- バベル スタンダードエディション
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正直、あまり好きじゃなかったです。
じゃあ、なんでレビュー書いたかというと、すごく考えさせられたから。
なので、この映画をエンタメ的に見たいと思った人にはオススメできません。
誰かと一緒に見るものでもありません。
見るなら一人で、夜見る感じが良いと思います。
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バベルって何かというと、、
旧約聖書の「バベルの塔」のことで、
『遠い昔、言葉は一つだった。神に近づこうと人間たちは天まで届く塔を建てようとした。
神は怒り、言われた。“言葉を乱し、世界をバラバラにしよう”やがてその街は、バベルと呼ばれた』
要は、
それで、言語がたくさんできて、「言葉が通じない」ってことや人と「心が通じない」って問題が起きたってこと。
ストーリーは、ある一つのライフルがきっかけで、様々な悲劇が起きるって話。
ちょっとした親切でしたことが、まわり回ってとんでもない不幸を呼んでしまうし、
人間の汚いトコ、ちょっとした愚かなことが、他の人にとんでもない悲劇をもたらしてしまう。
あー、ちょっといやだなぁ。どっちかというと、
「ペイフォワード」のように一つの親切が回り回ってみんなにいい影響を与えるって話のほうが好きだけど、
でも、その逆もあるってことだよなぁ。
伝えるのって、難しくて、お互い勘違いを起こしてしまう。
それは、ことばが原因であったり、何かの事件がきっかけかもしれない。
それによって、コミュニケーションが断絶されて、関係がどんどん悪くなってしまう。
ブラピのは、3番目の子供が死んでしまってから、
菊池凛子のは、母親が自殺してから。
4つの違う出来事はあるきっかけが悲劇を生むんだけど、最終的に、逆にそのきっかけのおかげで互いに分かりあえる。
その根底にあるのは、「愛」
愛することを伝えるのは難しい。
でも、事件がきっかけで、4つの出来事全ての人たちが、「愛している」ということにもっと素直になれたんじゃない
かなって思った。
てことで、私は、この映画を、
「相手のことを想像できないコミュニケーションは悲劇を生んでしまう。コミュニケーションの難しさ」
かなって思いました。
たいしたことないことが、やがて戦争みたいな大きなことを生んでしまうのかなぁって。。
それに!!この映画で感じたことが、、、
この映画自体もコミュニケーションの難しさをそれ自身で語っているって思った。
だって、この映画かなり、評価するものと不評なものの差が激しい。そりゃそうだなって思った。
だって、まず、日本人はまずこの映画好きになれない気がする。
こんな日本の若者は腐ってるみたいな映像流されてしまったら、そう取るのも無理ない気がする。
耳が聞こえない菊池凛子も、ドラッグやったり、裸になったり、バカみたいなことしたり、耳が聞こえないという人に対してあまりにも失礼すぎる。
コミュニケーション不全で愛がうまく表現できないということを主張したかったにしても、ちょっと過激すぎた気がする。
アメリカでは、ここまでしないと、伝わらないってことかな。
少なくとも、日本人から見たら異常だし、もっと違うやらかい表現でも十分だった気がする。
もっと言えば、日本でなくてもいい気がするし、日本人のイメージが悪くなるだけな気がする。
「ラストサムライ」みたいなのは、日本人が見て喜ぶけど、バベルはちょっと…。
あと、アメリカだけイイ描写してるし。
ということで、そうゆうことに目が行ってしまい、見る人が見たら、全然伝わらない映画だと思った。
私もそれがあったから伝わらなかったし、好きになれなかった。
少しでも想像すれば、この映画見て気分悪くなる人がいることくらい分かる気がしたから。
だから!コミュニケーションは難しいなって。。
この映画を見ることで分かりました。
自分の気持ちを相手に理解してもわえなくてイライラして、それを言葉にできない自分に対してもイライラする。。
だから誤解される。
そして、痛みを知って初めて素直になれる。
言葉なんかで「愛」を伝えるんじゃなくて、行動で伝える。行動でしか「愛」は伝わらないんじゃないかなって、、
でも痛みを知ってからじゃないと分かりあえないってイヤだよね。。
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「愛」って、「人の気持ちを想像すること」でもあるかなぁって思った。
「愛が地球を救う」??
地球って誰やねん。。
「一人ひとりを、一つ一つのものを大事に想うこと」
「自分の目の前にいる人の気持ちを想像すること」
が、「愛」ってことなんじゃないかな。
地球なんて救えないけど、自分の周りにあるものや人は大事にすることってできると思うから。
興味ある人はぜひ。
読んで頂いて、ありがとうございます。