に考えられないんじゃないかな。。
生きること=誰かを愛すること
ただ、人だけじゃなくても考えられる気がする。
本当に好きって思えること、ものも。
このネコのように、
いなくなったら、なくなったら、
100万回くらい泣いてしまうような人、ことに出会えるように生きなきゃな。。
逆もそう。
自分が死んだら、100万回くらい悲しんでくれる人ができるように生きなきゃな。
そんな存在に出会えた時、また読み返してみようと思いました。。
読んで頂いてありがとうございます。